事態は予想出来ぬ道へ向かう
「・・・うわぁ、何だよそれ・・・」
「イオンから話を聞いただけだが、相当だったらしいぜ?もっとも、今もあっちの部屋の部屋の空気は重いまんまだぜ」
「・・・聞きたくなかったよ、んなもん・・・」
それでベッドに腰掛けるルークに対面のベッドに腰掛けるユーリが聞いた話を話すのだが、心底から疲れたようにうなだれて頭をかく。
「でもガイはどうしたんだい?部屋にいないようだけど・・・」
「ガイさんはご主人様が寝てる間に部屋を出ていったですの。辛そうな表情してたですの」
「お前何を言ったんだよ・・・」
「無理すんならついてくなっつったんだけど、アニスのように部屋まで出てくなんて思ってなかったっつーの・・・まぁ寝てた俺も俺で気付いてなかったんだけどな・・・」
同じようにユーリの横にいたクレスが疑問を投げ掛ければルークの横のミュウが返し、ユーリが疑問の視線を向けると不覚とまた頭をかきながらルークは顔を上げる。
「・・・なんか今の流れと関係ないが、この旅が始まってからよく寝てないか?お前」
「へ?」
「あぁ、それあたしも思ったわ。何かしてたのかってなったら寝てたって事よく聞くし・・・あんた疲れてんの?」
「疲れてる、ねぇ・・・(言われてみたらそうだな・・・なんか顔合わせづらいって思ってベッドに顔突っ込んで会話を切ろうとしたらいつの間にか寝てた、なんてザラだし・・・)」
ユーリがそんなルークの顔をジロジロ見ながら呟いた寝るとの言葉に近くにいたルーティも反応して並んで観察をする様子に、うんざりしたようにしながら内心で考える。確かにその通りだと。
「・・・疲れてるっちゃ疲れてんのかもな」
「おや?素直に認めんのか?」
「茶化してんじゃねーっての。俺が言ってんのは頭を動かすことにだよ」
そんな考えを素直に認めるといったよう言うと、皮肉めいた返しをするユーリに補足をつける。
「頭をって、どういうことですかルークさん?」
「お前まで来んなよ、アニー・・・俺も色々考えようとしてんだけど、それに集中してる内に頭が疲れてきてんじゃねーかって思っただけだよ(つーか多分これくらいしか理由がないだろうしな・・・)」
「そうですか・・・」
今度はそこへアニーが心配そうに入ってくるが、嘘などなく考えを明かすルークになんとも言えない表情のままである。
「・・・ま、気にすんなって。何かあるから何かを考えちまうってだけのことだ。何をお前が考えてんのか知らねぇけど、それで寝ちまったのは俺の責任だし別に時間ある時の事なんだから心配はいらねーよ」
「ルークさん・・・すみません、ありがとうございます」
「別にいいっつーの」
それを見兼ねて当たり前の事で心配は必要ないことと強調するように言えばアニーもようやく気を取り直して礼を言い、ルークは気にした風もなく首を横に振る。
・・・それから時間も経ち、夕食の時間になった所でガイも戻ってきたのだが暗い面持ちのままだった。その事については皆に話が通っていたのもあり、誰もそこにつっこむことなく時間を過ごしていく。しかし同時にガイがそんな様子であった為にルークも一概に今後どうするべきかというのを皆と話すこともはばかられ、周りも含めて沈黙気味な空気になった。
「・・・アニスがあんなことを決めてたなんてな・・・それでティア達の間の空気も一気に悪くなったって言うし・・・本当にどうなってんだか・・・」
・・・そして夜も深くなり、皆が眠った時間になってミュウを置いて宮殿の外に出たルーク。
街の中で噴水を眺めながら何故と呟く姿には悲痛な気持ちがこもっていた。
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「イオンから話を聞いただけだが、相当だったらしいぜ?もっとも、今もあっちの部屋の部屋の空気は重いまんまだぜ」
「・・・聞きたくなかったよ、んなもん・・・」
それでベッドに腰掛けるルークに対面のベッドに腰掛けるユーリが聞いた話を話すのだが、心底から疲れたようにうなだれて頭をかく。
「でもガイはどうしたんだい?部屋にいないようだけど・・・」
「ガイさんはご主人様が寝てる間に部屋を出ていったですの。辛そうな表情してたですの」
「お前何を言ったんだよ・・・」
「無理すんならついてくなっつったんだけど、アニスのように部屋まで出てくなんて思ってなかったっつーの・・・まぁ寝てた俺も俺で気付いてなかったんだけどな・・・」
同じようにユーリの横にいたクレスが疑問を投げ掛ければルークの横のミュウが返し、ユーリが疑問の視線を向けると不覚とまた頭をかきながらルークは顔を上げる。
「・・・なんか今の流れと関係ないが、この旅が始まってからよく寝てないか?お前」
「へ?」
「あぁ、それあたしも思ったわ。何かしてたのかってなったら寝てたって事よく聞くし・・・あんた疲れてんの?」
「疲れてる、ねぇ・・・(言われてみたらそうだな・・・なんか顔合わせづらいって思ってベッドに顔突っ込んで会話を切ろうとしたらいつの間にか寝てた、なんてザラだし・・・)」
ユーリがそんなルークの顔をジロジロ見ながら呟いた寝るとの言葉に近くにいたルーティも反応して並んで観察をする様子に、うんざりしたようにしながら内心で考える。確かにその通りだと。
「・・・疲れてるっちゃ疲れてんのかもな」
「おや?素直に認めんのか?」
「茶化してんじゃねーっての。俺が言ってんのは頭を動かすことにだよ」
そんな考えを素直に認めるといったよう言うと、皮肉めいた返しをするユーリに補足をつける。
「頭をって、どういうことですかルークさん?」
「お前まで来んなよ、アニー・・・俺も色々考えようとしてんだけど、それに集中してる内に頭が疲れてきてんじゃねーかって思っただけだよ(つーか多分これくらいしか理由がないだろうしな・・・)」
「そうですか・・・」
今度はそこへアニーが心配そうに入ってくるが、嘘などなく考えを明かすルークになんとも言えない表情のままである。
「・・・ま、気にすんなって。何かあるから何かを考えちまうってだけのことだ。何をお前が考えてんのか知らねぇけど、それで寝ちまったのは俺の責任だし別に時間ある時の事なんだから心配はいらねーよ」
「ルークさん・・・すみません、ありがとうございます」
「別にいいっつーの」
それを見兼ねて当たり前の事で心配は必要ないことと強調するように言えばアニーもようやく気を取り直して礼を言い、ルークは気にした風もなく首を横に振る。
・・・それから時間も経ち、夕食の時間になった所でガイも戻ってきたのだが暗い面持ちのままだった。その事については皆に話が通っていたのもあり、誰もそこにつっこむことなく時間を過ごしていく。しかし同時にガイがそんな様子であった為にルークも一概に今後どうするべきかというのを皆と話すこともはばかられ、周りも含めて沈黙気味な空気になった。
「・・・アニスがあんなことを決めてたなんてな・・・それでティア達の間の空気も一気に悪くなったって言うし・・・本当にどうなってんだか・・・」
・・・そして夜も深くなり、皆が眠った時間になってミュウを置いて宮殿の外に出たルーク。
街の中で噴水を眺めながら何故と呟く姿には悲痛な気持ちがこもっていた。
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