終わりの始まりは変革に染まる始まり

・・・そして集合場所に行ったルークは皆と共にザオ遺跡へと向かう。以前と違うがイオンを助けに・・・









・・・そして程無くして一同はそのザオ遺跡に辿り着いた。ただその道筋を知るルークにティアがいるため、中の道を間違うことなく一同はソーサラーリングのパワーアップを済ませた後に先へと悠々と進んでいった。



・・・それでダアト式封呪の扉の前に辿り着いた時、そこにいたのはラルゴにシンクにイオン・・・そしてアッシュと、前と同じ組み合わせの面々だった。
(あ~・・・前と違ってようやくアッシュと初対面って形になるけど、やっぱ俺は驚いてるって感じでいかないとダメだよな)
ルークはその面々に近付く中で冷静に自分が取るべき行動を考え心に決める。
「・・・貴様ら、何故ここに!」
「皆さん・・・!」
「イオン様、助けに来ました!」
そこでルーク達の接近に気付いたラルゴが振り向き、一触即発の空気になる。
「っ・・・俺と同じ顔・・・!?」
「・・・はっ!まさかこんな所で会うとはな、この屑が!」
が、そこで振り向いたアッシュの姿に呆然となるルークにアッシュは嘲り笑うように言葉をぶつける。
「チッ・・・アッシュ、あんたは導師と一緒に下がっときな。お前はやり過ぎる」
「フン、テメェの指図なんか聞かねぇよ!」
「アッシュ・・・」
「・・・チッ、まぁいい。そう言うならテメェらが片付けるんだな」
そのままアッシュも戦うかと剣を抜きかけたのだが、シンクにラルゴが前に出さないようにと二人共に進路を阻むよう背を向けた事に渋々と剣から手を離す。
(・・・まぁとりあえずアッシュとの戦いは避けられたみたいな感じになったけど、多分二人を倒したらアッシュと手合わせしなきゃなんないんだろうな・・・まぁまずは二人を倒させてもらうか)
一先ずアッシュとの対峙を避けられた事にルークは表面上の動揺など全く関係ないと言わんばかりに、内心でシンク達との戦いの方にまず集中を始める。












・・・それで前のようにシンク達二人との戦闘になりルーク達は対峙していくのだが、この時点での二人は本気の時の二人よりは実力が劣る。それが実力を出さなかったのか出せなかったのかはさておきとしても、ルーク達は順調に二人を戦闘不能の状態へと追い込んだ。



「くっ・・・!」
「・・・チッ、偉そうな事を言いやがった割にテメェらも使えねぇじゃねぇか!」
(っ、来る・・・!)
戦闘が終わりシンクが膝をつきながら苦痛に声を上げる姿にアッシュは罵倒を送りつつ、剣を抜いてまっすぐルークの方へと向かう。その姿にルークもまた剣を抜いてアッシュに斬りかかる。
‘キィンキィン!ズバッ!’
「俺と同じ動き・・・!?」
(よし、とりあえずこれでいいかな・・・)
そこで行われた意図せずの鏡合わせのような攻撃の押収は以前のように行われ、双牙斬で締め括られた。ルークは双牙斬からの着地の後バックステップで距離を取ってから驚愕に目を見開くのだが、アッシュの攻撃に合わせる作業を終えたことに内心安堵する。しかし、その『合わせる』という言葉が意味することは・・・
(・・・アッシュの実力は変わってない。エルドラントの時のあの時が本気なら余程油断しなかったら大丈夫、だろうな)
・・・そう、ルークの実力がアッシュの実力を上回っていると言うことの証明であった。前は半ばやけくそ気味ではあるが本気で攻撃を仕掛けて全くの同じタイミングでの攻撃となったが、今の攻撃は見て合わせることが出来たのである。
その事実からのアッシュの実力を確認出来た事にルークは内心力強く頷く。これならイケると。









・・・そんなルークの内心はさておき、シンクがそこでイオンの身柄を渡す代わりに自分達を見逃すように取引を以前のように持ち掛けてきた事で一同は前のようにイオンの身柄を受け取り、ザオ遺跡を後にすることになった。








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