否応なしに変動する関係
「そうですか・・・では何を話していたんですか?ガイ達にも話は行っていた筈ですが、どうして今までこんなに時間がかかったんでしょう?」
「あぁ、一人でいる時考えてたんだよ。自分がどうするかってのもだったけど、このダイクロフトについてをな。そんで改めて今までこいつらに色々聞いてたんだよ、なぁ?」
「はい、そうです」
次にイオンが話の中身についてを聞いてくるが平然と出任せを言うばかりか、同意を求めるルークにすずもまた平然と頷く。
「・・・どうやらティアの心配は杞憂だったようですね。では私は部屋に戻ります」
「あっ・・・では僕も戻りますが、ティアはどうしますか?」
「・・・では、私も戻ります」
「では失礼します」
ジェイドはその光景に興味を無くしたように部屋を出ていき、ティアは明らかに不満げになりながらも頭を下げたイオンと共に部屋を後にしていく。
「・・・おい、もうちょっとだけ外に行っとけ。こいつらが出てってから入ってこいよ」
「はいですの」
そんな中で一匹残ったミュウにルークはまた少し出ておくように言い、ミュウは部屋を出る。
「・・・とっさの判断にしちゃうまいやり方をしたね、ルーク君」
「話の中身について追求されたらまずいと思ったから、何も知らないって体の方がいいって思ったんだ。そっちに同意を求める形にしたのは悪いって思ったけど・・・」
「いえ、こちらとしても話の中身を追求されたなら面倒になるのは目に見えていましたから大丈夫です」
そしてまた場にルーク達だけしかいなくなった所でゼロスが面白そうに向けてきた声に申し訳なさそうにするが、すずは気にしてないと首を横に振る。
「それより決行は今夜の内だ・・・覚悟は出来ているな?」
「うん・・・ガイの内心を考えると、どう転ぶのかはその時にならないと分からないと思う。でもだからこそ今やらないといけないんだ、この後の為にも・・・!」
「・・・ならいい。その時は追って知らせる、それまでゆっくりしていろ」
「あぁ・・・」
そんな空気を気にすることなく覚悟の程を問うリオンにルークは迷いを見せずに頷き、その答えを受けて休むように言う。時が来るまでと。
(あぁもう!じれったいわ!変わったのかと思えばそうではないし、かといって全く変わってないかと言えばそうではないし・・・なんなのよ、今のルークは・・・!)
・・・そんな一方、ティアは戻ってきた部屋の中で何度思ったか分からない苛立ちを最大限に浮かべていた。自分が望むべくして望むルークになっていかないジレンマに。
(・・・やっぱり何か強烈なインパクトが無ければあの素直なルークにならないのかしら。アクゼリュスを消滅させた時くらいのインパクトが・・・でも今の状況でそれだけのインパクトをルークに与えられる状況なんて考えがつかないし・・・どうにかならないものかしら・・・!)
そのままベッドに苛立ちながら腰をかけるティアは考えていく。ルークを変える為の大きなきっかけが欲しいと。
・・・ティアは結局ルークについて何も気付くこともないまま、部屋にずっとこもる事を選んだ。だが何も行動を起こさないティアと違い、ルーク達は静かに動いていた。ガイの事を解決するために。
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「あぁ、一人でいる時考えてたんだよ。自分がどうするかってのもだったけど、このダイクロフトについてをな。そんで改めて今までこいつらに色々聞いてたんだよ、なぁ?」
「はい、そうです」
次にイオンが話の中身についてを聞いてくるが平然と出任せを言うばかりか、同意を求めるルークにすずもまた平然と頷く。
「・・・どうやらティアの心配は杞憂だったようですね。では私は部屋に戻ります」
「あっ・・・では僕も戻りますが、ティアはどうしますか?」
「・・・では、私も戻ります」
「では失礼します」
ジェイドはその光景に興味を無くしたように部屋を出ていき、ティアは明らかに不満げになりながらも頭を下げたイオンと共に部屋を後にしていく。
「・・・おい、もうちょっとだけ外に行っとけ。こいつらが出てってから入ってこいよ」
「はいですの」
そんな中で一匹残ったミュウにルークはまた少し出ておくように言い、ミュウは部屋を出る。
「・・・とっさの判断にしちゃうまいやり方をしたね、ルーク君」
「話の中身について追求されたらまずいと思ったから、何も知らないって体の方がいいって思ったんだ。そっちに同意を求める形にしたのは悪いって思ったけど・・・」
「いえ、こちらとしても話の中身を追求されたなら面倒になるのは目に見えていましたから大丈夫です」
そしてまた場にルーク達だけしかいなくなった所でゼロスが面白そうに向けてきた声に申し訳なさそうにするが、すずは気にしてないと首を横に振る。
「それより決行は今夜の内だ・・・覚悟は出来ているな?」
「うん・・・ガイの内心を考えると、どう転ぶのかはその時にならないと分からないと思う。でもだからこそ今やらないといけないんだ、この後の為にも・・・!」
「・・・ならいい。その時は追って知らせる、それまでゆっくりしていろ」
「あぁ・・・」
そんな空気を気にすることなく覚悟の程を問うリオンにルークは迷いを見せずに頷き、その答えを受けて休むように言う。時が来るまでと。
(あぁもう!じれったいわ!変わったのかと思えばそうではないし、かといって全く変わってないかと言えばそうではないし・・・なんなのよ、今のルークは・・・!)
・・・そんな一方、ティアは戻ってきた部屋の中で何度思ったか分からない苛立ちを最大限に浮かべていた。自分が望むべくして望むルークになっていかないジレンマに。
(・・・やっぱり何か強烈なインパクトが無ければあの素直なルークにならないのかしら。アクゼリュスを消滅させた時くらいのインパクトが・・・でも今の状況でそれだけのインパクトをルークに与えられる状況なんて考えがつかないし・・・どうにかならないものかしら・・・!)
そのままベッドに苛立ちながら腰をかけるティアは考えていく。ルークを変える為の大きなきっかけが欲しいと。
・・・ティアは結局ルークについて何も気付くこともないまま、部屋にずっとこもる事を選んだ。だが何も行動を起こさないティアと違い、ルーク達は静かに動いていた。ガイの事を解決するために。
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