再出発の時、一方ならぬ時
(ルークはどうやらまだ動揺してるみたいね・・・どういう話をしたのかも気になるけれど、いい加減ルークをこっちに戻しなさいよ・・・!)
「ご主人様~!」
(あっ、ミュウ・・・もう・・・!)
・・・そんな風にルークが考えているティアだが、その内心はルークの周りにいる面々に対しての敵対心に相変わらず満ちていた。そして更にミュウがルークの方に走り出したことにまた敵意を溢れさせる。
「大丈夫ですの!?」
「あ~・・・心配すんなよ、テンションがあがんねぇだけなんだし」
「そうなんですの・・・」
「つーかしばらく黙っとけ。なんか話し合いが始まるみてぇだからそれが終わるまでな」
「はいですの・・・」
(悪いなミュウ・・・)
それでミュウがルークの足元に来て心配の声を向けるが、実はそんなにダメージはない為にルークは内心申し訳なくなりながら沈黙を命じる。
「・・・じゃあ集まったことだし、話を始めようか。と言ってもどこから話をするかになるんだけれど・・・」
「ではこちらからでよろしいでしょうか?色々言わねばならないことがあるというのはこちらも分かりますから、ならばまずはこちらの要望からお伝えした方がいいかと思うのですが・・・」
「・・・そうですね。どう話を進めていいか分からなかったからまずはそちらからお願いします」
(・・・この辺りはジェイドらしいっちゃらしいか。自分のペースに持ち込みたいから自分から話を切り出したんだろうし)
そんな時にクレスが話を切り出すのだがどうするかと考える素振りを見せる姿に、ジェイドが自分からと話すと言い出しそっと返す。ルークはそのやり取りにそっと納得する。
「ではお言葉に甘えてまずこちらから聞きますが、貴殿方はこれからどのようにしようと思っているのですか?」
「どのようにって?」
「こちらとしては貴殿方との関係がここで途切れると言うのは少し困るんですよ。代表的な事を言わせていただくならアクゼリュスの住民の方々についての説明をしなければいけませんし、証拠が必要になります。住民の皆さんが無事だという証拠が」
「・・・それはつまり、僕達に付いてきてほしいと言っているんですか?」
「えぇ、そう言うことです。こちらからダイクロフトに行く手段はありませんし、ここで貴殿方との繋がりが無くなってしまえばもう会えなくなる可能性もありますからね。ですから貴殿方には事が終わるまでこちらにお付きあいしていただきたいんです」
「成程・・・」
(ジェイドにしちゃ随分直球な気はするけど、変に事態がこじれるよりはって考えたんだろうな。強気で行こうにしても今の状況だとジェイドから見ても下手にそうすると不利になるって思っただろうし・・・)
それで早速と話を始めるジェイドにクレスが受け答えをするのだが、駆け引きの要素があまり感じられない話の中身にルークは少しらしくないと思いつつも反面納得する。
「・・・ま、そっちの要望は分かった。けどこっちはあんたらの目的をまだ聞いちゃいないんだ。昨日知ったことに対してどう思って行動したいのかって目的をな」
「つまりそれを知らないことにはこちらと行動は出来ないと?」
「それもあるが、あんたらの意識が統一されてるかってのとどういう目的なのかってので協力出来るかが決まってくるんでね。そいつを知らないことには協力するなんて言わねぇよ」
「・・・貴殿方の立場を考えれば当然でしょうね。ですが安心してください。我々は預言による戦争を起こしたくないと動く予定です。これは昨日のうちに我々が話した中で出た結論ですので、疑ってるのでしたら皆さんにお聞きしても構いませんよ」
「ふ~ん・・・」
(よかった・・・これは流石にティアも反対しなかったよな・・・)
今度はそこにユーリがどこか挑戦的に問い掛けてきた中身にジェイドは信用を得ようとイオン達も引き合いに出した上で荒事はしないと言い、一先ず引くようユーリが納得の声を上げる中でルークは密かに安心していた。そこまでティアが流れに反するような考えを持ってなかったことに。
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「ご主人様~!」
(あっ、ミュウ・・・もう・・・!)
