一先ずの再会
・・・色々とルークの周りの状況が進み、ティアだけが停滞している。そんな状況の中で一同はケテルブルクを出て港に戻り、ケセドニアに向けて船は出港した。
「・・・すみません、ティア。少しよろしいですか?」
「大佐?はい、何でしょうか?」
その中で一人で船室にいたティアの元にジェイドが来たため、何事かと腰掛けていたベッドから立ち上がる。
「一つ聞きたいことがあるのですが、貴女はシェリダンにベルケンド・・・どちらに行く予定なのでしょうか?」
「えっ?・・・どうしてそんなことを質問するんですか?」
「貴女がもしベルケンドに行くと言うのなら、釘を刺すためですよ。下手に謡将側に攻撃を仕掛けないようにとね」
「っ!」
それでジェイドからの問いに何故と首を傾げるティアだが、その意味について聞いて息を呑んだ。自分の事を危険分子として見ているかのような物言いに。
「気分が悪いといったように見えますが、こちらからすればあまり冗談で済まない問題です・・・貴女が謡将達を敵として見ることが出来ているというのは結構です。ですがその気持ちが逸ってあちらを触発するような事もそうですが、それこそ余程でなければこちらから攻撃をするような事態は是非とも避けねばならない事ですからね」
「っ!・・・それは、つまり・・・私にベルケンドに向かうなと言っているんですか・・・?」
「いえ、ベルケンドに向かうならそうしないと強く心を持ってほしいと言っているんですよ・・・貴女がダイクロフトの方々に対してまだ警戒じみた目と態度を向けているということ自体は貴女の自由ですが、ベルケンドで謡将達に会えた時にまでそんな態度を一貫して取られてもしもの事が起これば困るどころの事態ではすみませんからね」
「っ・・・!(大佐・・・なんで・・・そこまで大佐に言われなければならないの・・・!?)」
その上でそれこそ危険分子以外の何者でもないとばかりに眼鏡を押さえながら話をするジェイドに、ティアは何故と絶句する。ジェイドに対しては全く敵意など向けていない、むしろ一行の中で数少ない味方と見ているのにと思い・・・しかしそんな考えなど当人がそうしているからと感じた所で意味はない。他者から見て重要なのはそんな内心を細かく観察した上で機微を読み取る事より、表向きの態度が自分から見ていかなものに見えるのかが重要なのだから。
「・・・それで、貴女はどちらに向かうつもりなのですか?」
「っ、ベルケンドに向かいます!誓って自分から兄さん達を触発したり、攻撃するような真似はしたりしません!」
「・・・そうですか、では失礼します」
そんな荒れている内心など構わず選択についてを聞いてくるジェイドにティアはたまらず怒りを浮かべながらベルケンドに行くと言い切り、その返答に納得した上でジェイドは背を向け部屋を出ていく。
「・・・何で私があんな風な事を大佐に言われないといけないの・・・!?」
そしてジェイドが部屋から出ていったのを確認するや否や、ティアは一気に表情を険しくして怒りに震える。何故と心底から理解出来ないとばかりに。
「・・・どうしたんですか、大佐?ティアのいるところから出てきたようですが・・・」
「・・・ティアにベルケンドかシェリダン、どちらに行くかを聞いてきたんですよ」
それで部屋を出て少しした所でヒューバートと何人かの面々に出会したジェイドは声をかけられ少し間を空けた後、先程のやり取りについてを正直に答える。
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「・・・すみません、ティア。少しよろしいですか?」
「大佐?はい、何でしょうか?」
その中で一人で船室にいたティアの元にジェイドが来たため、何事かと腰掛けていたベッドから立ち上がる。
「一つ聞きたいことがあるのですが、貴女はシェリダンにベルケンド・・・どちらに行く予定なのでしょうか?」
「えっ?・・・どうしてそんなことを質問するんですか?」
「貴女がもしベルケンドに行くと言うのなら、釘を刺すためですよ。下手に謡将側に攻撃を仕掛けないようにとね」
「っ!」
それでジェイドからの問いに何故と首を傾げるティアだが、その意味について聞いて息を呑んだ。自分の事を危険分子として見ているかのような物言いに。
「気分が悪いといったように見えますが、こちらからすればあまり冗談で済まない問題です・・・貴女が謡将達を敵として見ることが出来ているというのは結構です。ですがその気持ちが逸ってあちらを触発するような事もそうですが、それこそ余程でなければこちらから攻撃をするような事態は是非とも避けねばならない事ですからね」
「っ!・・・それは、つまり・・・私にベルケンドに向かうなと言っているんですか・・・?」
「いえ、ベルケンドに向かうならそうしないと強く心を持ってほしいと言っているんですよ・・・貴女がダイクロフトの方々に対してまだ警戒じみた目と態度を向けているということ自体は貴女の自由ですが、ベルケンドで謡将達に会えた時にまでそんな態度を一貫して取られてもしもの事が起これば困るどころの事態ではすみませんからね」
「っ・・・!(大佐・・・なんで・・・そこまで大佐に言われなければならないの・・・!?)」
その上でそれこそ危険分子以外の何者でもないとばかりに眼鏡を押さえながら話をするジェイドに、ティアは何故と絶句する。ジェイドに対しては全く敵意など向けていない、むしろ一行の中で数少ない味方と見ているのにと思い・・・しかしそんな考えなど当人がそうしているからと感じた所で意味はない。他者から見て重要なのはそんな内心を細かく観察した上で機微を読み取る事より、表向きの態度が自分から見ていかなものに見えるのかが重要なのだから。
「・・・それで、貴女はどちらに向かうつもりなのですか?」
「っ、ベルケンドに向かいます!誓って自分から兄さん達を触発したり、攻撃するような真似はしたりしません!」
「・・・そうですか、では失礼します」
そんな荒れている内心など構わず選択についてを聞いてくるジェイドにティアはたまらず怒りを浮かべながらベルケンドに行くと言い切り、その返答に納得した上でジェイドは背を向け部屋を出ていく。
「・・・何で私があんな風な事を大佐に言われないといけないの・・・!?」
そしてジェイドが部屋から出ていったのを確認するや否や、ティアは一気に表情を険しくして怒りに震える。何故と心底から理解出来ないとばかりに。
「・・・どうしたんですか、大佐?ティアのいるところから出てきたようですが・・・」
「・・・ティアにベルケンドかシェリダン、どちらに行くかを聞いてきたんですよ」
それで部屋を出て少しした所でヒューバートと何人かの面々に出会したジェイドは声をかけられ少し間を空けた後、先程のやり取りについてを正直に答える。
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