想いの交錯にぶつけ合う心
「それで、もうこれで終わりなのか?」
「あ~・・・これは出来ればでいいんだけど、明日の朝に先にアッシュにどうするか聞いてもし同行をするって言うならアッシュが自分から同行を切り出した・・・みたいな形にするようにした方がいいって言ってほしいんだけど」
「はっ?なんでんなまだるっこいこと言う必要があんだよ?」
スパーダはその表情を気にしたようでもなく確認を取ってきたが、ルークが気まずげながらやたらとピンポイントな要求をしてきたことにめんどくさそうに問い返す。
「なんでかって言ったら俺に言われたからアッシュがすんなり頷いたなんて展開が不自然だからだよ。そうなったらジェイド達も何でだってなる可能性が高いし、万が一バレたらキレて気が変わったとか言って外殻大地に戻った瞬間、どっか行ってもう顔を見せないなんて事が有り得ると思うしな・・・」
「だからそう言った事を起こさないためにもアッシュから同行を切り出したってシナリオにするってことか」
「まぁ全部が全部台本通りに読み合わせた通りにしてくれなんて言っても時間がないし、アッシュもそれに従うとは思わないからある程度はアッシュの言う事に合わせて明日は皆も話を進めてほしいんだ。多分そうじゃないとアッシュの気分にもよるけど、台無しになりかねないから」
「・・・それは、わかりましたけど・・・アッシュさんの性格を考えると、ルークさんのことを酷く言うんじゃないんですか?・・・こんな風な事は言いたくはないですけど、この屑じゃあ頼りないから俺が手を貸してやるくらいのことを言うくらいは・・・」
「・・・アニーの予想は多分間違ってないと思う」
その訳についてはアッシュの機嫌を損ねないようにとのルークなりの気遣いなのだが、ユーリの納得からアニーがその先の展開を辛そうに予測する声を上げるとルークは自分も思うと頷き返す。アニーと違い柔らかい笑顔を浮かべながら。
「でもそれくらいで済むなら俺はそれでいいと思うから別にいいよ。それでアッシュに暴走されるようなことにはならなくなるんだから」
「ですが・・・」
「やめなさい、アニー・・・もう後は他に私達に頼むことはない?」
「あぁ、大丈夫だ」
そのままなんてことないと笑顔を深めるルークにアニーは言葉を返そうとするが、ジュディスが制止をかけた上で話を進める。
「そう・・・じゃあ明日のこともあるし、今日はもうやることも残ってないでしょうから部屋に戻って休んだらどうかしら?」
「あぁ、そうさせてもらうけど案内はいいよ。道は覚えながら来たから」
「そう・・・」
「じゃあごめん、俺は戻るから後はよろしく頼む・・・」
そのまま休むようにジュディスが勧めれば、案内を断った上でルークは笑顔を見せて場を後にする。
「・・・ジュディスさん、どうして止めたんですか?」
「ルークの言うことに一理あったからというのもあるけど、その上でルークに何か言ってもその案以外の案を受け入れるとはまず思わなかったからよ」
・・・それでルークがいなくなった場でアニーが何故と問い掛けると、ジュディスは首を横に振りながらその理由を答える。
「まぁあの調子じゃジュディの言うように余計に時間食うのは間違いなかっただろうな・・・でも「そこから先はロイド達のいる所で話をしましょう、その方が二度手間にならずにすむから・・・」・・・そうだな、そうするか」
ユーリも同意するのだがその言葉を続けようとした時、ジュディスが複雑そうに場を変えようと間に入り言った事に同じように複雑そうに頷く。そしてそんな表情をしているのはその二人だけではなく、クレス達三人もまた同様だった。
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「あ~・・・これは出来ればでいいんだけど、明日の朝に先にアッシュにどうするか聞いてもし同行をするって言うならアッシュが自分から同行を切り出した・・・みたいな形にするようにした方がいいって言ってほしいんだけど」
「はっ?なんでんなまだるっこいこと言う必要があんだよ?」
スパーダはその表情を気にしたようでもなく確認を取ってきたが、ルークが気まずげながらやたらとピンポイントな要求をしてきたことにめんどくさそうに問い返す。
「なんでかって言ったら俺に言われたからアッシュがすんなり頷いたなんて展開が不自然だからだよ。そうなったらジェイド達も何でだってなる可能性が高いし、万が一バレたらキレて気が変わったとか言って外殻大地に戻った瞬間、どっか行ってもう顔を見せないなんて事が有り得ると思うしな・・・」
「だからそう言った事を起こさないためにもアッシュから同行を切り出したってシナリオにするってことか」
「まぁ全部が全部台本通りに読み合わせた通りにしてくれなんて言っても時間がないし、アッシュもそれに従うとは思わないからある程度はアッシュの言う事に合わせて明日は皆も話を進めてほしいんだ。多分そうじゃないとアッシュの気分にもよるけど、台無しになりかねないから」
「・・・それは、わかりましたけど・・・アッシュさんの性格を考えると、ルークさんのことを酷く言うんじゃないんですか?・・・こんな風な事は言いたくはないですけど、この屑じゃあ頼りないから俺が手を貸してやるくらいのことを言うくらいは・・・」
「・・・アニーの予想は多分間違ってないと思う」
その訳についてはアッシュの機嫌を損ねないようにとのルークなりの気遣いなのだが、ユーリの納得からアニーがその先の展開を辛そうに予測する声を上げるとルークは自分も思うと頷き返す。アニーと違い柔らかい笑顔を浮かべながら。
「でもそれくらいで済むなら俺はそれでいいと思うから別にいいよ。それでアッシュに暴走されるようなことにはならなくなるんだから」
「ですが・・・」
「やめなさい、アニー・・・もう後は他に私達に頼むことはない?」
「あぁ、大丈夫だ」
そのままなんてことないと笑顔を深めるルークにアニーは言葉を返そうとするが、ジュディスが制止をかけた上で話を進める。
「そう・・・じゃあ明日のこともあるし、今日はもうやることも残ってないでしょうから部屋に戻って休んだらどうかしら?」
「あぁ、そうさせてもらうけど案内はいいよ。道は覚えながら来たから」
「そう・・・」
「じゃあごめん、俺は戻るから後はよろしく頼む・・・」
そのまま休むようにジュディスが勧めれば、案内を断った上でルークは笑顔を見せて場を後にする。
「・・・ジュディスさん、どうして止めたんですか?」
「ルークの言うことに一理あったからというのもあるけど、その上でルークに何か言ってもその案以外の案を受け入れるとはまず思わなかったからよ」
・・・それでルークがいなくなった場でアニーが何故と問い掛けると、ジュディスは首を横に振りながらその理由を答える。
「まぁあの調子じゃジュディの言うように余計に時間食うのは間違いなかっただろうな・・・でも「そこから先はロイド達のいる所で話をしましょう、その方が二度手間にならずにすむから・・・」・・・そうだな、そうするか」
ユーリも同意するのだがその言葉を続けようとした時、ジュディスが複雑そうに場を変えようと間に入り言った事に同じように複雑そうに頷く。そしてそんな表情をしているのはその二人だけではなく、クレス達三人もまた同様だった。
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