世界の確かな歩みが始まる
「・・・というわけで我々は地上に現れ、預言による滅びを止めるために動いてきたのです」
‘‘‘‘・・・’’’’
膨大でいて途方もない話を聞き終わって人々はアイオロスを見たまま、沈黙するばかりである。預言通りになればどうなるか、ローレライはそれを避けたい、どうにかするには第七音素に預言を代償としなければならない・・・様々なモノが人々の中によぎっているどあろう為に。
「・・・様々な気持ちが皆様の中に渦巻いているかもしれません。ですがこれよりオールドラントが真に繁栄を目指すためには外殻大地を魔界に降ろし、障気を二度と出さないようプラネットストームを停止する以外にない・・・これだけは確実な事です」
‘‘‘‘っ’’’’
更に畳み掛けるよう真摯に残酷な事を告げるアイオロスの声に、一斉に人々の間にたまらず息を呑むような緊迫した空気が張り詰める。
「・・・これらに関して未だ信じられないであったり、信じたくないと思われる方もいるかもしれません。ですがアクゼリュスが限界近くにまで来て他のパッセージリングも次々と耐久力の限界が訪れるのはまず間違いないでしょう。これらは第七音素の恩恵に出来るだけあやからんとして後回しにすればするほど、いつ外殻大地が崩落するかも分からないという極めて危険と隣り合わせな事態に陥りかねません」
‘‘‘‘・・・っ!’’’’
そのままに信じる気持ちをさておきと危険度をまた認識させる言葉に、人々はまた一斉に表情を青くする。今にもこの地が魔界に落ちてしまうのではないか・・・そういった不安を少なからず感じてしまったと明かすかのよう。
「そのような事態を避けるために我々も動き、打開策を持ってはいますが・・・それらを実行に移すからには皆様にも覚悟していただかなければなりません。プラネットストームを始めとする恩恵を失う事もですが、障気を身体に受けることの意味という物を」
‘‘‘‘え・・・?’’’’
しかしそこで意味深に障気の事を切り出すアイオロスに人々がザワザワと声を上げ出す、意味が分からないとばかりに。
「・・・この外殻大地が空高くまで浮かんでいるのには創世暦時代の技術を持ってというのは確かにありますが、もっと単純な事を言うなら第七音素を利用して下から大地を押し上げているからになります。ですがその状態だからこそ外殻大地を無事に魔界に降ろす為には、その時点まではプラネットストームを停止させる訳にはいきません・・・そうしてしまえば第七音素の支えを失った外殻大地はそのまま重力に引かれて魔界に一直線に落ちてしまい、さながら地面にグラスを叩きつけたように大地が粉々に砕け散ってしまい、人がまともに住めない環境どころかそのまま人類が絶滅する可能性が極めて高くなります」
‘‘‘‘っ!’’’’
「静かにっ!・・・我々としてもそのようなことは望んではいません」
‘‘‘‘っ・・・’’’’
しかしアイオロスの丁寧でいて、だからこそ絶望が漂うような説明に人々は戦慄に震え叫び・・・かけたが、拡声器無しでも場に全て響き渡るかのような声に一瞬で息を呑み静止するのみに留まった。
「そうしないためにはプラネットストームが稼働している内に外殻大地を降下させねばなりませんが、そうするにはどうしてでも・・・魔界に降り、障気に触れる時間という物が発生してしまいます。我々がすぐに行動して障気を消したとしても、です」
‘‘‘‘っ!’’’’
