想いの交錯にぶつけ合う心
「誰にも言いたくないことに言えないことは程度の差はあっても一人一人抱えている物・・・それを貴方の抱えている物を私達は無理に暴くような形にしてしまった。その事は本来貴方が謝ることではなく、私達が謝るべきことよ」
「でも、俺は皆の事を・・・」
「騙していたということを気に病まないでいいわ。貴方の立場からすれば私達に余計な気を揉むような事にしないように考えるのは間違っていない事だと思うから・・・でも知ってしまったからには私達には言ってほしいの。貴方が思っていることにしたいと思うことを」
「・・・それは・・・でも、俺のやろうとしていることについて予想は出たんだよな?それでも皆は・・・俺がこんなことを考えてるなんて知って、大丈夫なんて言えるのか・・・?」
「・・・」
そのままの体勢で話を続ける二人だがルークはジュディスの言葉に、今までになく不安げな声を漏らし表情を歪める・・・嫌われることを覚悟して我慢するよう行動することと、自分の心の内の弱い部分までもを晒し出すようにして内心を打ち明けるのには雲泥の差がある。それを理解しているからこそルークは怖かった、弱い部分を含めて全てを晒した時に自分を否定されてしまう事が。
「・・・ルーク」
「えっ・・・んっ!?」
だがジュディスから返ってきた声にルークが反応すると・・・ジュディスがルークに口付けをした。前の船上での時と同じく突然の事にかわすような余裕もなく、その口付けに驚き戸惑う。
「・・・ん・・・」
「ジ、ジュディス・・・なんでまた・・・!?」
「ふふ・・・貴方に私の事を信じてほしいと言うのと、私は貴方の事を否定しないということの証明の為よ。ただ、他にも理由はあるのだけれど・・・ね」
「え・・・?」
そしてジュディスは唇を離し艶笑を浮かべるが二度目の行為に動揺を隠しきれないルークが訳を問うのだが、理由を言いつつも意味深な事を返されて呆けた声を上げる。
「・・・他の理由は後で言うけれど、確かに貴方の考えを聞いて皆が皆私と同じような事を思うとは限らないわ。人それぞれの考え方があって皆がいるのだから・・・でも私は貴方の事は否定しない。なんなら私が貴方を裏切ったと思ったなら今ここで起こったことを全て皆の前で話してくれてもいいのよ」
「い、今ここでってその・・・俺と、口付けをしたこと・・・!?」
「えぇ、嘘だと思うならもう一度だけでなく何度でもしてもいいのだけれど」
「いやいいってそこまでしなくって!」
「あら、残念ね」
そのまま話を続けるジュディスにルークが口付けの事を託すと言われ驚き動揺するが、更にしてもいいとゆっくりと艶笑を浮かべた顔が近付いてきた事に頬を赤くして急ぎ拒否を示す。だがジュディスは笑みを深めるばかりで気分を害した様子を見せない。
「でも私はそれくらい本気ということよ、ルーク。私は皆なら大丈夫だとは思っているけれど、貴方はそうだという不安を拭えない・・・私だけが貴方の味方などという気はないけれど、私を信じてほしいのルーク。自分のやりたいことにしたいことを皆にも打ち明けて、私が側にいるから」
「っ・・・ジュディス・・・」
だが続いたジュディスの真剣な言葉にルークはたまらず圧され、目を伏せる・・・ルーク自身感じたのだろう。ジュディスがいかに嘘偽りなく自分に気持ちをぶつけているのかを。そしてどうするべきかと考えざるを得ない状況になっているのだろう・・・皆に自分の考えを打ち明ける事について葛藤する形で。
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「でも、俺は皆の事を・・・」
「騙していたということを気に病まないでいいわ。貴方の立場からすれば私達に余計な気を揉むような事にしないように考えるのは間違っていない事だと思うから・・・でも知ってしまったからには私達には言ってほしいの。貴方が思っていることにしたいと思うことを」
「・・・それは・・・でも、俺のやろうとしていることについて予想は出たんだよな?それでも皆は・・・俺がこんなことを考えてるなんて知って、大丈夫なんて言えるのか・・・?」
「・・・」
そのままの体勢で話を続ける二人だがルークはジュディスの言葉に、今までになく不安げな声を漏らし表情を歪める・・・嫌われることを覚悟して我慢するよう行動することと、自分の心の内の弱い部分までもを晒し出すようにして内心を打ち明けるのには雲泥の差がある。それを理解しているからこそルークは怖かった、弱い部分を含めて全てを晒した時に自分を否定されてしまう事が。
「・・・ルーク」
「えっ・・・んっ!?」
だがジュディスから返ってきた声にルークが反応すると・・・ジュディスがルークに口付けをした。前の船上での時と同じく突然の事にかわすような余裕もなく、その口付けに驚き戸惑う。
「・・・ん・・・」
「ジ、ジュディス・・・なんでまた・・・!?」
「ふふ・・・貴方に私の事を信じてほしいと言うのと、私は貴方の事を否定しないということの証明の為よ。ただ、他にも理由はあるのだけれど・・・ね」
「え・・・?」
そしてジュディスは唇を離し艶笑を浮かべるが二度目の行為に動揺を隠しきれないルークが訳を問うのだが、理由を言いつつも意味深な事を返されて呆けた声を上げる。
「・・・他の理由は後で言うけれど、確かに貴方の考えを聞いて皆が皆私と同じような事を思うとは限らないわ。人それぞれの考え方があって皆がいるのだから・・・でも私は貴方の事は否定しない。なんなら私が貴方を裏切ったと思ったなら今ここで起こったことを全て皆の前で話してくれてもいいのよ」
「い、今ここでってその・・・俺と、口付けをしたこと・・・!?」
「えぇ、嘘だと思うならもう一度だけでなく何度でもしてもいいのだけれど」
「いやいいってそこまでしなくって!」
「あら、残念ね」
そのまま話を続けるジュディスにルークが口付けの事を託すと言われ驚き動揺するが、更にしてもいいとゆっくりと艶笑を浮かべた顔が近付いてきた事に頬を赤くして急ぎ拒否を示す。だがジュディスは笑みを深めるばかりで気分を害した様子を見せない。
「でも私はそれくらい本気ということよ、ルーク。私は皆なら大丈夫だとは思っているけれど、貴方はそうだという不安を拭えない・・・私だけが貴方の味方などという気はないけれど、私を信じてほしいのルーク。自分のやりたいことにしたいことを皆にも打ち明けて、私が側にいるから」
「っ・・・ジュディス・・・」
だが続いたジュディスの真剣な言葉にルークはたまらず圧され、目を伏せる・・・ルーク自身感じたのだろう。ジュディスがいかに嘘偽りなく自分に気持ちをぶつけているのかを。そしてどうするべきかと考えざるを得ない状況になっているのだろう・・・皆に自分の考えを打ち明ける事について葛藤する形で。
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