未知は絶望と希望をはらむ物
「でもどうしたんですか?一人でここに来て」
「ん・・・ちょっときっかけを作ろうかって思ってな。いい加減落ち込んだフリを続けるのも辛くなってきたし」
「えっと・・・それって素を出すというか、今のようにするつもりなんですか?」
「いや、それはちょっと無理があるから少しは吹っ切ったって感じにする程度だ。流石にこのまんま落ち込んでたら何もしないでいいって言われかねないからそれは避けたいしさ」
「そう、ですか」
「?」
そのままアニーがここにいるわけを聞いてきたので素直にルークは答えるのだが、一瞬影が見えたようなその表情に眉を寄せる。
「・・・あの、ルークさんはティアさん達と昔の関係のようにという気持ちはあるんですか?」
「えっ?いきなりどうしたんだ、アニー?」
「いえ・・・ふと気になったんです。可能かそうでないかはともかくとして、そう言った気持ちはあるのかということを・・・」
「・・・昔の関係のように、か(あぁ・・・アニーからすれば確かに聞きにくいよな。実際俺自身が無理っぽい事は前に言ったし・・・)」
しかし意を決したように問いを向けるアニーに最初は何かとルークはキョトンとしたが、続いた気まずそうな言葉に納得する。改めて聞くには少し内容が重いと感じた為に。
「・・・まぁ正直、全くないって言ったら嘘にはなると思う。けどそれに関しちゃこっちに戻ってきて、色々変える事を考えて動こうとしてたから踏ん切りはつけてはいたよ」
「踏ん切り・・・ティアさん達との関係についてですか?」
「そうなるな。前のように行かないっていうか行かせないようにするんだから、それくらいは覚悟しないといけないって思ってたからさ・・・アドリビトムの皆がいなかったら今頃どうなってたか分からないけど、それでもアクゼリュスの人達を始めとして助けられたんなら少しは寂しいと思うかもしれないけど、それを俺は受け入れてたと思うよ」
「・・・そう、ですか・・・」
「アニー?」
ルークはそんな考えから自分の中にある考えを真剣に口にして微笑を浮かべるのだが、また浮かない様子でアニーが返す様子に疑問の目を向ける。
「・・・いえ、なんでもありません」
「・・・そうか。でもなんかあったら言ってくれよ、こんな風に協力してもらってるのに俺は何もしないってのは心苦しいしさ」
「そんな、気にしないでください。私達と言うか、私個人としてもルークさんに協力したいですから」
「・・・うん、ありがとうアニー」
すぐにアニーは視線に気付き笑顔を作り否定を返しルークはそれ以上の追求はせず、気遣いの声に笑みを浮かべ頷いて返す。
「・・・では私は皆さんの所に戻りますね」
「あっ・・・ちょっと待ってくれ、アニー」
「どうしたんですか?」
「改めて聞きたいって思ったことがあったんだけど・・・ティアって本当に一緒にこっちに来てないのか?」
「ティアさん、ですか・・・」
そこでアニーは一区切りと別れの言葉を口にするが、ルークは思い出したようにティアの事についてを質問する。
「カイツールの近くでそうじゃないとは聞いたけど・・・それだとティアの今の感じについて説明がつかないんだよ。ガイ達は前とほとんど変わってないから余計に理由が理解出来なくてさ・・・」
「・・・だから来てないかと思ってるんですね?でも前に言った通り私達とティアさん達はこちらに一緒には来てはいませんし、第一ルミナシアのティアさんが私達に対してあんな態度を取ると思いますか?」
「あぁ・・・やっぱりそうだよな・・・」
立ち止まったアニーに自身が困惑する理由についてを話すが、先程までと違い冷静な返しにルークは手で顔を覆う。
「・・・では私からも聞きますが、今のティアさんについてルークさんはどのように思っているんですか?」
「え・・・?」
しかしアニーから逆にティアについてを聞かれ、ルークは手を思わず退ける。
