口火を消すという意味
「それでもあんたはダアトに居続けるつもりはあるの?・・・まぁそうしないならそうしないでその上でキムラスカに帰らないってんなら、それこそジェイドって言うかマルクトがもしあんたに追手を出しても誰も助けてなんてくれないわよ」
「そっ、その時は私がお父様に掛け合いますわ!」
「ナタリア、あんたそれ分かって言ってんの?その時はアッシュはキムラスカに戻らないって決意して行動してんのよ。それにこれからどうなるかまだハッキリしてないけど、ルークとどうなるかもその時に重要になるしキムラスカが『聖なる焔の光』がどう言った物かを説明してるかも大事になってくる・・・下手するとその時にアッシュが今更キムラスカに戻らせないって言われるのもあるけど、ルークがキムラスカから追い出されるなんて展開も十分に有り得るのよ。『ルーク』は二人もいらないってね」
「!!」
ルーティは一気に押し返すように話を続けるがナタリアが慌てて擁護に入ってきた為、これから次第ではルークとアッシュの二人が悲惨な目に会いかねない事を口にして絶句させる。
「・・・ま、今のはあくまで例え話。ジェイドがそうするとか他の事も確実な事とは言えないけど、少なくともアッシュ・・・あんたが何を目的にしてるのかくらい明らかにしないと、この先面倒なだけじゃなくナタリアを不安にさせるだけよ。ヴァンに反旗を翻したのは自分がその位置に取って変わるためで、そんな風に争乱の火種として見られたら・・・余程の事がなけりゃ、死ぬわよ?」
「っ!アッ、アッシュ・・・」
「っ・・・」
「・・・なんだ、何かあったのか?」
「あっ、戻ってきたのユージーン」
(っ・・・タイミングがいいのか、悪いのか・・・いい加減アッシュを暴走させるようなことを言うのは止めさせようと思っていたのに・・・!)
そこでルーティは一端例えと言うのだが死を匂わせるよう一気に空気を緊迫させて言葉を紡ぎ、ナタリアが泣きそうな目で慌ててアッシュに振り向きたまらず身を引きかける。そんな時にユージーンとミュウが戻ってきてルーティは空気を緩ませ平常の様子で返すが、ティアはそのタイミングにもどかしさを感じていた。止めようとしていたことが勝手に止まった為に。
「ま、今何が起こったかは後で話すわ。それよりまた後でこの話するから、その時は答えを聞かせなさいよ・・・アッシュ」
「ぐぅっ・・・!」
「アッシュ・・・」
ルーティはそこで話は後にすると念押しをしたことにアッシュは声を詰まらせ、ナタリアは悲し気でいて何か訴えるような視線を向ける・・・大方その時に自分の望む答えを出して欲しいと思っているのだろう、キムラスカに戻るという答えを。
「・・・少し遅くなりましたが導師、ダアト式封呪の扉の解除をお願いする」
「あ・・・はい、分かりました・・・」
そこにウィルが本来の目的とイオンに声をかけ、当人も少し戸惑いつつも扉へと近付き手をかざす。
‘・・・パリィン!’
