焔も想像しなかった行動達
「ね、ねぇ大佐・・・ダイクロフトって、私達が空を見てたらいつもそこにあったダイクロフトの事ですよね・・・」
「・・・彼の言葉が正しいのならここはそのダイクロフト、ということになりますが・・・」
「疑いたくなる気持ちは分かるよ。でもこれは嘘じゃない」
驚きを隠せないルーク達の中でアニスがジェイドに恐る恐ると確認の声を向け、ジェイドが確かめるようでいて疑うような視線を向ける姿にクレスは真剣な声と眼差しで返す。
「それを証明するためにも少し場所を移動してくれませんか?そこに行けば貴方達にも少なくとも全部が全部嘘ではないと信じてもらえると思います」
「・・・いいでしょう、案内してください」
「では付いてきて・・・と言いたい所だけど、大丈夫かい?」
「っ・・・俺の事は、気にすんなよ・・・」
そんなクレスの真摯な声にジェイドが頷いたことに話を進めようとするのだが、クレスがルークに声をかけるとしっかりと気を緩めずに弱っている演技を続けていただけに弱々しくビクッと反応してそっぽを向きながら答える。
「・・・ダメだ、やっぱり放ってはおけない・・・すまないけどアニー、一人に出来る部屋に彼を連れていってもらっていいかな?今の彼には一人になれる時間が必要だと思うんだけど・・・」
「分かりました、クレスさん」
「ちょっと!まだ私達は貴方達を信用した訳ではないわ!勝手にルークを連れていかないで!」
「っ・・・ルークさんには時間が必要だと、クレスさんが言ったのが聞こえなかったんですか?」
クレスがその姿に心配だとアニーを付けて別の場所へ移そうと切り出すのだが、ティアがすかさず気に入らないとばかりに反論してくる姿にアニーもムッと表情を少し険しくさせながら返す。
「フン、その屑などいてもいなくてもどうでもいい!むしろ場にいない方がせいせいするくらいだ!」
「っ、アッシュ・・・!」
だがここでアッシュがルークをここぞとばかりに見下す嘲笑を浮かべる姿にティアは一気に表情を険しくさせる、話をややこしくするなとばかりに。
「・・・ティア、ここはルークを一人にさせてあげてください」
「イオン様、ですが・・・!」
「貴女の心配も全く分からない訳ではありません・・・ですがルークには時間が必要だというのも分かりますし、アッシュがここまでルークを拒否を貫く姿を見て一緒に話を聞くというのは少し無理があると思います。それに貴女自身が言っていましたがここは皆さんを一度は信じると言ったのですから、皆さんがルークに何もしないというのも信じるべきではありませんか?」
「っ・・・分かりました、そこまでイオン様が言うのなら・・・っ!」
更にイオンが悲しげに今は実情と心情を併せ持ってそうするべきではとの訴えを向けると、ティアは本当に渋々・・・それも不満だとありありと示すようにギリッと歯を食い縛りながら頷いた。
「ではルークさんは私に付いてきてください・・・よろしいですか?」
「・・・あぁ。おら、お前はこいつらに付いてけ。一人になりてーんだ、俺・・・」
「・・・はいですの・・・」
それでも一応は了承を得た為アニーがルークに確認を取れば、頷きつつもミュウにティア達に付いていけと言い悲しそうな表情を浮かべる。
「ではこちらに・・・」
そしてミュウを置いて一人になれたルークはアニーの案内に付いていく。
・・・それで数分後、ダイクロフトだという場所の内部の迷路とも言えるような道を歩いたアニーとルークはある部屋の前に辿り着いてそこに入る。
「「・・・ルーク!」」
「っ・・・ロイド、それにエステル・・・」
すると入室するや否や嬉しそうに自分に抱き付いて来た姿にルークはその存在が誰かと気付き、複雑そうに名を呟いた。ロイドとエステルと。
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「・・・彼の言葉が正しいのならここはそのダイクロフト、ということになりますが・・・」
「疑いたくなる気持ちは分かるよ。でもこれは嘘じゃない」
驚きを隠せないルーク達の中でアニスがジェイドに恐る恐ると確認の声を向け、ジェイドが確かめるようでいて疑うような視線を向ける姿にクレスは真剣な声と眼差しで返す。
「それを証明するためにも少し場所を移動してくれませんか?そこに行けば貴方達にも少なくとも全部が全部嘘ではないと信じてもらえると思います」
「・・・いいでしょう、案内してください」
「では付いてきて・・・と言いたい所だけど、大丈夫かい?」
「っ・・・俺の事は、気にすんなよ・・・」
そんなクレスの真摯な声にジェイドが頷いたことに話を進めようとするのだが、クレスがルークに声をかけるとしっかりと気を緩めずに弱っている演技を続けていただけに弱々しくビクッと反応してそっぽを向きながら答える。
「・・・ダメだ、やっぱり放ってはおけない・・・すまないけどアニー、一人に出来る部屋に彼を連れていってもらっていいかな?今の彼には一人になれる時間が必要だと思うんだけど・・・」
「分かりました、クレスさん」
「ちょっと!まだ私達は貴方達を信用した訳ではないわ!勝手にルークを連れていかないで!」
「っ・・・ルークさんには時間が必要だと、クレスさんが言ったのが聞こえなかったんですか?」
クレスがその姿に心配だとアニーを付けて別の場所へ移そうと切り出すのだが、ティアがすかさず気に入らないとばかりに反論してくる姿にアニーもムッと表情を少し険しくさせながら返す。
「フン、その屑などいてもいなくてもどうでもいい!むしろ場にいない方がせいせいするくらいだ!」
「っ、アッシュ・・・!」
だがここでアッシュがルークをここぞとばかりに見下す嘲笑を浮かべる姿にティアは一気に表情を険しくさせる、話をややこしくするなとばかりに。
「・・・ティア、ここはルークを一人にさせてあげてください」
「イオン様、ですが・・・!」
「貴女の心配も全く分からない訳ではありません・・・ですがルークには時間が必要だというのも分かりますし、アッシュがここまでルークを拒否を貫く姿を見て一緒に話を聞くというのは少し無理があると思います。それに貴女自身が言っていましたがここは皆さんを一度は信じると言ったのですから、皆さんがルークに何もしないというのも信じるべきではありませんか?」
「っ・・・分かりました、そこまでイオン様が言うのなら・・・っ!」
更にイオンが悲しげに今は実情と心情を併せ持ってそうするべきではとの訴えを向けると、ティアは本当に渋々・・・それも不満だとありありと示すようにギリッと歯を食い縛りながら頷いた。
「ではルークさんは私に付いてきてください・・・よろしいですか?」
「・・・あぁ。おら、お前はこいつらに付いてけ。一人になりてーんだ、俺・・・」
「・・・はいですの・・・」
それでも一応は了承を得た為アニーがルークに確認を取れば、頷きつつもミュウにティア達に付いていけと言い悲しそうな表情を浮かべる。
「ではこちらに・・・」
そしてミュウを置いて一人になれたルークはアニーの案内に付いていく。
・・・それで数分後、ダイクロフトだという場所の内部の迷路とも言えるような道を歩いたアニーとルークはある部屋の前に辿り着いてそこに入る。
「「・・・ルーク!」」
「っ・・・ロイド、それにエステル・・・」
すると入室するや否や嬉しそうに自分に抱き付いて来た姿にルークはその存在が誰かと気付き、複雑そうに名を呟いた。ロイドとエステルと。
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