終わりの始まりは変革に染まる始まり
・・・ティアがそのように考え事をする中で休憩の時間は短めに取られていたこともあり、出発の時間はすぐに来て一同は集まりケセドニアに向かうことになった。
・・・そして砂漠を越え辿り着いたケセドニア。
(オアシスにはジェイはいなかった・・・変装してて俺に接触してこなかった可能性もあるけど、多分ジェイもアクゼリュスに向かったんだよな・・・)
その中でルークはジェイがオアシスにいなかったことから、アクゼリュスに行ったのだと推測して内心で眉を寄せる。
(・・・今思うとクレス達はどうやってアクゼリュスの人達を救助するつもりなんだ?マルクトから救援要請をキムラスカに出したからマルクト側からアクゼリュスを救助するのは難しいのは分かるけど、それでキムラスカ側の街道を使うことにしたらキムラスカっていうかモースが黙ってないだろうってのは皆も考えてるはずだよな・・・皆はローレライから一連の流れは聞いてるんだろうし・・・)
そう眉を寄せる理由とはどうやってクレス達がアクゼリュスの住民を救助するのか分からない事だ・・・正攻法で救助するにはキムラスカの街道を使うのが必要な現状なのだが、預言を何よりも尊ぶモースが住民が救助されて和平が無事に結ばれるような展開になりかねないことは認めるはずもないし、何か手を打ってくる事も考えられる。それをクレス達も知らない訳でも考えない訳でもないと、そうルークは考え。
(・・・それを知るためにはアクゼリュスに行くしかない、か。ここで考え事をしてたって何か変わるわけでもないし・・・って、ゲッ・・・!)
そんな考えに考えても分からないと早く行けるなら行こうとルークは気持ちを締めて直しながら前に歩いていくが、眼前に広がる光景にたまらず驚きたじろいでしまった。
「・・・ルーク!やっと来ましたわね!」
「・・・なんでお前がいるんだっつーの・・・」
ルークがそうなった理由とは腰に手を当てて立っていたナタリアが、ルーク達を見つけて憤懣やるかたないといった様子で近付いてきた為。ルークは自分の前に来たナタリアにたまらず膝に手を当てて頭を下げ、脱力気味に声を上げた。
(ナタリア・・・よく来てくれたわ・・・!)
・・・その一方でナタリアの来訪に目を輝かせていたのはティアだ。ただその姿はナタリアの方に視線が集中しているため、誰も注目することはなかった。
「まぁ!何故も何もありませんわ!私も貴殿方に付いていく為にこちらにまで来たのです!」
「誰もんなことお前に頼んでねーっつーの・・・つーか叔父上になんて言ってきたんだよ、お前・・・」
「お父様はいくら言っても私が貴殿方に付いていく事に賛成してくださらなかったので抜け出してこちらに来ましたわ。でも大丈夫ですわ!お父様もこの和平が成功したなら私がアクゼリュスに付いていった事は正しかったのだとお認めになられますわ!」
「なんでそんな自信満々なんだよ、お前は・・・」
(・・・ナタリア、貴女はこれから辛い思いをする事になるわ・・・でも私は信じてるわ、貴女ならまたそれらを乗り越えることが出来ると・・・!)
そんな姿のティアに気付くことなくナタリアは頭を上げたルークと会話を交わしていく。だが全く悪びれることがないばかりか自分の判断に胸を張り堂々とするナタリアにルークは再び頭を下げて脱力し、ティアは内心でこれからの事を想って浸っていた。自分と共に歩んできた仲間に対し、辛いことを共に乗り越えられると信じる美しくも強い絆を再び築けるという陶酔に。
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・・・そして砂漠を越え辿り着いたケセドニア。
(オアシスにはジェイはいなかった・・・変装してて俺に接触してこなかった可能性もあるけど、多分ジェイもアクゼリュスに向かったんだよな・・・)
その中でルークはジェイがオアシスにいなかったことから、アクゼリュスに行ったのだと推測して内心で眉を寄せる。
(・・・今思うとクレス達はどうやってアクゼリュスの人達を救助するつもりなんだ?マルクトから救援要請をキムラスカに出したからマルクト側からアクゼリュスを救助するのは難しいのは分かるけど、それでキムラスカ側の街道を使うことにしたらキムラスカっていうかモースが黙ってないだろうってのは皆も考えてるはずだよな・・・皆はローレライから一連の流れは聞いてるんだろうし・・・)
そう眉を寄せる理由とはどうやってクレス達がアクゼリュスの住民を救助するのか分からない事だ・・・正攻法で救助するにはキムラスカの街道を使うのが必要な現状なのだが、預言を何よりも尊ぶモースが住民が救助されて和平が無事に結ばれるような展開になりかねないことは認めるはずもないし、何か手を打ってくる事も考えられる。それをクレス達も知らない訳でも考えない訳でもないと、そうルークは考え。
(・・・それを知るためにはアクゼリュスに行くしかない、か。ここで考え事をしてたって何か変わるわけでもないし・・・って、ゲッ・・・!)
そんな考えに考えても分からないと早く行けるなら行こうとルークは気持ちを締めて直しながら前に歩いていくが、眼前に広がる光景にたまらず驚きたじろいでしまった。
「・・・ルーク!やっと来ましたわね!」
「・・・なんでお前がいるんだっつーの・・・」
ルークがそうなった理由とは腰に手を当てて立っていたナタリアが、ルーク達を見つけて憤懣やるかたないといった様子で近付いてきた為。ルークは自分の前に来たナタリアにたまらず膝に手を当てて頭を下げ、脱力気味に声を上げた。
(ナタリア・・・よく来てくれたわ・・・!)
・・・その一方でナタリアの来訪に目を輝かせていたのはティアだ。ただその姿はナタリアの方に視線が集中しているため、誰も注目することはなかった。
「まぁ!何故も何もありませんわ!私も貴殿方に付いていく為にこちらにまで来たのです!」
「誰もんなことお前に頼んでねーっつーの・・・つーか叔父上になんて言ってきたんだよ、お前・・・」
「お父様はいくら言っても私が貴殿方に付いていく事に賛成してくださらなかったので抜け出してこちらに来ましたわ。でも大丈夫ですわ!お父様もこの和平が成功したなら私がアクゼリュスに付いていった事は正しかったのだとお認めになられますわ!」
「なんでそんな自信満々なんだよ、お前は・・・」
(・・・ナタリア、貴女はこれから辛い思いをする事になるわ・・・でも私は信じてるわ、貴女ならまたそれらを乗り越えることが出来ると・・・!)
そんな姿のティアに気付くことなくナタリアは頭を上げたルークと会話を交わしていく。だが全く悪びれることがないばかりか自分の判断に胸を張り堂々とするナタリアにルークは再び頭を下げて脱力し、ティアは内心でこれからの事を想って浸っていた。自分と共に歩んできた仲間に対し、辛いことを共に乗り越えられると信じる美しくも強い絆を再び築けるという陶酔に。
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