終わりの始まりは変革に染まる始まり
・・・それでザオ遺跡から出たルーク達は一応の念を入れ、オアシスに行ってからケセドニアに向かうことになった。
「・・・すみません、僕の為にわざわざ・・・」
「いえ、気にしないでくださいイオン様」
「そうですよぅイオン様ぁ~」
そしてオアシスに着いたルーク達はイオンから申し訳なさそうに謝られるのだが、ティアとアニスは首を横に振る。
「・・・つーかこれからは誰かと離れないように動けよ。んなこと何度も起きたって毎回毎回助けに来れる訳じゃねーし巻き込まれる方も面倒だっつーの」
「おいルーク、そんな言い方はないだろう」
「いえ、これは僕が引き起こしてしまった事態ですから・・・すみません、ルーク・・・」
そんな中でルークは悪態をつきながら注意を促すとガイがたしなめの言葉を向けるが、イオンは自分が悪いとすまなそうに謝ってくる。
「もう別に構いやしねーよ。それよっかまたちょい休憩したら今度こそケセドニアに出発すんだろ?だったらしばらく解散しようぜ。あちぃしさっさと休憩して出発してぇしよ」
「・・・そうですね、そうしましょう。イオン様、念のためにアニスだけでなくティアとも一緒にいてください。神託の盾がまたこちらに来てイオン様をさらおうとしないとは限りませんので、二人と共にいていただいた方がこちらとしても助かります」
「はい、分かりました」
ルークは気にしないと言いつつも頭をかきながら休憩を切り出し、ジェイドも賛同しつつイオンにティアとも一緒にいるように頼み込む。
・・・そして再びオアシスで休憩の流れとなったのだが、イオンに無理をさせる訳にはいかないとティアとアニスは建物の中で三人で過ごすことになった。
(ふぅ・・・とりあえずはアッシュとルークが無事に対面することは出来たわね。後はアクゼリュスでアッシュが来るのを待つのみだけれど・・・同調フォンスロットを開いてないことが二人にどのような影響を及ぼすのか、それが分からないのは正直痛い所ね・・・)
その中でティアは周りを警戒しながらも、これからの事について考えを巡らせる。ルークとアッシュの事を。
(でも確か前に大佐に聞いた話だとそもそも大爆発が起きた原因の一つとして考えられるのは同調フォンスロットを開いたことが有り得るとの事でアッシュもそれで自分はルークに取り込まれるって勘違いしたらしいから、そう考えるとあまり同調フォンスロットを開くのはルークの体の為には得策ではないのね・・・ナタリアがアッシュを失う悲しみに襲われる事も考えると・・・)
そこでふと大爆発の事を思い出しルーク、それにアッシュとナタリアが辛い事になりかねないと同調フォンスロットに関して苦い想いを浮かべる。ルークが死ぬこともだが、大爆発でルークとアッシュが一つになって戻る結末などティアは望んでいなかった為に。
・・・かつての未来の中でティアはルークと同化したアッシュが戻ってきた時は最初は複雑ではあったが喜びはした。完全に死んだ訳ではなく『ルーク』は戻ってきた為に・・・だがその考えも次第に無くなっていった。アッシュとルークの二人が同化したとは言えベースはあくまでもアッシュで、ルークの片鱗をアッシュの姿から感じる物などそれこそその姿以外に無かった為に。
それにもっと言うならアッシュがその想いを向けるのはナタリア以外になく、ルークの魂を併せ持つアッシュがそういった気持ちを向けるのはティアにとって気分がいいものとはとても言えなかった。肝心のルーク本人がティアに対して恋愛感情を持っていなかったことなど知らず、アッシュからもそういった気持ちはルークには無かったと聞かなかったにしてもだ。
・・・故にティアからしてみればルークの死もそうだが、大爆発などという結果で二人が同化する事は是が非でも避けたい事なのだ。当人達の前では言わなかったことであり幸せを望んでない訳ではないが、そんな二人のみが幸せになるような結末など望んでないが為に・・・
