かつての始まりは既に変貌している
(でもこれからどうするかな・・・今更俺がそんなことを言い出すのも変だからこれは切り出しようがないんだけど、それを抜きにしてもここから早く出たいな・・・今日はここに泊まるからこのまま寝ても問題はないだろうけど、明日になって皆と顔合わせたくないしな・・・)
気を取り直しルークは考えを移行するが、やはり気持ちが落ちる事を自覚していた。後ろめたい気持ちが強くなるだけに。
「・・・・・・貴方達には関係のないことよ。ただ通りかかっただけの貴方達にはね」
「・・・そうですか」
そんな時にようやくティアから絞り出てきた拒否の声にヒューバートの納得いってない声がルークの耳に届く。
「だがどうするというのだ?結局このエンゲーブという地に来た理由というのはこちらには分からないが、ここにいつまでいても面倒な事態になることも有り得るだろう。彼の身分の事を考えたならな」
「・・・だからそれも貴方達には関係の無いことよ。気にする必要はないわ」
「・・・そうか」
今度は横から・・・ユージーンがルークの身分をぼかして心配の声を向けるが、またも拒否を返すティアに何とも言えず一言だけ漏らす。
(・・・いや、本当にどうしようかなこれから・・・食料盗難騒動がないようだからエンゲーブはもう出てもいいだろうとは思うけど、どうしてチーグルがそうしてないのかは気になるな・・・あぁ、本当にどうしよう・・・)
ティアを中心に険悪な空気が流れだす中、ルークは会話からチーグルにこれからの事を考えていたが動きようもない状態に頭を悩ませる。何も起きてないからこそ動きようもないといったそんな状況にあることに・・・
「・・・ルーク、起きて。ルーク、起きて」
「・・・ん・・・あ?・・・ふぁぁ・・・なんだよ、一体・・・?」
(・・・あぁ・・・俺あれから寝たのか、そのまんま・・・)
・・・それから寝たフリからいつの間にか寝ていた事に気付いたルーク。
ティアが声をかけながら体を揺すってきた事に意識を覚醒させながら目をこすりつつ起き上がる。
「・・・んだよ、外はまだ暗いじゃねーか・・・なんでんな時間に起こしたんだよ・・・」
「いいから起きて準備をして・・・もう出るわよ、ここを」
「は?・・・意味わかんねぇ・・・もう少し寝かせろっつーの・・・」
それで窓の外の光景がまだ闇に包まれている事に苛立ちながら疑問の声を向けるが、さっさとするように言われルークはぶつくさ言いながらベッドから降りて立ち上がり辺りを見渡す。
(・・・まだ皆起きてないようだな・・・やっぱこの時間なら当然か・・・まぁ俺的には安心したけど・・・ん?)
そこにはエンゲーブの宿の特性上同じ場で寝ていたアドリビトムの面々がいたのだが、安心を覚えるがそこでルークは入口の方に向かったティアを見る。
(・・・もしかしてティア、皆と顔を合わせるのが嫌だからこの時間から出ようと思ったのか?昨日の感じだとそれが一番有り得そうな気がするけど・・・)
心に浮かんだのはティアがこんな時間に起こした理由だが、それが悪印象によるものではと考え小さく頭を振る。
(まぁいいや・・・俺もあまり一緒にいるのもキツかったし、ここはティアに従っておこう)
皆とここで離れられるならそれでいいとそう思ったルークは、敢えて指摘する事を避けて入口へと向かった。早くこのエンゲーブを離れようと・・・
(・・・これでようやくあの人達と離れられるわ)
・・・そしてルークと共に宿を出たティアは安堵を覚えていた。とはいってもそれはルークの想像のよう、嫌な物と離れたという気持ちに満ちていた。
(仕切り直しも出来たしこれでチーグルの森に向かえるわ。なんで食料を求めにチーグルが来なかったかを調べるために心置きなくね)
それでティアは気持ちを切り替えチーグルの森に行き先を定めた・・・この以前と違うズレが何なのかを調べるために。
.
気を取り直しルークは考えを移行するが、やはり気持ちが落ちる事を自覚していた。後ろめたい気持ちが強くなるだけに。
「・・・・・・貴方達には関係のないことよ。ただ通りかかっただけの貴方達にはね」
「・・・そうですか」
そんな時にようやくティアから絞り出てきた拒否の声にヒューバートの納得いってない声がルークの耳に届く。
「だがどうするというのだ?結局このエンゲーブという地に来た理由というのはこちらには分からないが、ここにいつまでいても面倒な事態になることも有り得るだろう。彼の身分の事を考えたならな」
「・・・だからそれも貴方達には関係の無いことよ。気にする必要はないわ」
「・・・そうか」
今度は横から・・・ユージーンがルークの身分をぼかして心配の声を向けるが、またも拒否を返すティアに何とも言えず一言だけ漏らす。
(・・・いや、本当にどうしようかなこれから・・・食料盗難騒動がないようだからエンゲーブはもう出てもいいだろうとは思うけど、どうしてチーグルがそうしてないのかは気になるな・・・あぁ、本当にどうしよう・・・)
ティアを中心に険悪な空気が流れだす中、ルークは会話からチーグルにこれからの事を考えていたが動きようもない状態に頭を悩ませる。何も起きてないからこそ動きようもないといったそんな状況にあることに・・・
「・・・ルーク、起きて。ルーク、起きて」
「・・・ん・・・あ?・・・ふぁぁ・・・なんだよ、一体・・・?」
(・・・あぁ・・・俺あれから寝たのか、そのまんま・・・)
・・・それから寝たフリからいつの間にか寝ていた事に気付いたルーク。
ティアが声をかけながら体を揺すってきた事に意識を覚醒させながら目をこすりつつ起き上がる。
「・・・んだよ、外はまだ暗いじゃねーか・・・なんでんな時間に起こしたんだよ・・・」
「いいから起きて準備をして・・・もう出るわよ、ここを」
「は?・・・意味わかんねぇ・・・もう少し寝かせろっつーの・・・」
それで窓の外の光景がまだ闇に包まれている事に苛立ちながら疑問の声を向けるが、さっさとするように言われルークはぶつくさ言いながらベッドから降りて立ち上がり辺りを見渡す。
(・・・まだ皆起きてないようだな・・・やっぱこの時間なら当然か・・・まぁ俺的には安心したけど・・・ん?)
そこにはエンゲーブの宿の特性上同じ場で寝ていたアドリビトムの面々がいたのだが、安心を覚えるがそこでルークは入口の方に向かったティアを見る。
(・・・もしかしてティア、皆と顔を合わせるのが嫌だからこの時間から出ようと思ったのか?昨日の感じだとそれが一番有り得そうな気がするけど・・・)
心に浮かんだのはティアがこんな時間に起こした理由だが、それが悪印象によるものではと考え小さく頭を振る。
(まぁいいや・・・俺もあまり一緒にいるのもキツかったし、ここはティアに従っておこう)
皆とここで離れられるならそれでいいとそう思ったルークは、敢えて指摘する事を避けて入口へと向かった。早くこのエンゲーブを離れようと・・・
(・・・これでようやくあの人達と離れられるわ)
・・・そしてルークと共に宿を出たティアは安堵を覚えていた。とはいってもそれはルークの想像のよう、嫌な物と離れたという気持ちに満ちていた。
(仕切り直しも出来たしこれでチーグルの森に向かえるわ。なんで食料を求めにチーグルが来なかったかを調べるために心置きなくね)
それでティアは気持ちを切り替えチーグルの森に行き先を定めた・・・この以前と違うズレが何なのかを調べるために。
.