焔も想像しなかった行動達
『それについては今言ったが、彼らにはここにいる皆はダイクロフトの住民と言っている。その上で彼らには協力の言葉を引き出させる手筈になっている』
「引き出させる?なんでそんな言い方を・・・?」
『現状でこちらが第七譜石の中身を知っているというには無理がある上、その中身が下手な形で世界に広まれば混乱が起きると考えたからだ。我々はあくまで預言の被害者という設定で詳しく中身は知らないという風にしている事に、第七譜石の現物を持ってきたとてまずモースは信じないだろう事に加えて信じる者と信じぬ者の対立は避けられんだろうからな・・・ならばこそ彼らの協力、特に導師達にティアの協力が必要だ。セフィロトの操作の為にもな。だが今の状況で彼ら、特に話には聞いたがティアが進んで自主的に協力してくれるとは思えん・・・だからこそ私は引き出させると言ったのだ。導師辺りにこちらの境遇に同情してもらい、協力すると言い出すようにする形でな』
「そうなのか・・・でもそんなにうまくいくのか、そんなことが・・・?」
『その事に関してだが、アッシュから事実を引き出させれば問題ないと我らは見ている。確か以前、ワイヨン鏡窟でアッシュが他のセフィロトも落ちると言ったのを聞きルークは行動を開始したのだったろう?』
「あ・・・それは確か、そうだったな・・・」
『その時点でアッシュはアクゼリュスのパッセージリングの崩壊が周囲のパッセージリングにどのような影響を及ぼすのか、少なくともある程度はヴァン達から聞いていることになる。そしてその事を引き出させればティア達も流石に動かざるを得なくなるだろう』
「成程・・・だから引き出させるって言ったのか・・・」
ニアタはそんな問い掛けに一つ一つ段階を踏むように説明をしていき、終いにアッシュから協力をしてもらうための言葉を引き出させるとのまとめるような言葉を受けルークも納得したよう頷く。確かにアクゼリュス付近のパッセージリングまでもが壊れると知ったなら、ティア達も動かざるを得ないだろうと。
『大方そのようなところだが・・・ルーク、お前はしばらくここで休んでいるといい。今クレス達がそう話を誘導している最中でもあるし、お前がその場に行けばアッシュが黙ってはいないだろう。そうなれば話が妙な流れに向かいかねない』
「あ・・・だからクレス達は俺を場から外したのか・・・まぁそれはいいんだけど、その話の後ってアッシュをどうするつもりでいるんだ?」
『アッシュ?アッシュに何か用でもあると言うのか?』
「いや・・・今後の事を考えるとアッシュに個人行動を取られるような事は避けたいんだ。ここでアッシュと別れるような事になったら、下手するともう二度と見付けられないなんて事になるかもしれないからさ・・・」
『成程、そう言うことか・・・』
そう言った行動方針を告げた上で休むように言うニアタにルークは逆にアッシュの事について質問をし、ニアタもその中身に納得の声を上げる。
『・・・その事については今日すぐ話が済んで彼らを下に戻す気はないから、クレス達の話が終わった後にその旨を伝えればいいだろう。だがそれでアッシュが素直に頷くことはないと思うが・・・』
「・・・うん、だと思う。アッシュの性格だとグズグズしてる暇はないからさっさと元の場所に戻せって言ってくるのはまず間違いない・・・けどここでアッシュを放っておいて一人で行動させる訳にはいかないんだ・・・!」
「ルーク・・・」
『・・・成程、意志は固いということか』
だがとアッシュからの否定があると予想するニアタにルークは迷いを見せずに真っ直ぐに強く返す、アッシュを逃がしたくないと。その力強さに場にいた面々を代表するかのようにエステルが何かを感じたように名を呟き、ニアタもその意志をしかと受け止める。
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「引き出させる?なんでそんな言い方を・・・?」
『現状でこちらが第七譜石の中身を知っているというには無理がある上、その中身が下手な形で世界に広まれば混乱が起きると考えたからだ。我々はあくまで預言の被害者という設定で詳しく中身は知らないという風にしている事に、第七譜石の現物を持ってきたとてまずモースは信じないだろう事に加えて信じる者と信じぬ者の対立は避けられんだろうからな・・・ならばこそ彼らの協力、特に導師達にティアの協力が必要だ。セフィロトの操作の為にもな。だが今の状況で彼ら、特に話には聞いたがティアが進んで自主的に協力してくれるとは思えん・・・だからこそ私は引き出させると言ったのだ。導師辺りにこちらの境遇に同情してもらい、協力すると言い出すようにする形でな』
「そうなのか・・・でもそんなにうまくいくのか、そんなことが・・・?」
『その事に関してだが、アッシュから事実を引き出させれば問題ないと我らは見ている。確か以前、ワイヨン鏡窟でアッシュが他のセフィロトも落ちると言ったのを聞きルークは行動を開始したのだったろう?』
「あ・・・それは確か、そうだったな・・・」
『その時点でアッシュはアクゼリュスのパッセージリングの崩壊が周囲のパッセージリングにどのような影響を及ぼすのか、少なくともある程度はヴァン達から聞いていることになる。そしてその事を引き出させればティア達も流石に動かざるを得なくなるだろう』
「成程・・・だから引き出させるって言ったのか・・・」
ニアタはそんな問い掛けに一つ一つ段階を踏むように説明をしていき、終いにアッシュから協力をしてもらうための言葉を引き出させるとのまとめるような言葉を受けルークも納得したよう頷く。確かにアクゼリュス付近のパッセージリングまでもが壊れると知ったなら、ティア達も動かざるを得ないだろうと。
『大方そのようなところだが・・・ルーク、お前はしばらくここで休んでいるといい。今クレス達がそう話を誘導している最中でもあるし、お前がその場に行けばアッシュが黙ってはいないだろう。そうなれば話が妙な流れに向かいかねない』
「あ・・・だからクレス達は俺を場から外したのか・・・まぁそれはいいんだけど、その話の後ってアッシュをどうするつもりでいるんだ?」
『アッシュ?アッシュに何か用でもあると言うのか?』
「いや・・・今後の事を考えるとアッシュに個人行動を取られるような事は避けたいんだ。ここでアッシュと別れるような事になったら、下手するともう二度と見付けられないなんて事になるかもしれないからさ・・・」
『成程、そう言うことか・・・』
そう言った行動方針を告げた上で休むように言うニアタにルークは逆にアッシュの事について質問をし、ニアタもその中身に納得の声を上げる。
『・・・その事については今日すぐ話が済んで彼らを下に戻す気はないから、クレス達の話が終わった後にその旨を伝えればいいだろう。だがそれでアッシュが素直に頷くことはないと思うが・・・』
「・・・うん、だと思う。アッシュの性格だとグズグズしてる暇はないからさっさと元の場所に戻せって言ってくるのはまず間違いない・・・けどここでアッシュを放っておいて一人で行動させる訳にはいかないんだ・・・!」
「ルーク・・・」
『・・・成程、意志は固いということか』
だがとアッシュからの否定があると予想するニアタにルークは迷いを見せずに真っ直ぐに強く返す、アッシュを逃がしたくないと。その力強さに場にいた面々を代表するかのようにエステルが何かを感じたように名を呟き、ニアタもその意志をしかと受け止める。
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