崩壊し行くかつて
「・・・とりあえずティアも協力していただけるということで話を進めましょう、陛下」
「あぁ、そうだな・・・そうするか」
ジェイドはそこでティアから視線を外してピオニーに話を持っていき、頷いた所で場の空気もピオニーへと向いていく。
「まぁ協力が得られてすぐでなんだが、出来るならもうシュレーの丘のセフィロトへと向かってもらいたいたい。向こうが戦争の火蓋を切ったとは言え、それですぐにカイツールの兵が動くとは限らんだろう・・・だからこそ本格的な戦争に至る前に、パダン平原を魔界に降ろすようにしたいからな」
「だから、僕達にシュレーの丘のセフィロトまで急いで向かえと言いたいんですか?」
「あぁそうだ。時間は一刻を争う、被害を抑える為にも早く向かってもらいたいのだが・・・構わないか?」
「・・・はい、そういうことでしたら」
「(まずい、下手するとこのまま私達だけがシュレーの丘のセフィロトに向かうからせめて操作が出来なかった場合に備えて最低ルークかアッシュだけでも一緒に連れていかないと・・・)・・・待ってください、それは私達二人だけでセフィロトに行けと行っているんですか?」
「いや、それはない・・・モースはともかくとしても、ヴァン達はまだマルクト領内に残っているかもしれん・・・その事を考え、お前達には出来る限り一緒に動いてもらいたいと考えている。だから反対でないと言うなら、他の者達にも共に向かってもらいたいと思う。ただ流石に全員となれば辻馬車の手配にも時間がかかるが規模の面で目立つ可能性があるから、何人かはダイクロフトの方に行ってもらって装置を動かしてもらう必要があるだろうけどな」
(ほっ・・・それならなんとかルークかアッシュのどちらかだけでも連れていくことは出来そうね・・・兄さんがパッセージリングの操作を自分にしか出来ないように固定していたら、私だけじゃ本当にどうしようもないし・・・)
そこからパッセージリングに行くことについて話が進んでいくのだが、イオンが了承する傍らでルーク達が来ないことの場合についてを危惧したティアの声によりピオニーが他の面子が行くことについては当然の事と言い、ティアは内心安堵する。
「それで進めたいと思うのだが、そちらはどうだ?準備はすぐに出来るか?」
「はい、それは当然出来ますがそれなら誰がシュレーの丘の方までに行くかやダイクロフトに行くかなどの話し合いをしたいのですが・・・それにグランコクマに現在すぐに使える辻馬車がどれだけあるのかも教えていただければありがたいのですが・・・」
「あぁ、そうだな・・・ジェイド、すぐに使える辻馬車について調べてこい。その間にお前達はここでどういった風に分かれていくか、その事について話をしてくれ。本当なら別の場所で時間を取って話をした方がいいんだろうが時間もそうない。少なくとも辻馬車は3台は確保できると見た上で話を進めるようにしてくれ」
「はい、わかりました」
(・・・ここではダイクロフトの人達に対しての文句はもう言えないわね。下手に場を乱すような事を言えば無駄に時間がかかるのは目に見えているから、流石に足並みを乱すのは望まれる事ではないし・・・)
ピオニーはそのまま話を進めヒューバートと会話を交わしていき、ジェイドが場を退出していく様子にティアはもう文句は言えないと考える。時間が許さないからと、アドリビトムの面々だけを除く事は出来ないと・・・
・・・そんな風な形でジェイドが戻ってくるまで、謁見の間ではティアとイオン以外に誰が行くのかと話し合いがされた。
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「あぁ、そうだな・・・そうするか」
ジェイドはそこでティアから視線を外してピオニーに話を持っていき、頷いた所で場の空気もピオニーへと向いていく。
「まぁ協力が得られてすぐでなんだが、出来るならもうシュレーの丘のセフィロトへと向かってもらいたいたい。向こうが戦争の火蓋を切ったとは言え、それですぐにカイツールの兵が動くとは限らんだろう・・・だからこそ本格的な戦争に至る前に、パダン平原を魔界に降ろすようにしたいからな」
「だから、僕達にシュレーの丘のセフィロトまで急いで向かえと言いたいんですか?」
「あぁそうだ。時間は一刻を争う、被害を抑える為にも早く向かってもらいたいのだが・・・構わないか?」
「・・・はい、そういうことでしたら」
「(まずい、下手するとこのまま私達だけがシュレーの丘のセフィロトに向かうからせめて操作が出来なかった場合に備えて最低ルークかアッシュだけでも一緒に連れていかないと・・・)・・・待ってください、それは私達二人だけでセフィロトに行けと行っているんですか?」
「いや、それはない・・・モースはともかくとしても、ヴァン達はまだマルクト領内に残っているかもしれん・・・その事を考え、お前達には出来る限り一緒に動いてもらいたいと考えている。だから反対でないと言うなら、他の者達にも共に向かってもらいたいと思う。ただ流石に全員となれば辻馬車の手配にも時間がかかるが規模の面で目立つ可能性があるから、何人かはダイクロフトの方に行ってもらって装置を動かしてもらう必要があるだろうけどな」
(ほっ・・・それならなんとかルークかアッシュのどちらかだけでも連れていくことは出来そうね・・・兄さんがパッセージリングの操作を自分にしか出来ないように固定していたら、私だけじゃ本当にどうしようもないし・・・)
そこからパッセージリングに行くことについて話が進んでいくのだが、イオンが了承する傍らでルーク達が来ないことの場合についてを危惧したティアの声によりピオニーが他の面子が行くことについては当然の事と言い、ティアは内心安堵する。
「それで進めたいと思うのだが、そちらはどうだ?準備はすぐに出来るか?」
「はい、それは当然出来ますがそれなら誰がシュレーの丘の方までに行くかやダイクロフトに行くかなどの話し合いをしたいのですが・・・それにグランコクマに現在すぐに使える辻馬車がどれだけあるのかも教えていただければありがたいのですが・・・」
「あぁ、そうだな・・・ジェイド、すぐに使える辻馬車について調べてこい。その間にお前達はここでどういった風に分かれていくか、その事について話をしてくれ。本当なら別の場所で時間を取って話をした方がいいんだろうが時間もそうない。少なくとも辻馬車は3台は確保できると見た上で話を進めるようにしてくれ」
「はい、わかりました」
(・・・ここではダイクロフトの人達に対しての文句はもう言えないわね。下手に場を乱すような事を言えば無駄に時間がかかるのは目に見えているから、流石に足並みを乱すのは望まれる事ではないし・・・)
ピオニーはそのまま話を進めヒューバートと会話を交わしていき、ジェイドが場を退出していく様子にティアはもう文句は言えないと考える。時間が許さないからと、アドリビトムの面々だけを除く事は出来ないと・・・
・・・そんな風な形でジェイドが戻ってくるまで、謁見の間ではティアとイオン以外に誰が行くのかと話し合いがされた。
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