口火を消すという意味
「では組分けについては大方こちらに来た時と同じようで構わないとは思いますが、私はセントビナーの方に行くべきでしょうね。マクガヴァン元帥なら言伝てを預けた兵士の言葉でもこちらに従ってはくれるでしょうが、私が直に行った方が素直でいて素早く対応してくれる可能性が高くなるでしょうから」
「そうか・・・では後で陛下に説明の為の手紙を書いてくれ。お前がグランコクマに戻らない理由についてを示した物をな」
「えぇ、わかりました」
ジェイドはそこで自分はダイクロフト側に残ると言い、ユージーンからの手紙の要求にもすんなり応じる。後の対応をスムーズにするために。
「それで他に何かありませんか?・・・では皆さんは先にダイクロフトに行ってて構いませんよ、キムラスカの兵士の方々の案内でしたら私が行いますので」
「了解」
そして確認をするよう周りを見渡した後に解散してもいいとジェイドが言えば、ユーリが反応した後にカイツールの外の方へと一同は歩き出す。
・・・それで一同はここまで乗ってきた辻馬車も共にダイクロフトの方まで運び、一息ついてダイクロフトの出迎え役を勤める事にした一部のメンバーを除き一時解散の流れとなった。
「・・・少しいいか、ルーク?」
「あ?なんだよ、ユーリ?」
それで各々がバラけて過ごす中で装置のある部屋の壁に背を預けていたルークは、自分の元に来たユーリに何事かと問い返す。
「ジュディに聞いた、ナタリアに対しての発言をな・・・それでアッシュが大分ご立腹中だ」
「あ~・・・あいつらのことならそうなるか、そりゃ・・・」
そこで返ってきたアッシュの様子の事に、ルークも納得と面倒臭そうに頭をかく・・・ナタリアが弱ってその理由がルークにあるなら必然的にアッシュの怒りは向いてくるのは必然と思い至り。
「一応ナタリアが制止して、周りもキムラスカの兵士にその争いを見られたら面倒になるって言ったら苛立ちながら舌打ちをする程度で収まったが・・・まぁしばらくはお前に対する怒りは収まらないだろうよ」
「・・・だろうな。次に顔を合わせりゃ即座に喧嘩になりそうだ」
それで一応止まったが火種は盛大に燻ったままと言うユーリに、ルークはまた面倒臭そうに目を閉じながら同意する。
「・・・んで、その事だけを伝えに来たのか?」
「いや?どうせならセントビナーに向かう方面にお前も行ったらどうだって言いに来たんだ。このまんまいきゃそれこそ次に顔が合った瞬間爆発なんて展開になるんだろうからな」
「あ~、成程な・・・(・・・ここはユーリの言うことに従っとくか、アッシュと今喧嘩してもろくなことにならないの目に見えてるし・・・ただティアの事が気になるから、ユーリに心配をかけないようにも誤魔化しは必要か・・・)・・・んじゃそうするけど、適当に俺を呼びに行ったらダイクロフトの方に残るって言って部屋から出てこないとでも言っといてくれ。多分その場で俺がなんか言い出したら余計な事が起こりそうだしな」
「あぁ、わかった・・・後でアスベル辺りに説明して、代理に付いていくようにしといてやるよ。んじゃな」
それで意味深にそこから先はないのかと言わんばかりに声をかけるとユーリが別行動についての勧めを切り出し、ルークは内心で自身の内情を隠しつつ事を進めようと賛同しつつも予感めいた言葉を送り、ユーリを納得させ場から退出させる。
(・・・正直、アッシュとナタリアに関しては怖くない。ただあのティアは、何を考えてるのか分からないのが怖い・・・怖いけど、一つ分かってることはある。それはあの様子になったのが、俺との話の中だって事だ・・・皆に対して何かしないと限った訳じゃないけど、多分あのティアが何かするとしたら俺関連だ・・・ユーリや皆ならティアを制止してくれるだろうけど、話を聞かない場合は俺を連れ出しに来るかもしれない・・・その時はその時で何とかする気ではいるけど、いずれティアのことについて何かしらの行動は取らないとな・・・)
そしてルークはティアについてを真剣に考える。どのようにティアが行動するかもだが、どのように対処をするべきかを決めなければならないとも・・・
.