「・・・うっ・・・」
「イオン様!(久しぶりね・・・こうやってイオン様がダアト式封呪の解除をして体調を崩すのは・・・)」
そして数秒後、光と共に扉の解除を行ったイオンだが突然立ち眩んだその姿にティアは急いでその体を支える。が、慌てたように見えた姿と違いその内心は懐かしいとむしろ頬を緩ませるような中身だった。
「・・・すみません、大丈夫です・・・」
「全然大丈夫そうに見えねぇよ・・・なぁ、ウィル。ダアト式封呪の扉をどうにかしたならそこから先はもう譜術は使わなくていいんだったか?」
「あぁ、問題ない。導師、パッセージリングの操作は我々が済ませてくるのでこの場で休憩がてら少し待っていてください。操作を済ませてここを出ればカイツールまで辻馬車に乗ることになりますので、揺れ動く馬車の中ではまともに休む事は出来ません。その中で更に体調を崩すような事になれば一大事になりかねませんから」
「・・・分かりました。本当なら共に中に行きたかったんですが、これ以上迷惑をかける訳にもいきませんからね・・・僕は外で待っておきます」
イオンは何とか大丈夫と言うが明らかに青白い顔をしている様子にユーリとウィルは休むようにと話をし、理由がちゃんとある為に食い下がることなく頷いた。迷惑をかけないようにと。
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「そっ、その時は私がお父様に掛け合いますわ!」
「ナタリア、あんたそれ分かって言ってんの?その時はアッシュはキムラスカに戻らないって決意して行動してんのよ。それにこれからどうなるかまだハッキリしてないけど、ルークとどうなるかもその時に重要になるしキムラスカが『聖なる焔の光』がどう言った物かを説明してるかも大事になってくる・・・下手するとその時にアッシュが今更キムラスカに戻らせないって言われるのもあるけど、ルークがキムラスカから追い出されるなんて展開も十分に有り得るのよ。『ルーク』は二人もいらないってね」
「!!」
ルーティは一気に押し返すように話を続けるがナタリアが慌てて擁護に入ってきた為、これから次第ではルークとアッシュの二人が悲惨な目に会いかねない事を口にして絶句させる。
「・・・ま、今のはあくまで例え話。ジェイドがそうするとか他の事も確実な事とは言えないけど、少なくともアッシュ・・・あんたが何を目的にしてるのかくらい明らかにしないと、この先面倒なだけじゃなくナタリアを不安にさせるだけよ。ヴァンに反旗を翻したのは自分がその位置に取って変わるためで、そんな風に争乱の火種として見られたら・・・余程の事がなけりゃ、死ぬわよ?」
「っ!アッ、アッシュ・・・」
「っ・・・」
「・・・なんだ、何かあったのか?」
「あっ、戻ってきたのユージーン」
(っ・・・タイミングがいいのか、悪いのか・・・いい加減アッシュを暴走させるようなことを言うのは止めさせようと思っていたのに・・・!)
そこでルーティは一端例えと言うのだが死を匂わせるよう一気に空気を緊迫させて言葉を紡ぎ、ナタリアが泣きそうな目で慌ててアッシュに振り向きたまらず身を引きかける。そんな時にユージーンとミュウが戻ってきてルーティは空気を緩ませ平常の様子で返すが、ティアはそのタイミングにもどかしさを感じていた。止めようとしていたことが勝手に止まった為に。
「ま、今何が起こったかは後で話すわ。それよりまた後でこの話するから、その時は答えを聞かせなさいよ・・・アッシュ」
「ぐぅっ・・・!」
「アッシュ・・・」
ルーティはそこで話は後にすると念押しをしたことにアッシュは声を詰まらせ、ナタリアは悲し気でいて何か訴えるような視線を向ける・・・大方その時に自分の望む答えを出して欲しいと思っているのだろう、キムラスカに戻るという答えを。
「・・・少し遅くなりましたが導師、ダアト式封呪の扉の解除をお願いする」
「あ・・・はい、分かりました・・・」
そこにウィルが本来の目的とイオンに声をかけ、当人も少し戸惑いつつも扉へと近付き手をかざす。
‘・・・パリィン!’
「・・・うっ・・・」
「イオン様!(久しぶりね・・・こうやってイオン様がダアト式封呪の解除をして体調を崩すのは・・・)」
そして数秒後、光と共に扉の解除を行ったイオンだが突然立ち眩んだその姿にティアは急いでその体を支える。が、慌てたように見えた姿と違いその内心は懐かしいとむしろ頬を緩ませるような中身だった。
「・・・すみません、大丈夫です・・・」
「全然大丈夫そうに見えねぇよ・・・なぁ、ウィル。ダアト式封呪の扉をどうにかしたならそこから先はもう譜術は使わなくていいんだったか?」
「あぁ、問題ない。導師、パッセージリングの操作は我々が済ませてくるのでこの場で休憩がてら少し待っていてください。操作を済ませてここを出ればカイツールまで辻馬車に乗ることになりますので、揺れ動く馬車の中ではまともに休む事は出来ません。その中で更に体調を崩すような事になれば一大事になりかねませんから」
「・・・分かりました。本当なら共に中に行きたかったんですが、これ以上迷惑をかける訳にもいきませんからね・・・僕は外で待っておきます」
イオンは何とか大丈夫と言うが明らかに青白い顔をしている様子にユーリとウィルは休むようにと話をし、理由がちゃんとある為に食い下がることなく頷いた。迷惑をかけないようにと。
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