望まぬ道と言うが望む道とは何か
「ですからアッシュさん、貴方にも是非ともバチカルに来てもらいたいと思っているのですが・・・それでも貴方はバチカルに行かないというのですか?」
「っ・・・チッ、行けばいいんだろう行けば・・・!」
それですずが行かないのかと投げ掛ければ、アッシュもやはり効果の程についてを理解していたようで極めて不本意そうに行くと吐き捨てる。
「アッシュ・・・!」
「はいはい、色々言いたいでしょうけどピオニー陛下の性格考えると話をすぐにまとめて来ると思うからこのくらいにしといてね。アッシュは一緒に行くことになった・・・それだけでよしとしときなさい」
「っ・・・分かりましたわ・・・」
ナタリアがそこで感極まったように詰め寄りかけたが、ルーティの制止の声に仕方無いと立ち止まり目を下に向ける。
(ん~・・・アッシュの事でナタリアは嬉しいって思うのはいいとは思うけど、そうやって反応するとアッシュは戻ろうって考えにくくなるんだよな・・・アッシュはナタリアをぬか喜びさせる気はないと思って一回一回断ろうとするだろうし・・・ルーティが止めなかったらナタリアが悲しんで何とも言い難い空気になってただろうな・・・)
そんな光景を見てルークは内心で考える、何気にルーティの行動は間違っていなかったと。
(・・・やっぱり、アッシュをキムラスカに戻すのは納得済みの上でってのは無理だよな。やっぱり無理矢理にでも戻す方向に持っていくしかないか・・・その為には俺がどういう風にアッシュから思われても、どうにかしないと・・・)
だからこそルークは改めて感じていた。アッシュをどうにかするには力ずくで嫌われる事を覚悟せねばならないと・・・
・・・その後、ルーティの言葉通りピオニーがフリングスに何人かの兵士を供につけて大して時間もかけずに一同の元に来たことですぐにダイクロフトへと向かった。
「・・・さて、ダイクロフトに改めて来た訳だが設定はすぐに済むのか?」
「えぇ、少々お待ちを・・・」
それでダイクロフトの中に来た一同の中でピオニーがすぐ設置出来るのかと聞くと、ヒューバートは一言残して場から少し離れる。
「・・・しかし、このダイクロフトにここまでの技術があったとは・・・まだ本当であると確認した訳じゃないが、本当だというなら何故ここの技術で外殻大地が造られなかったんだろうか・・・」
「確かにそうですね・・・その辺りの事について、お答えしていただけませんか?」
「・・・その事に関しては我々も言い伝えという形でしか聞いていませんが、ダイクロフトの動力源が問題だからだとのことです」
「動力源だと?」
「はい・・・このダイクロフトの動力部には音素とは違うエネルギーである物質が使われていると聞きました。ただその物質についてはダイクロフトの最深部にある事に加えその場に立ち入る事が出来ないので案内は出来ませんが、創世歴時代においても相当なレアメタルだとのことでそのエネルギー量は音素を使用するよりも遥かに安定した上で高い物だとの事です」
「・・・つまり、そのレアメタルのエネルギーがあるからこのダイクロフトは音素の流れと関係無く浮き続けられている上で、装置の設置も早く出来るという事か・・・」
「はい。ですがそのレアメタルに関しては総量が少なかったことや音素により外殻大地を浮かせる計画が出てきたことにより、ダイクロフトを造った我らの祖先が全て回収した上で使用しているとの事です。おそらく外殻大地上を探してもレアメタルが見つかる可能性は相当に低いでしょう」
「そうか・・・出来ることならそのレアメタルが欲しいと思っていた所だが、そういうことなら仕方無いだろう。望みが薄い物に期待して無為に時間を食うわけにもいかんからな」
そこからピオニーはジェイドと共にダイクロフトの事についてを聞くのだが、ウィルの動力源のレアメタルの説明を受け少し残念そうに漏らす。効果は絶大でも、マルクトの新たなエネルギーとはなり得ないとの答えに。
