戦乱に導かぬ為に
「じゃあ私は行くわ、何かあったら遠慮なく部屋を訪ねてちょうだい」
「あぁ」
・・・そんな風に関係性の再構築がほぼ不可能と言えるレベルで出来ないという事など考えてもいないティアは、微笑を見せてからルークの前を立ち去っていく。
「・・・大丈夫かしら?」
「・・・別に問題はねーよ」
そしてティアがいなくなったのを見計らったようジュディスが声をかけてきたことに、ルークはなんでもないと首を横に振る。
「・・・それならいいけど、どう?少し外に出ないかしら?」
「・・・そうすっか。んじゃお前はここで待ってろ、すぐに戻るから来んじゃねーぞ」
「わかったですの」
ジュディスはそこから扉を見ながら外出を切り出し、ルークはミュウに一言残して外へと向かう。
「・・・で、なんでアニーにアスベルまで来てるんだ?」
「いえ、少し私も先程のやり取りが気になったので・・・」
「俺もかな・・・ちょっと今までに見たことがないティアの感じがさ・・・」
「あぁ、そういうことか・・・」
それでグランコクマの街中の一角に来たルーク達だがアニーとアスベルの二人がいることに疑問の口を挟むと、二人ともに何とも言えない不安を滲ませる様子にルークも納得する。
「・・・ということはやはり、貴方もあのティアに対して不安を感じていたのね?」
「そりゃな・・・何て言うか、妙な感じしかしなかったしな。今までのティアとは明らかに違う感じにしか見えなかったから、尚更そう思ったし・・・」
「・・・やはりそうだったんですね」
ジュディスがその様子から感じていたことは間違いではなかったと確認し、ルークが苦い表情を見せる様子にアニーも深刻そうに表情を変える。
「・・・でもどうするんだ?あのティアの様子を考えると、何か不安しか覚えないんだけど・・・」
「・・・その事に関しては確かに不安じゃあるけど、ここで変に動く方が多分危ないっていうと変かもしれないけど・・・とにかく、話がこじれてしまうと思う。だから皆もあまりそこには触れないでほしいんだ。俺もあぁは言ったけど、正直にティアの所に話を聞きに行くつもりもないし・・・」
「・・・そうね、貴方がそう思っているなら問題ないと思うわ。それに私達が何か言ったところでティアは不機嫌になるだけでしょうし」
そこでアスベルは対策についてを真剣に聞いてきたため、ルークは自分も含め関わらない事が一番だろうと言うとジュディスもまた納得する。
「でもそれだと後々どうなるか分からないというのが不安です・・・ルークさんは最終的にティアさんに対してどうしようかというのは考えてはいるんですか?その・・・何となくなんですけど、事が済んでもこのままだったらティアさんにルークさんは振り回されそうな気がするんですが・・・」
「・・・事が済んでも振り回される、か・・・今までこの旅が終わったら前と違ってそれで終わり、とか思ってたけどなんか有り得そうな気がしてきたな・・・」
次にアニーがどこか言葉を選んでいるようにティアについての対処に関してを聞いてくるが、ルークはそこで初めてその可能性に至ったとばかりに困ったように頭をかく。あのティアが何を考えているか分からない以上、冗談と言い切れない物を感じた為に。
「・・・一つ確認するけど、ティアもそうだけどガイ達との関係については前と違うようにするようにしようと考えているんだよね?それって結果が良ければ最終的にティア達と離れる覚悟もある、と改めて考えていいのかな?」
「・・・まぁ、そうかな。寂しいって気持ちは否定は出来ないけど、今更皆に嘘はつけないから言うけどそうなってもいいとは俺は思っている・・・それは間違いないよ」
そこにまたアスベルがそこで真剣にティア達との関係についての覚悟の確認を問う声が向けられると、ルークは心からの本音を有りのままに語る・・・寂しくても覚悟はあると、寂しげな表情で。
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「あぁ」
・・・そんな風に関係性の再構築がほぼ不可能と言えるレベルで出来ないという事など考えてもいないティアは、微笑を見せてからルークの前を立ち去っていく。
「・・・大丈夫かしら?」
「・・・別に問題はねーよ」
そしてティアがいなくなったのを見計らったようジュディスが声をかけてきたことに、ルークはなんでもないと首を横に振る。
「・・・それならいいけど、どう?少し外に出ないかしら?」
「・・・そうすっか。んじゃお前はここで待ってろ、すぐに戻るから来んじゃねーぞ」
「わかったですの」
ジュディスはそこから扉を見ながら外出を切り出し、ルークはミュウに一言残して外へと向かう。
「・・・で、なんでアニーにアスベルまで来てるんだ?」
「いえ、少し私も先程のやり取りが気になったので・・・」
「俺もかな・・・ちょっと今までに見たことがないティアの感じがさ・・・」
「あぁ、そういうことか・・・」
それでグランコクマの街中の一角に来たルーク達だがアニーとアスベルの二人がいることに疑問の口を挟むと、二人ともに何とも言えない不安を滲ませる様子にルークも納得する。
「・・・ということはやはり、貴方もあのティアに対して不安を感じていたのね?」
「そりゃな・・・何て言うか、妙な感じしかしなかったしな。今までのティアとは明らかに違う感じにしか見えなかったから、尚更そう思ったし・・・」
「・・・やはりそうだったんですね」
ジュディスがその様子から感じていたことは間違いではなかったと確認し、ルークが苦い表情を見せる様子にアニーも深刻そうに表情を変える。
「・・・でもどうするんだ?あのティアの様子を考えると、何か不安しか覚えないんだけど・・・」
「・・・その事に関しては確かに不安じゃあるけど、ここで変に動く方が多分危ないっていうと変かもしれないけど・・・とにかく、話がこじれてしまうと思う。だから皆もあまりそこには触れないでほしいんだ。俺もあぁは言ったけど、正直にティアの所に話を聞きに行くつもりもないし・・・」
「・・・そうね、貴方がそう思っているなら問題ないと思うわ。それに私達が何か言ったところでティアは不機嫌になるだけでしょうし」
そこでアスベルは対策についてを真剣に聞いてきたため、ルークは自分も含め関わらない事が一番だろうと言うとジュディスもまた納得する。
「でもそれだと後々どうなるか分からないというのが不安です・・・ルークさんは最終的にティアさんに対してどうしようかというのは考えてはいるんですか?その・・・何となくなんですけど、事が済んでもこのままだったらティアさんにルークさんは振り回されそうな気がするんですが・・・」
「・・・事が済んでも振り回される、か・・・今までこの旅が終わったら前と違ってそれで終わり、とか思ってたけどなんか有り得そうな気がしてきたな・・・」
次にアニーがどこか言葉を選んでいるようにティアについての対処に関してを聞いてくるが、ルークはそこで初めてその可能性に至ったとばかりに困ったように頭をかく。あのティアが何を考えているか分からない以上、冗談と言い切れない物を感じた為に。
「・・・一つ確認するけど、ティアもそうだけどガイ達との関係については前と違うようにするようにしようと考えているんだよね?それって結果が良ければ最終的にティア達と離れる覚悟もある、と改めて考えていいのかな?」
「・・・まぁ、そうかな。寂しいって気持ちは否定は出来ないけど、今更皆に嘘はつけないから言うけどそうなってもいいとは俺は思っている・・・それは間違いないよ」
そこにまたアスベルがそこで真剣にティア達との関係についての覚悟の確認を問う声が向けられると、ルークは心からの本音を有りのままに語る・・・寂しくても覚悟はあると、寂しげな表情で。
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