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「ん・・・ちょっときっかけを作ろうかって思ってな。いい加減落ち込んだフリを続けるのも辛くなってきたし」
「えっと・・・それって素を出すというか、今のようにするつもりなんですか?」
「いや、それはちょっと無理があるから少しは吹っ切ったって感じにする程度だ。流石にこのまんま落ち込んでたら何もしないでいいって言われかねないからそれは避けたいしさ」
「そう、ですか」
「?」
そのままアニーがここにいるわけを聞いてきたので素直にルークは答えるのだが、一瞬影が見えたようなその表情に眉を寄せる。
「・・・あの、ルークさんはティアさん達と昔の関係のようにという気持ちはあるんですか?」
「えっ?いきなりどうしたんだ、アニー?」
「いえ・・・ふと気になったんです。可能かそうでないかはともかくとして、そう言った気持ちはあるのかということを・・・」
「・・・昔の関係のように、か(あぁ・・・アニーからすれば確かに聞きにくいよな。実際俺自身が無理っぽい事は前に言ったし・・・)」
しかし意を決したように問いを向けるアニーに最初は何かとルークはキョトンとしたが、続いた気まずそうな言葉に納得する。改めて聞くには少し内容が重いと感じた為に。
「・・・まぁ正直、全くないって言ったら嘘にはなると思う。けどそれに関しちゃこっちに戻ってきて、色々変える事を考えて動こうとしてたから踏ん切りはつけてはいたよ」
「踏ん切り・・・ティアさん達との関係についてですか?」
「そうなるな。前のように行かないっていうか行かせないようにするんだから、それくらいは覚悟しないといけないって思ってたからさ・・・アドリビトムの皆がいなかったら今頃どうなってたか分からないけど、それでもアクゼリュスの人達を始めとして助けられたんなら少しは寂しいと思うかもしれないけど、それを俺は受け入れてたと思うよ」
「・・・そう、ですか・・・」
「アニー?」
ルークはそんな考えから自分の中にある考えを真剣に口にして微笑を浮かべるのだが、また浮かない様子でアニーが返す様子に疑問の目を向ける。
「・・・いえ、なんでもありません」
「・・・そうか。でもなんかあったら言ってくれよ、こんな風に協力してもらってるのに俺は何もしないってのは心苦しいしさ」
「そんな、気にしないでください。私達と言うか、私個人としてもルークさんに協力したいですから」
「・・・うん、ありがとうアニー」
すぐにアニーは視線に気付き笑顔を作り否定を返しルークはそれ以上の追求はせず、気遣いの声に笑みを浮かべ頷いて返す。
「・・・では私は皆さんの所に戻りますね」
「あっ・・・ちょっと待ってくれ、アニー」
「どうしたんですか?」
「改めて聞きたいって思ったことがあったんだけど・・・ティアって本当に一緒にこっちに来てないのか?」
「ティアさん、ですか・・・」
そこでアニーは一区切りと別れの言葉を口にするが、ルークは思い出したようにティアの事についてを質問する。
「カイツールの近くでそうじゃないとは聞いたけど・・・それだとティアの今の感じについて説明がつかないんだよ。ガイ達は前とほとんど変わってないから余計に理由が理解出来なくてさ・・・」
「・・・だから来てないかと思ってるんですね?でも前に言った通り私達とティアさん達はこちらに一緒には来てはいませんし、第一ルミナシアのティアさんが私達に対してあんな態度を取ると思いますか?」
「あぁ・・・やっぱりそうだよな・・・」
立ち止まったアニーに自身が困惑する理由についてを話すが、先程までと違い冷静な返しにルークは手で顔を覆う。
「・・・では私からも聞きますが、今のティアさんについてルークさんはどのように思っているんですか?」
「え・・・?」
しかしアニーから逆にティアについてを聞かれ、ルークは手を思わず退ける。
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