「ただ幸いと言うには素直には安心出来ないかもしれませんが、障気は一日二日程度であれば後々にも身体に影響を及ぼすような障害を残す程の即効性はありません。障気をどうにかするまでの間でしたら、人々の命に深く関わるような事態にはならないでしょう。これらについては前例があります」
‘‘‘‘っ・・・’’’’
そのままに話を続けていき障気を受けるのはどうしようもないと聞き人々はまたひきつったような表情になるが、アイオロスの補足に一気に安心したような表情を浮かべる・・・そんな姿を見てアイオロスは更に投げ掛ける。苦渋の想いをしながら自分で選択をしなければならない瞬間についてを。
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‘‘‘‘・・・’’’’
膨大でいて途方もない話を聞き終わって人々はアイオロスを見たまま、沈黙するばかりである。預言通りになればどうなるか、ローレライはそれを避けたい、どうにかするには第七音素に預言を代償としなければならない・・・様々なモノが人々の中によぎっているどあろう為に。
「・・・様々な気持ちが皆様の中に渦巻いているかもしれません。ですがこれよりオールドラントが真に繁栄を目指すためには外殻大地を魔界に降ろし、障気を二度と出さないようプラネットストームを停止する以外にない・・・これだけは確実な事です」
‘‘‘‘っ’’’’
更に畳み掛けるよう真摯に残酷な事を告げるアイオロスの声に、一斉に人々の間にたまらず息を呑むような緊迫した空気が張り詰める。
「・・・これらに関して未だ信じられないであったり、信じたくないと思われる方もいるかもしれません。ですがアクゼリュスが限界近くにまで来て他のパッセージリングも次々と耐久力の限界が訪れるのはまず間違いないでしょう。これらは第七音素の恩恵に出来るだけあやからんとして後回しにすればするほど、いつ外殻大地が崩落するかも分からないという極めて危険と隣り合わせな事態に陥りかねません」
‘‘‘‘・・・っ!’’’’
そのままに信じる気持ちをさておきと危険度をまた認識させる言葉に、人々はまた一斉に表情を青くする。今にもこの地が魔界に落ちてしまうのではないか・・・そういった不安を少なからず感じてしまったと明かすかのよう。
「そのような事態を避けるために我々も動き、打開策を持ってはいますが・・・それらを実行に移すからには皆様にも覚悟していただかなければなりません。プラネットストームを始めとする恩恵を失う事もですが、障気を身体に受けることの意味という物を」
‘‘‘‘え・・・?’’’’
しかしそこで意味深に障気の事を切り出すアイオロスに人々がザワザワと声を上げ出す、意味が分からないとばかりに。
「・・・この外殻大地が空高くまで浮かんでいるのには創世暦時代の技術を持ってというのは確かにありますが、もっと単純な事を言うなら第七音素を利用して下から大地を押し上げているからになります。ですがその状態だからこそ外殻大地を無事に魔界に降ろす為には、その時点まではプラネットストームを停止させる訳にはいきません・・・そうしてしまえば第七音素の支えを失った外殻大地はそのまま重力に引かれて魔界に一直線に落ちてしまい、さながら地面にグラスを叩きつけたように大地が粉々に砕け散ってしまい、人がまともに住めない環境どころかそのまま人類が絶滅する可能性が極めて高くなります」
‘‘‘‘っ!’’’’
「静かにっ!・・・我々としてもそのようなことは望んではいません」
‘‘‘‘っ・・・’’’’
しかしアイオロスの丁寧でいて、だからこそ絶望が漂うような説明に人々は戦慄に震え叫び・・・かけたが、拡声器無しでも場に全て響き渡るかのような声に一瞬で息を呑み静止するのみに留まった。
「そうしないためにはプラネットストームが稼働している内に外殻大地を降下させねばなりませんが、そうするにはどうしてでも・・・魔界に降り、障気に触れる時間という物が発生してしまいます。我々がすぐに行動して障気を消したとしても、です」
‘‘‘‘っ!’’’’
「ただ幸いと言うには素直には安心出来ないかもしれませんが、障気は一日二日程度であれば後々にも身体に影響を及ぼすような障害を残す程の即効性はありません。障気をどうにかするまでの間でしたら、人々の命に深く関わるような事態にはならないでしょう。これらについては前例があります」
‘‘‘‘っ・・・’’’’
そのままに話を続けていき障気を受けるのはどうしようもないと聞き人々はまたひきつったような表情になるが、アイオロスの補足に一気に安心したような表情を浮かべる・・・そんな姿を見てアイオロスは更に投げ掛ける。苦渋の想いをしながら自分で選択をしなければならない瞬間についてを。
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