事態は予想出来ぬ道へ向かう
「・・・ダイクロフトでも言ったけど、私は皆っていうかイオン様と一緒には付いていかない・・・その結果としてどういう結果が待ってても、私は神託の盾を辞めるから」
「神託の盾を辞める(どういうこと!?なんでアニスがここまでの決断を下すのよ!前の時は神託の盾を辞めるなんて言い出さなかったのに!?)!?」
そして続いたアニスからの辞めるとの言葉にティアはたまらず叫んだ・・・以前になかったまさかの辞めるとの結論が出てきたことに。
「ティア、落ち着いてください・・・アニス、貴女が神託の盾を辞めるつもりでいるというのは分かりました。ですがせめて辞めようと決めた理由だけでも聞かせてもらえませんか?このままではティアもそうだと思いますが、僕も納得出来ません・・・僕に何かあって、導師守護役を辞めたいと思ったんですか?」
「っ、イオン様・・・」
すぐにイオンがティアを制止しつつその訳についてを真剣でいて悲痛そうに問う姿に、アニスはたまらず顔を背け弱々しく声を漏らす。
「・・・・・・イオン様の事が嫌だって、そう思って言い出した訳じゃないんです・・・ただもう付いていけないっていうか、神託の盾にいられないって思ったんです・・・今の状況からうまくいって私達が無事だってなっても、そのまま神託の盾にいるなんてって・・・」
「それで・・・どうあっても神託の盾にいる気がなくなって、神託の盾を辞めると決めたんですか・・・?」
「はい・・・」
「・・・そう、ですか・・・」
そのまま自分の葛藤を明かすと言ったように声を上げるアニスに静かに確認を向けると、力なく頷いた事にイオンは悲し気に表情を歪める。
「アニス!なんでそんなことを言い出すのよ!うまく行けば無事に神託の盾にいられるのよ!辞める必要なんてないじゃない!」
「っ!離してよ!」
だがその答えに満足出来るはずもないティアはたまらずアニスの両肩を掴み無理矢理前を向かせ怒りの感情を向けるが、瞬時にアニスもまた怒りに空気を染めた。
「どうして!?どうして貴女はそんな考え方をしたの!?・・・答えなさい、アニス!」
「っ!・・・ティアには関係ないじゃん!」
「きゃっ・・・!」
更にティアは最早何かに取り憑かれてるかのようにアニスの体を必死に揺さぶり答えを求めるが、反対に全力で突っ張るように押し出されたまらず床に倒れこんだ。その瞬間アッシュは表情を面倒そうに歪め、イオンとナタリアは驚愕に表情を染めた。
「なんなの一体!?私は神託の盾を辞めるって言っただけなのに、なんでそんなにムキになるの!?」
「っ、私は・・・そんな弱気になる必要はないんじゃないかって言いたいのよ・・・辞める理由には繋がらないって・・・」
「・・・辞める理由には繋がらない、か・・・・・・私だって皆に付いていって、どうにかした方がいいんじゃないかって思ったよ・・・でも私は付いていきたくない・・・付いていけない・・・」
「えっ・・・アニス、それって・・・?」
見下ろす形と見上げる形・・・見下ろす立場のアニスにティアは見上げながらもたじろいだように答えるが、最初の勢いが一気に削がれたようでいて意味深に呟かれた声にキョトンとなりかける。
「・・・もうこれ以上何も言いたくないからしばらく外に出てきます、イオン様・・・」
「あ・・・アニス・・・」
(アニス・・・付いていきたくないの後、付いていけないって言った・・・どっちが正しいの?・・・いえ、もし付いていけないが本当ならどうしてそう思ったの・・・?)
アニスはそこから気まずいと言ったようイオンに一言残し伸ばされた手に見向きもせず退出していくが、ティアは改めて考えていた。アニスの言葉はどういう意味なのかと疑問に思い。
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「神託の盾を辞める(どういうこと!?なんでアニスがここまでの決断を下すのよ!前の時は神託の盾を辞めるなんて言い出さなかったのに!?)!?」
そして続いたアニスからの辞めるとの言葉にティアはたまらず叫んだ・・・以前になかったまさかの辞めるとの結論が出てきたことに。
「ティア、落ち着いてください・・・アニス、貴女が神託の盾を辞めるつもりでいるというのは分かりました。ですがせめて辞めようと決めた理由だけでも聞かせてもらえませんか?このままではティアもそうだと思いますが、僕も納得出来ません・・・僕に何かあって、導師守護役を辞めたいと思ったんですか?」
「っ、イオン様・・・」
すぐにイオンがティアを制止しつつその訳についてを真剣でいて悲痛そうに問う姿に、アニスはたまらず顔を背け弱々しく声を漏らす。
「・・・・・・イオン様の事が嫌だって、そう思って言い出した訳じゃないんです・・・ただもう付いていけないっていうか、神託の盾にいられないって思ったんです・・・今の状況からうまくいって私達が無事だってなっても、そのまま神託の盾にいるなんてって・・・」
「それで・・・どうあっても神託の盾にいる気がなくなって、神託の盾を辞めると決めたんですか・・・?」
「はい・・・」
「・・・そう、ですか・・・」
そのまま自分の葛藤を明かすと言ったように声を上げるアニスに静かに確認を向けると、力なく頷いた事にイオンは悲し気に表情を歪める。
「アニス!なんでそんなことを言い出すのよ!うまく行けば無事に神託の盾にいられるのよ!辞める必要なんてないじゃない!」
「っ!離してよ!」
だがその答えに満足出来るはずもないティアはたまらずアニスの両肩を掴み無理矢理前を向かせ怒りの感情を向けるが、瞬時にアニスもまた怒りに空気を染めた。
「どうして!?どうして貴女はそんな考え方をしたの!?・・・答えなさい、アニス!」
「っ!・・・ティアには関係ないじゃん!」
「きゃっ・・・!」
更にティアは最早何かに取り憑かれてるかのようにアニスの体を必死に揺さぶり答えを求めるが、反対に全力で突っ張るように押し出されたまらず床に倒れこんだ。その瞬間アッシュは表情を面倒そうに歪め、イオンとナタリアは驚愕に表情を染めた。
「なんなの一体!?私は神託の盾を辞めるって言っただけなのに、なんでそんなにムキになるの!?」
「っ、私は・・・そんな弱気になる必要はないんじゃないかって言いたいのよ・・・辞める理由には繋がらないって・・・」
「・・・辞める理由には繋がらない、か・・・・・・私だって皆に付いていって、どうにかした方がいいんじゃないかって思ったよ・・・でも私は付いていきたくない・・・付いていけない・・・」
「えっ・・・アニス、それって・・・?」
見下ろす形と見上げる形・・・見下ろす立場のアニスにティアは見上げながらもたじろいだように答えるが、最初の勢いが一気に削がれたようでいて意味深に呟かれた声にキョトンとなりかける。
「・・・もうこれ以上何も言いたくないからしばらく外に出てきます、イオン様・・・」
「あ・・・アニス・・・」
(アニス・・・付いていきたくないの後、付いていけないって言った・・・どっちが正しいの?・・・いえ、もし付いていけないが本当ならどうしてそう思ったの・・・?)
アニスはそこから気まずいと言ったようイオンに一言残し伸ばされた手に見向きもせず退出していくが、ティアは改めて考えていた。アニスの言葉はどういう意味なのかと疑問に思い。
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