焔と予想外の想いが絡まる始まり
・・・さて、ここで何故ティアの名をローレライが挙げたのかと言えば実はティアがかつての未来より戻ってきてるからだ。その事に関してはルミナシアのローレライではなく、この時間帯からして未来のローレライからの報告である。
しかしそれで何故ティアを微妙な目でローレライが見ているのか・・・それは・・・
『・・・あまりいい予感がせん。未来の我からの話ではルークの為にとのことで未来の我を呼びこの時間に戻ってきたとのことだが、自分の為としか思えない理由だったとのことだからな。その話し方が・・・』
更にローレライはそっと呟く。ティアが不安だと思える訳を・・・
・・・未来のローレライよりティアが戻ってきた際に言われたこと。それはティアがいかに自分本意の考えで戻ってきたのかを知らされる物だった。
詳しい事を聞けば大爆発によりアッシュが地上に戻ってきた後に他のメンバーはルークのいない結末を受け入れたが、ティアは1人そんな結末を受け入れられなかったこと。それで生きたレプリカは流石に使いはしなかったが代わりにエルドラントという第七音素の塊を無理矢理に使い、ローレライを地上にまで召喚したこと(この時ティアはどうすればもう一度だけでも強力な譜歌を使えるかとジェイドに例え話として聞き、人に知られれば譜術を使うための口実としてレプリカの悲劇を招きかねないから黙るようにと言われた上で、レプリカを消滅させるつもりで第七音素を抽出して使えばそれは可能と言われて実行した。そしてエルドラントが完全に崩されていなかったのはレプリカにとってせめてもの救いだったとローレライは別に語った、自分を呼ぶためにはエルドラントとまでは行かずとも相応の第七音素が必要故にと)。そしてローレライに対しどうにかして再びルークに会えるように出来ないかと言ってきた・・・との事だった。
その時未来のローレライは変に選択を誤れば地核に落ちてきたヴァンのようにティアが自分を取り込み、何か妙なことをしかねない事を懸念してあえなく過去にティアを送ることと相成った。これも全てティアの執念が故のことと言えたが、ただしそれは「ルークがもう戻れないのなら私が迎えに行くしかない。そうすればルークは私達と一緒になれる」、「ルークには私が必要なの。あのわがままなルークをどうにかするのは私の役目よ」と言った一種の狂信ではと疑う余地もなく言える思い込みであった。
・・・もうルークはアッシュと同化して存在していない(本当は魂だけはなんとか保護して生きることが出来た)のに、それを信じようとしない。そしてそれをねじ曲げてまででも、ローレライという他者を害してまでというのはいただけないと言えた。あまりにも利己的過ぎる故に(その点ルークに関してはルークから言い出したことではなくローレライから切り出したことであり、それもその身を盛大に哀れんで自身が願った事なのでローレライの方が責任が大きいと言える)。それに加えてルークの人格を否定するような、自身に都合のいいルークでなければ自分は許せないと言った事を言うことも。
しかしそんなティアの執念が実を結んだかのようティアはこのオールドラントのルークと同じ時間帯に戻ってきた。これは今のローレライからしても不安な要素と言えた。ティアがルークに対し何をしでかすか、それが分からぬ故に。しかし同時に、それを打破する要素があることがローレライを安心させてもいた。
『・・・ルミナシアにいたアドリビトムの者達を信じよう・・・ルークの事を守り、そしてティアの妄執を止めてくれることを・・・』
・・・その要素とは本来ならここにいないはずのアドリビトムの人物達。ローレライはただ願う、彼らがうまく動いてくれることを・・・
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しかしそれで何故ティアを微妙な目でローレライが見ているのか・・・それは・・・
『・・・あまりいい予感がせん。未来の我からの話ではルークの為にとのことで未来の我を呼びこの時間に戻ってきたとのことだが、自分の為としか思えない理由だったとのことだからな。その話し方が・・・』
更にローレライはそっと呟く。ティアが不安だと思える訳を・・・
・・・未来のローレライよりティアが戻ってきた際に言われたこと。それはティアがいかに自分本意の考えで戻ってきたのかを知らされる物だった。
詳しい事を聞けば大爆発によりアッシュが地上に戻ってきた後に他のメンバーはルークのいない結末を受け入れたが、ティアは1人そんな結末を受け入れられなかったこと。それで生きたレプリカは流石に使いはしなかったが代わりにエルドラントという第七音素の塊を無理矢理に使い、ローレライを地上にまで召喚したこと(この時ティアはどうすればもう一度だけでも強力な譜歌を使えるかとジェイドに例え話として聞き、人に知られれば譜術を使うための口実としてレプリカの悲劇を招きかねないから黙るようにと言われた上で、レプリカを消滅させるつもりで第七音素を抽出して使えばそれは可能と言われて実行した。そしてエルドラントが完全に崩されていなかったのはレプリカにとってせめてもの救いだったとローレライは別に語った、自分を呼ぶためにはエルドラントとまでは行かずとも相応の第七音素が必要故にと)。そしてローレライに対しどうにかして再びルークに会えるように出来ないかと言ってきた・・・との事だった。
その時未来のローレライは変に選択を誤れば地核に落ちてきたヴァンのようにティアが自分を取り込み、何か妙なことをしかねない事を懸念してあえなく過去にティアを送ることと相成った。これも全てティアの執念が故のことと言えたが、ただしそれは「ルークがもう戻れないのなら私が迎えに行くしかない。そうすればルークは私達と一緒になれる」、「ルークには私が必要なの。あのわがままなルークをどうにかするのは私の役目よ」と言った一種の狂信ではと疑う余地もなく言える思い込みであった。
・・・もうルークはアッシュと同化して存在していない(本当は魂だけはなんとか保護して生きることが出来た)のに、それを信じようとしない。そしてそれをねじ曲げてまででも、ローレライという他者を害してまでというのはいただけないと言えた。あまりにも利己的過ぎる故に(その点ルークに関してはルークから言い出したことではなくローレライから切り出したことであり、それもその身を盛大に哀れんで自身が願った事なのでローレライの方が責任が大きいと言える)。それに加えてルークの人格を否定するような、自身に都合のいいルークでなければ自分は許せないと言った事を言うことも。
しかしそんなティアの執念が実を結んだかのようティアはこのオールドラントのルークと同じ時間帯に戻ってきた。これは今のローレライからしても不安な要素と言えた。ティアがルークに対し何をしでかすか、それが分からぬ故に。しかし同時に、それを打破する要素があることがローレライを安心させてもいた。
『・・・ルミナシアにいたアドリビトムの者達を信じよう・・・ルークの事を守り、そしてティアの妄執を止めてくれることを・・・』
・・・その要素とは本来ならここにいないはずのアドリビトムの人物達。ローレライはただ願う、彼らがうまく動いてくれることを・・・
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