「そうか・・・では後で陛下に説明の為の手紙を書いてくれ。お前がグランコクマに戻らない理由についてを示した物をな」
「えぇ、わかりました」
ジェイドはそこで自分はダイクロフト側に残ると言い、ユージーンからの手紙の要求にもすんなり応じる。後の対応をスムーズにするために。
「それで他に何かありませんか?・・・では皆さんは先にダイクロフトに行ってて構いませんよ、キムラスカの兵士の方々の案内でしたら私が行いますので」
「了解」
そして確認をするよう周りを見渡した後に解散してもいいとジェイドが言えば、ユーリが反応した後にカイツールの外の方へと一同は歩き出す。
・・・それで一同はここまで乗ってきた辻馬車も共にダイクロフトの方まで運び、一息ついてダイクロフトの出迎え役を勤める事にした一部のメンバーを除き一時解散の流れとなった。
「・・・少しいいか、ルーク?」
「あ?なんだよ、ユーリ?」
それで各々がバラけて過ごす中で装置のある部屋の壁に背を預けていたルークは、自分の元に来たユーリに何事かと問い返す。
「ジュディに聞いた、ナタリアに対しての発言をな・・・それでアッシュが大分ご立腹中だ」
「あ~・・・あいつらのことならそうなるか、そりゃ・・・」
そこで返ってきたアッシュの様子の事に、ルークも納得と面倒臭そうに頭をかく・・・ナタリアが弱ってその理由がルークにあるなら必然的にアッシュの怒りは向いてくるのは必然と思い至り。
「一応ナタリアが制止して、周りもキムラスカの兵士にその争いを見られたら面倒になるって言ったら苛立ちながら舌打ちをする程度で収まったが・・・まぁしばらくはお前に対する怒りは収まらないだろうよ」
「・・・だろうな。次に顔を合わせりゃ即座に喧嘩になりそうだ」
それで一応止まったが火種は盛大に燻ったままと言うユーリに、ルークはまた面倒臭そうに目を閉じながら同意する。
「・・・んで、その事だけを伝えに来たのか?」
「いや?どうせならセントビナーに向かう方面にお前も行ったらどうだって言いに来たんだ。このまんまいきゃそれこそ次に顔が合った瞬間爆発なんて展開になるんだろうからな」
「あ~、成程な・・・(・・・ここはユーリの言うことに従っとくか、アッシュと今喧嘩してもろくなことにならないの目に見えてるし・・・ただティアの事が気になるから、ユーリに心配をかけないようにも誤魔化しは必要か・・・)・・・んじゃそうするけど、適当に俺を呼びに行ったらダイクロフトの方に残るって言って部屋から出てこないとでも言っといてくれ。多分その場で俺がなんか言い出したら余計な事が起こりそうだしな」
「あぁ、わかった・・・後でアスベル辺りに説明して、代理に付いていくようにしといてやるよ。んじゃな」
それで意味深にそこから先はないのかと言わんばかりに声をかけるとユーリが別行動についての勧めを切り出し、ルークは内心で自身の内情を隠しつつ事を進めようと賛同しつつも予感めいた言葉を送り、ユーリを納得させ場から退出させる。
(・・・正直、アッシュとナタリアに関しては怖くない。ただあのティアは、何を考えてるのか分からないのが怖い・・・怖いけど、一つ分かってることはある。それはあの様子になったのが、俺との話の中だって事だ・・・皆に対して何かしないと限った訳じゃないけど、多分あのティアが何かするとしたら俺関連だ・・・ユーリや皆ならティアを制止してくれるだろうけど、話を聞かない場合は俺を連れ出しに来るかもしれない・・・その時はその時で何とかする気ではいるけど、いずれティアのことについて何かしらの行動は取らないとな・・・)
そしてルークはティアについてを真剣に考える。どのようにティアが行動するかもだが、どのように対処をするべきかを決めなければならないとも・・・
.