各勢力は手を打つ
「・・・・・・分かり、ました・・・貴方がそこまでバチカルに対して危機感を抱いているということは・・・ですが、これからの事を考えればいずれはバチカルに行かねばならない時が来るのは避けられない筈ですが・・・」
「・・・えぇ、避けられる物ではありませんね」
「ならいつバチカルに戻ると言うのですか?このままではいつまで経ってもバチカルに行けないままではありませんか・・・」
ナタリアもそこから力なく納得はしたと言いつつも、バチカルに戻りたい気持ちとインゴベルト達を信じたいと言う気持ちが入り交じらせながらいつ行くのかと投げ掛ける。
「・・・少なくとも、戦争にならないと確約出来るような状況でなければ私はとてもバチカルに向かうことは了承出来ませんね。そしてその為の最低条件としてはキムラスカが預言を達成することを諦めたとハッキリすることと、モースをキムラスカから切り離すことです」
「それは・・・どちらも難しいとしか言えないのではないのですか・・・?」
「確かにそうですが・・・その辺りについてはこちらの皆さんの方が私よりよく考えていると思いますが、どうですか?」
「・・・えぇまぁ、一応は考えてはいますよ。とは言ってもこの場で決めていいものではないですし、そうするにしてもグランコクマに戻って色々と中身を煮詰めて進めていかなければなりませんから話すべきかどうかと考えていました」
「そうなのですか!?だったらすぐに言ってくださればよろしかったではありませんか!」
ジェイドはそれでも遠慮することなく不安要素を上げるがアドリビトムの面々に話を振ってヒューバートがそれを肯定した時、不安だった面持ちのナタリアが一気に怒声を上げる。
「言ったでしょう。出来るならグランコクマで話をしたいと。そう言ったのは今言った理由もありますが、出来るならあまり人に聞かれたくない類いの話だからなんですよ」
「そんなこと関係ありませんわ!このような話になったのですから、今話をしてください!」
「・・・皆さん、よろしいですか?」
「うん、言わないとナタリアが納得してくれないだろうしね」
「・・・ではお話させていただきます」
その勢いにヒューバートは一応の釈明をするが全く勢いを変えることのないナタリアにアドリビトムの面々に伺いを立て、クレスからの仕方無いとの声を受けて話すと言い出す。
「・・・まぁ前者の手段に関しては今までにやったことの中にあります。それは他の外殻大地を魔界に降ろす事です」
「他の外殻大地を!?正気ですか!?」
「正気です。その上で戦争を止めるという効果以外にも狙いがあります。それは他の外殻大地を崩落させないためです」
「崩落させないため・・・?」
それでその手段について外殻大地の降下についてを言い、詳しい説明にナタリアはどういうことかと疑問符を浮かべる。
「パッセージリングの特性もありますが、リング自体の強度がアクゼリュスのセフィロトが崩壊したことにより他のパッセージリングにも著しく低下しています。現状では魔界に外殻大地を降ろすようにしなければ、続々と各地のリングが崩壊してしまうのが我々の調べで分かっています」
「何ですって!?」
「魔界の液状化した大地に障気をどうにかする事に関しては一先ず置いておきますが、パダン平原付近から更に外殻大地が魔界に降りたとなればいかにキムラスカにモースが戦争を仕掛けようとしたところで二の足を踏む事態になるのは目に見えています。自分達が派遣した兵士が魔界に落ちてしまったとなれば、流石にね」
「・・・そうなのですか・・・」
ヒューバートはそこから外殻大地を降ろすことについての意味を話していき、ナタリアもその狙いと効果に感心したように声を漏らす。
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「・・・えぇ、避けられる物ではありませんね」
「ならいつバチカルに戻ると言うのですか?このままではいつまで経ってもバチカルに行けないままではありませんか・・・」
ナタリアもそこから力なく納得はしたと言いつつも、バチカルに戻りたい気持ちとインゴベルト達を信じたいと言う気持ちが入り交じらせながらいつ行くのかと投げ掛ける。
「・・・少なくとも、戦争にならないと確約出来るような状況でなければ私はとてもバチカルに向かうことは了承出来ませんね。そしてその為の最低条件としてはキムラスカが預言を達成することを諦めたとハッキリすることと、モースをキムラスカから切り離すことです」
「それは・・・どちらも難しいとしか言えないのではないのですか・・・?」
「確かにそうですが・・・その辺りについてはこちらの皆さんの方が私よりよく考えていると思いますが、どうですか?」
「・・・えぇまぁ、一応は考えてはいますよ。とは言ってもこの場で決めていいものではないですし、そうするにしてもグランコクマに戻って色々と中身を煮詰めて進めていかなければなりませんから話すべきかどうかと考えていました」
「そうなのですか!?だったらすぐに言ってくださればよろしかったではありませんか!」
ジェイドはそれでも遠慮することなく不安要素を上げるがアドリビトムの面々に話を振ってヒューバートがそれを肯定した時、不安だった面持ちのナタリアが一気に怒声を上げる。
「言ったでしょう。出来るならグランコクマで話をしたいと。そう言ったのは今言った理由もありますが、出来るならあまり人に聞かれたくない類いの話だからなんですよ」
「そんなこと関係ありませんわ!このような話になったのですから、今話をしてください!」
「・・・皆さん、よろしいですか?」
「うん、言わないとナタリアが納得してくれないだろうしね」
「・・・ではお話させていただきます」
その勢いにヒューバートは一応の釈明をするが全く勢いを変えることのないナタリアにアドリビトムの面々に伺いを立て、クレスからの仕方無いとの声を受けて話すと言い出す。
「・・・まぁ前者の手段に関しては今までにやったことの中にあります。それは他の外殻大地を魔界に降ろす事です」
「他の外殻大地を!?正気ですか!?」
「正気です。その上で戦争を止めるという効果以外にも狙いがあります。それは他の外殻大地を崩落させないためです」
「崩落させないため・・・?」
それでその手段について外殻大地の降下についてを言い、詳しい説明にナタリアはどういうことかと疑問符を浮かべる。
「パッセージリングの特性もありますが、リング自体の強度がアクゼリュスのセフィロトが崩壊したことにより他のパッセージリングにも著しく低下しています。現状では魔界に外殻大地を降ろすようにしなければ、続々と各地のリングが崩壊してしまうのが我々の調べで分かっています」
「何ですって!?」
「魔界の液状化した大地に障気をどうにかする事に関しては一先ず置いておきますが、パダン平原付近から更に外殻大地が魔界に降りたとなればいかにキムラスカにモースが戦争を仕掛けようとしたところで二の足を踏む事態になるのは目に見えています。自分達が派遣した兵士が魔界に落ちてしまったとなれば、流石にね」
「・・・そうなのですか・・・」
ヒューバートはそこから外殻大地を降ろすことについての意味を話していき、ナタリアもその狙いと効果に感心したように声を漏らす。
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