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「・・・すみません、僕の為にわざわざ・・・」
「いえ、気にしないでくださいイオン様」
「そうですよぅイオン様ぁ~」
そしてオアシスに着いたルーク達はイオンから申し訳なさそうに謝られるのだが、ティアとアニスは首を横に振る。
「・・・つーかこれからは誰かと離れないように動けよ。んなこと何度も起きたって毎回毎回助けに来れる訳じゃねーし巻き込まれる方も面倒だっつーの」
「おいルーク、そんな言い方はないだろう」
「いえ、これは僕が引き起こしてしまった事態ですから・・・すみません、ルーク・・・」
そんな中でルークは悪態をつきながら注意を促すとガイがたしなめの言葉を向けるが、イオンは自分が悪いとすまなそうに謝ってくる。
「もう別に構いやしねーよ。それよっかまたちょい休憩したら今度こそケセドニアに出発すんだろ?だったらしばらく解散しようぜ。あちぃしさっさと休憩して出発してぇしよ」
「・・・そうですね、そうしましょう。イオン様、念のためにアニスだけでなくティアとも一緒にいてください。神託の盾がまたこちらに来てイオン様をさらおうとしないとは限りませんので、二人と共にいていただいた方がこちらとしても助かります」
「はい、分かりました」
ルークは気にしないと言いつつも頭をかきながら休憩を切り出し、ジェイドも賛同しつつイオンにティアとも一緒にいるように頼み込む。
・・・そして再びオアシスで休憩の流れとなったのだが、イオンに無理をさせる訳にはいかないとティアとアニスは建物の中で三人で過ごすことになった。
(ふぅ・・・とりあえずはアッシュとルークが無事に対面することは出来たわね。後はアクゼリュスでアッシュが来るのを待つのみだけれど・・・同調フォンスロットを開いてないことが二人にどのような影響を及ぼすのか、それが分からないのは正直痛い所ね・・・)
その中でティアは周りを警戒しながらも、これからの事について考えを巡らせる。ルークとアッシュの事を。
(でも確か前に大佐に聞いた話だとそもそも大爆発が起きた原因の一つとして考えられるのは同調フォンスロットを開いたことが有り得るとの事でアッシュもそれで自分はルークに取り込まれるって勘違いしたらしいから、そう考えるとあまり同調フォンスロットを開くのはルークの体の為には得策ではないのね・・・ナタリアがアッシュを失う悲しみに襲われる事も考えると・・・)
そこでふと大爆発の事を思い出しルーク、それにアッシュとナタリアが辛い事になりかねないと同調フォンスロットに関して苦い想いを浮かべる。ルークが死ぬこともだが、大爆発でルークとアッシュが一つになって戻る結末などティアは望んでいなかった為に。
・・・かつての未来の中でティアはルークと同化したアッシュが戻ってきた時は最初は複雑ではあったが喜びはした。完全に死んだ訳ではなく『ルーク』は戻ってきた為に・・・だがその考えも次第に無くなっていった。アッシュとルークの二人が同化したとは言えベースはあくまでもアッシュで、ルークの片鱗をアッシュの姿から感じる物などそれこそその姿以外に無かった為に。
それにもっと言うならアッシュがその想いを向けるのはナタリア以外になく、ルークの魂を併せ持つアッシュがそういった気持ちを向けるのはティアにとって気分がいいものとはとても言えなかった。肝心のルーク本人がティアに対して恋愛感情を持っていなかったことなど知らず、アッシュからもそういった気持ちはルークには無かったと聞かなかったにしてもだ。
・・・故にティアからしてみればルークの死もそうだが、大爆発などという結果で二人が同化する事は是が非でも避けたい事なのだ。当人達の前では言わなかったことであり幸せを望んでない訳ではないが、そんな二人のみが幸せになるような結末など望んでないが為に・・・
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