各勢力は手を打つ
「まぁこれに関しては我々だけで決めていい問題ではありませんが、どちらにせよ外殻大地を長い間放っておけばいずれは他のパッセージリングも崩壊することは避けられません。と言ってもキムラスカもそうですが、モースもそんなことをそう簡単に信じることはないでしょうから他の外殻大地が魔界に降りてから手紙を送るなりしてから説得するのが最も妥当な所でしょう」
「ということは、そこまで来ればお父様達も話を聞いてくださるのですね・・・!?」
「可能性は高くはなるでしょうね。最も、問題はまだありますのでそれを解決していく事は前提になるでしょうがね」
「問題・・・?」
それでヒューバートが外殻大地を降ろすことのメリットと問題の解決と言ったことに、ナタリアは希望を見つけたような明るい顔から疑問に小首を傾げる。
「今言いましたが、まずは障気をどうにかしなければならないということです。いかに外殻大地が形を成せなくなるとは言え、障気の中にまた戻すようなことをすればたちまちその土地の方々は混乱し衰弱してしまうでしょうからね」
「え・・・今までのようにダイクロフトでその土地の方々を救えばよろしいのでは・・・?」
「今まではそうでした・・・ですがキムラスカの領土に我々が入りダイクロフトの事を明らかにすることもそうですが、ダイクロフト内部もマルクトもそうそう余裕がないのが実態であまりそうしない方がいいんですよ」
「余裕がない・・・?」
「現在ダイクロフトはアクゼリュスの皆さんを受け入れていますし、カイツールのキムラスカ兵も救出している最中です。アクゼリュスの方々だけならまだ余裕はあるとは思いますが、キムラスカ兵をダイクロフトで預かるならもう居住区に余裕は残っていません。その上でマルクト側で預けるにしても、現在マルクトでカイツールの兵を預かれる場所はエンゲーブにグランコクマの二ヶ所になります。ですがキムラスカの兵を預かるとなれば例えキムラスカ兵がマルクトに対する敵意がないにしても、突然の決起に向けて警戒をするのはマルクト側からすれば当然の成り行きです。それに居住区を用意するにしても、いきなりではどうするかとの話になります・・・そんな状況でマルクトはともかく、現在敵という立場のキムラスカ側の住民を引き入れるのは色々と難しいんですよ」
「・・・そんな、事情が・・・」
その上でヒューバートがダイクロフトとマルクトの両方の観点から外殻大地降下後の住民達の救助についてを説明していくと、そんなに単純に事は進まないと気付かされてナタリアも重く受け止める。
「と言うわけですので、キムラスカにマルクトと言った国は関係無くこれ以上はダイクロフトを通じての外殻大地上への避難はあまり望まれる物ではありません。最も効率的な事は何かと言われれば、やはり魔界の障気をどうにかした上で外殻大地を降下させ戦争を止める道に向かうべきだとこちらは見ています」
「そう、ですか・・・」
「とは言え、これはグランコクマに戻ってから決めることです。こちらだけで決めることは出来ない事ばかりですからね・・・他の皆さんもそれでよろしいですか?」
「・・・まぁ規模が規模だし、ピオニー陛下に話をしなきゃなんねーってのは分かったかんな。ここでこれ以上俺達だけで話すもんじゃねーなら後に回した方がいいだろ」
「そうですね、一先ずこの辺りにしておいた方がいいでしょう」
「・・・分かりました、グランコクマに戻ります」
「・・・決まりですね」
それで話をここで一旦終わらせ持ち帰るべきと言うヒューバートにルークとジェイドが賛同したことに、ナタリアも反論しようがないと感じた為か諦めたように頷き決まりと頷く。一先ず話は終わりと。
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「ということは、そこまで来ればお父様達も話を聞いてくださるのですね・・・!?」
「可能性は高くはなるでしょうね。最も、問題はまだありますのでそれを解決していく事は前提になるでしょうがね」
「問題・・・?」
それでヒューバートが外殻大地を降ろすことのメリットと問題の解決と言ったことに、ナタリアは希望を見つけたような明るい顔から疑問に小首を傾げる。
「今言いましたが、まずは障気をどうにかしなければならないということです。いかに外殻大地が形を成せなくなるとは言え、障気の中にまた戻すようなことをすればたちまちその土地の方々は混乱し衰弱してしまうでしょうからね」
「え・・・今までのようにダイクロフトでその土地の方々を救えばよろしいのでは・・・?」
「今まではそうでした・・・ですがキムラスカの領土に我々が入りダイクロフトの事を明らかにすることもそうですが、ダイクロフト内部もマルクトもそうそう余裕がないのが実態であまりそうしない方がいいんですよ」
「余裕がない・・・?」
「現在ダイクロフトはアクゼリュスの皆さんを受け入れていますし、カイツールのキムラスカ兵も救出している最中です。アクゼリュスの方々だけならまだ余裕はあるとは思いますが、キムラスカ兵をダイクロフトで預かるならもう居住区に余裕は残っていません。その上でマルクト側で預けるにしても、現在マルクトでカイツールの兵を預かれる場所はエンゲーブにグランコクマの二ヶ所になります。ですがキムラスカの兵を預かるとなれば例えキムラスカ兵がマルクトに対する敵意がないにしても、突然の決起に向けて警戒をするのはマルクト側からすれば当然の成り行きです。それに居住区を用意するにしても、いきなりではどうするかとの話になります・・・そんな状況でマルクトはともかく、現在敵という立場のキムラスカ側の住民を引き入れるのは色々と難しいんですよ」
「・・・そんな、事情が・・・」
その上でヒューバートがダイクロフトとマルクトの両方の観点から外殻大地降下後の住民達の救助についてを説明していくと、そんなに単純に事は進まないと気付かされてナタリアも重く受け止める。
「と言うわけですので、キムラスカにマルクトと言った国は関係無くこれ以上はダイクロフトを通じての外殻大地上への避難はあまり望まれる物ではありません。最も効率的な事は何かと言われれば、やはり魔界の障気をどうにかした上で外殻大地を降下させ戦争を止める道に向かうべきだとこちらは見ています」
「そう、ですか・・・」
「とは言え、これはグランコクマに戻ってから決めることです。こちらだけで決めることは出来ない事ばかりですからね・・・他の皆さんもそれでよろしいですか?」
「・・・まぁ規模が規模だし、ピオニー陛下に話をしなきゃなんねーってのは分かったかんな。ここでこれ以上俺達だけで話すもんじゃねーなら後に回した方がいいだろ」
「そうですね、一先ずこの辺りにしておいた方がいいでしょう」
「・・・分かりました、グランコクマに戻ります」
「・・・決まりですね」
それで話をここで一旦終わらせ持ち帰るべきと言うヒューバートにルークとジェイドが賛同したことに、ナタリアも反論しようがないと感じた為か諦めたように頷き決まりと頷く。一先ず話は終わりと。
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