・・・そんな風にルークが考えているティアだが、その内心はルークの周りにいる面々に対しての敵対心に相変わらず満ちていた。そして更にミュウがルークの方に走り出したことにまた敵意を溢れさせる。
「大丈夫ですの!?」
「あ~・・・心配すんなよ、テンションがあがんねぇだけなんだし」
「そうなんですの・・・」
「つーかしばらく黙っとけ。なんか話し合いが始まるみてぇだからそれが終わるまでな」
「はいですの・・・」
(悪いなミュウ・・・)
それでミュウがルークの足元に来て心配の声を向けるが、実はそんなにダメージはない為にルークは内心申し訳なくなりながら沈黙を命じる。
「・・・じゃあ集まったことだし、話を始めようか。と言ってもどこから話をするかになるんだけれど・・・」
「ではこちらからでよろしいでしょうか?色々言わねばならないことがあるというのはこちらも分かりますから、ならばまずはこちらの要望からお伝えした方がいいかと思うのですが・・・」
「・・・そうですね。どう話を進めていいか分からなかったからまずはそちらからお願いします」
(・・・この辺りはジェイドらしいっちゃらしいか。自分のペースに持ち込みたいから自分から話を切り出したんだろうし)
そんな時にクレスが話を切り出すのだがどうするかと考える素振りを見せる姿に、ジェイドが自分からと話すと言い出しそっと返す。ルークはそのやり取りにそっと納得する。
「ではお言葉に甘えてまずこちらから聞きますが、貴殿方はこれからどのようにしようと思っているのですか?」
「どのようにって?」
「こちらとしては貴殿方との関係がここで途切れると言うのは少し困るんですよ。代表的な事を言わせていただくならアクゼリュスの住民の方々についての説明をしなければいけませんし、証拠が必要になります。住民の皆さんが無事だという証拠が」
「・・・それはつまり、僕達に付いてきてほしいと言っているんですか?」
「えぇ、そう言うことです。こちらからダイクロフトに行く手段はありませんし、ここで貴殿方との繋がりが無くなってしまえばもう会えなくなる可能性もありますからね。ですから貴殿方には事が終わるまでこちらにお付きあいしていただきたいんです」
「成程・・・」
(ジェイドにしちゃ随分直球な気はするけど、変に事態がこじれるよりはって考えたんだろうな。強気で行こうにしても今の状況だとジェイドから見ても下手にそうすると不利になるって思っただろうし・・・)
それで早速と話を始めるジェイドにクレスが受け答えをするのだが、駆け引きの要素があまり感じられない話の中身にルークは少しらしくないと思いつつも反面納得する。
「・・・ま、そっちの要望は分かった。けどこっちはあんたらの目的をまだ聞いちゃいないんだ。昨日知ったことに対してどう思って行動したいのかって目的をな」
「つまりそれを知らないことにはこちらと行動は出来ないと?」
「それもあるが、あんたらの意識が統一されてるかってのとどういう目的なのかってので協力出来るかが決まってくるんでね。そいつを知らないことには協力するなんて言わねぇよ」
「・・・貴殿方の立場を考えれば当然でしょうね。ですが安心してください。我々は預言による戦争を起こしたくないと動く予定です。これは昨日のうちに我々が話した中で出た結論ですので、疑ってるのでしたら皆さんにお聞きしても構いませんよ」
「ふ~ん・・・」
(よかった・・・これは流石にティアも反対しなかったよな・・・)
今度はそこにユーリがどこか挑戦的に問い掛けてきた中身にジェイドは信用を得ようとイオン達も引き合いに出した上で荒事はしないと言い、一先ず引くようユーリが納得の声を上げる中でルークは密かに安心していた。そこまでティアが流れに反するような考えを持ってなかったことに。
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