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「っ・・・チッ、行けばいいんだろう行けば・・・!」
それですずが行かないのかと投げ掛ければ、アッシュもやはり効果の程についてを理解していたようで極めて不本意そうに行くと吐き捨てる。
「アッシュ・・・!」
「はいはい、色々言いたいでしょうけどピオニー陛下の性格考えると話をすぐにまとめて来ると思うからこのくらいにしといてね。アッシュは一緒に行くことになった・・・それだけでよしとしときなさい」
「っ・・・分かりましたわ・・・」
ナタリアがそこで感極まったように詰め寄りかけたが、ルーティの制止の声に仕方無いと立ち止まり目を下に向ける。
(ん~・・・アッシュの事でナタリアは嬉しいって思うのはいいとは思うけど、そうやって反応するとアッシュは戻ろうって考えにくくなるんだよな・・・アッシュはナタリアをぬか喜びさせる気はないと思って一回一回断ろうとするだろうし・・・ルーティが止めなかったらナタリアが悲しんで何とも言い難い空気になってただろうな・・・)
そんな光景を見てルークは内心で考える、何気にルーティの行動は間違っていなかったと。
(・・・やっぱり、アッシュをキムラスカに戻すのは納得済みの上でってのは無理だよな。やっぱり無理矢理にでも戻す方向に持っていくしかないか・・・その為には俺がどういう風にアッシュから思われても、どうにかしないと・・・)
だからこそルークは改めて感じていた。アッシュをどうにかするには力ずくで嫌われる事を覚悟せねばならないと・・・
・・・その後、ルーティの言葉通りピオニーがフリングスに何人かの兵士を供につけて大して時間もかけずに一同の元に来たことですぐにダイクロフトへと向かった。
「・・・さて、ダイクロフトに改めて来た訳だが設定はすぐに済むのか?」
「えぇ、少々お待ちを・・・」
それでダイクロフトの中に来た一同の中でピオニーがすぐ設置出来るのかと聞くと、ヒューバートは一言残して場から少し離れる。
「・・・しかし、このダイクロフトにここまでの技術があったとは・・・まだ本当であると確認した訳じゃないが、本当だというなら何故ここの技術で外殻大地が造られなかったんだろうか・・・」
「確かにそうですね・・・その辺りの事について、お答えしていただけませんか?」
「・・・その事に関しては我々も言い伝えという形でしか聞いていませんが、ダイクロフトの動力源が問題だからだとのことです」
「動力源だと?」
「はい・・・このダイクロフトの動力部には音素とは違うエネルギーである物質が使われていると聞きました。ただその物質についてはダイクロフトの最深部にある事に加えその場に立ち入る事が出来ないので案内は出来ませんが、創世歴時代においても相当なレアメタルだとのことでそのエネルギー量は音素を使用するよりも遥かに安定した上で高い物だとの事です」
「・・・つまり、そのレアメタルのエネルギーがあるからこのダイクロフトは音素の流れと関係無く浮き続けられている上で、装置の設置も早く出来るという事か・・・」
「はい。ですがそのレアメタルに関しては総量が少なかったことや音素により外殻大地を浮かせる計画が出てきたことにより、ダイクロフトを造った我らの祖先が全て回収した上で使用しているとの事です。おそらく外殻大地上を探してもレアメタルが見つかる可能性は相当に低いでしょう」
「そうか・・・出来ることならそのレアメタルが欲しいと思っていた所だが、そういうことなら仕方無いだろう。望みが薄い物に期待して無為に時間を食うわけにもいかんからな」
そこからピオニーはジェイドと共にダイクロフトの事についてを聞くのだが、ウィルの動力源のレアメタルの説明を受け少し残念そうに漏らす。効果は絶大でも、マルクトの新たなエネルギーとはなり得ないとの答えに。
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