事態は予想出来ぬ道へ向かう
「・・・でもそう考えると、ティアさんの行動は一種の怠慢にしか思えませんね・・・私達の事を気に入らないというのは見ていてすぐに分かる上に、関わろうとしないばかりか知ろうともしないし・・・」
「怠慢と言えば怠慢でしょうね、ティアの行動は。けど彼女からしてみれば私達の真意を探ったりするよりもまず、ガイとアニスの二人の心を引き戻して共に旅をする事の方が大事で単に周りに目がいっていないだけよ。そこに怠慢という考えは少なくともティアの中にはないわ」
「・・・自覚なし、ですか。そちらの方が都合がいいとは言え、尚更数日後には心穏やかにはいられないでしょうし僕達に警戒心を抱くでしょうね。まぁもうティアさんの中で僕達の好感度は絶対に上がることはないからそこまで関係無いでしょう」
「うむぅ・・・確かに下がることはあっても、もう好かれることがないなら変わりはないだろう。今でも最低を行っているのではないかと思えるしな」
アニーが今度はティアについての話題を切り出すのだが、ジュディスにヒューバートの声を受けてユージーンが重く納得する・・・これからティアが信頼を向けてこないのはまず間違いないと。
「けど改めて思うよ・・・ルミナシアでも状況が違ったなら、もしかするとティアは僕達の事をあぁまで嫌っていたのかってね」
「ん~・・・まぁこっちのティアは特殊な状況だからこそってのはあるだろうけど、有り得ない話じゃなかったでしょうね。あの子最初は心を開いてなかったし、もしその時辺りで関係が悪化するような事が起きてたら無駄にピリピリしてずっと過ごしてたでしょうね・・・それに事が済んだ後でルークの事を黙ってたって知ったら、ガイ達も含めて自分達の事はなんと思っているんだなんて言うのは目に見えてるわ。まぁ私達からそれを言うことはないでしょうけど、もしそうなったら私は引く気はないわ。ティア達にはまずいい気持ちはされないだろうし、関係も悪化するのは目に見えてるけどね」
「ルーティさん・・・」
そこにクレスがルミナシアのティアについてを口にするのだが、ルーティが口にした言葉の数々を受けて何とも言いがたい響きでその名を呟く・・・戻ったらどうあってもティア達には味方をしない、そう決意してるとあっけらかんとしながらも確かに明かされた為に。
「・・・とりあえず今日はもう戻りましょ。話すことは話終わったんだし、さっさと寝た方がいいしね」
「・・・そうね、そうしましょう。数日は時間があるのだから、慌てる必要もないでしょうし」
「・・・そうですね、そうしましょう」
ルーティはそこで場を終わらせようと戻ることを切り出し、ジュディスも頷いた事にクレスを始め他の三人も頷いて宮殿の方へと向かう。
・・・それから数日、ルーク達は特にピオニーから呼び出しなどを受けることもなく平穏な時間を過ごした。その中で例外があるとすればティアだけはガイとアニスの二人をなんとか説得しようと度々二人のいる部屋に行ってはいたが、うまく説得出来ずに部屋に戻ってきてはイライラと苛立ちを明らかにして周りの空気を悪くしていたくらいである。
現にアッシュですら前だったら不機嫌丸出しであったのに、ナタリアと一緒にいる相乗効果もあってかキレるどころか逆に冷やかな目でティアを見る始末であった。そして当人のみがアッシュにすらそう言った目で見られていることに気付かない・・・悪循環もいいところであった。
・・・そんな空気の中で数日が経ったある日、ルーク達は謁見の間へと呼び出された・・・キムラスカから手紙が届いたと。
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「怠慢と言えば怠慢でしょうね、ティアの行動は。けど彼女からしてみれば私達の真意を探ったりするよりもまず、ガイとアニスの二人の心を引き戻して共に旅をする事の方が大事で単に周りに目がいっていないだけよ。そこに怠慢という考えは少なくともティアの中にはないわ」
「・・・自覚なし、ですか。そちらの方が都合がいいとは言え、尚更数日後には心穏やかにはいられないでしょうし僕達に警戒心を抱くでしょうね。まぁもうティアさんの中で僕達の好感度は絶対に上がることはないからそこまで関係無いでしょう」
「うむぅ・・・確かに下がることはあっても、もう好かれることがないなら変わりはないだろう。今でも最低を行っているのではないかと思えるしな」
アニーが今度はティアについての話題を切り出すのだが、ジュディスにヒューバートの声を受けてユージーンが重く納得する・・・これからティアが信頼を向けてこないのはまず間違いないと。
「けど改めて思うよ・・・ルミナシアでも状況が違ったなら、もしかするとティアは僕達の事をあぁまで嫌っていたのかってね」
「ん~・・・まぁこっちのティアは特殊な状況だからこそってのはあるだろうけど、有り得ない話じゃなかったでしょうね。あの子最初は心を開いてなかったし、もしその時辺りで関係が悪化するような事が起きてたら無駄にピリピリしてずっと過ごしてたでしょうね・・・それに事が済んだ後でルークの事を黙ってたって知ったら、ガイ達も含めて自分達の事はなんと思っているんだなんて言うのは目に見えてるわ。まぁ私達からそれを言うことはないでしょうけど、もしそうなったら私は引く気はないわ。ティア達にはまずいい気持ちはされないだろうし、関係も悪化するのは目に見えてるけどね」
「ルーティさん・・・」
そこにクレスがルミナシアのティアについてを口にするのだが、ルーティが口にした言葉の数々を受けて何とも言いがたい響きでその名を呟く・・・戻ったらどうあってもティア達には味方をしない、そう決意してるとあっけらかんとしながらも確かに明かされた為に。
「・・・とりあえず今日はもう戻りましょ。話すことは話終わったんだし、さっさと寝た方がいいしね」
「・・・そうね、そうしましょう。数日は時間があるのだから、慌てる必要もないでしょうし」
「・・・そうですね、そうしましょう」
ルーティはそこで場を終わらせようと戻ることを切り出し、ジュディスも頷いた事にクレスを始め他の三人も頷いて宮殿の方へと向かう。
・・・それから数日、ルーク達は特にピオニーから呼び出しなどを受けることもなく平穏な時間を過ごした。その中で例外があるとすればティアだけはガイとアニスの二人をなんとか説得しようと度々二人のいる部屋に行ってはいたが、うまく説得出来ずに部屋に戻ってきてはイライラと苛立ちを明らかにして周りの空気を悪くしていたくらいである。
現にアッシュですら前だったら不機嫌丸出しであったのに、ナタリアと一緒にいる相乗効果もあってかキレるどころか逆に冷やかな目でティアを見る始末であった。そして当人のみがアッシュにすらそう言った目で見られていることに気付かない・・・悪循環もいいところであった。
・・・そんな空気の中で数日が経ったある日、ルーク達は謁見の間へと呼び出された・・・キムラスカから手紙が届いたと。
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