世界の確かな歩みが始まる
「さて・・・私を含めた四人が何故このような場で導師より大役を仰せつかったのか。その意味が分からずに戸惑われている方も多いかと思われますが、まずはその意味についてお教え致しましょう・・・それは、ローレライの存在をここで明らかにするためにあります」
‘‘‘‘!?’’’’
それで前置きをしつつ話を始めるアイオロスだが、いきなりの発言に一斉に人々がどよめきに揺れる。だがアイオロスは気にした様子もなくルークから預かった鍵を取り出し、天に高く上げる。
「いでよローレライ!この場に現れ姿を見せよ!」
『承知した』
‘‘‘‘!?’’’’
そのまま力強く宣告した言葉と共にローレライが鍵から光りながら現れアイオロスの上に出でたことに、人々は驚愕に静止せざるを得なかった。ローレライという伝説のみの物と思われた存在が現れたその光景が、アイオロス達四人の黄金聖闘士としての姿も相まってどこか現実ばなれした幻想さと共に一概に嘘だと否定が出来ない神秘的な説得力を醸し出していた為に・・・まぁそういった効果を狙ってこその黄金聖衣と演出なので、カノン達の目論見は成功したと言える。
「・・・驚かせてしまってすみません。ですが伝説の存在と呼ばれたローレライが何故顕現したのか、その訳と経緯についてをお話致しましょう」
アイオロスは話はそこからだと静かに語る、確かな力を伴わせた言葉で人々に静かに話を聞いて受け入れてもらうようにと。
・・・そこからアイオロスは時折ローレライに補足を求めながらも話を進めていった、どう言った経緯で自分達がここにいるのかというものを。しかしそれらを全てありのままに話したと言うわけではなく、脚色を何個も交えた上の話だ。
何故そうしたのかと言えば、カノン達もそうだがキムラスカとマルクトとダアトの全部の勢力からしても色々とまずい事態があるためである。特にまずい事態という意味で上げるなら、やはりヴァン達が起こしたレプリカ関連の事である。
・・・本音を言うならヴァン達が起こした事全て明るみに出して事態の解決を図るべきだと、カノン達も考えた。だがもしそうしたならレプリカ関連の技術を何に使ったのかが明るみに出て、ルークもそうだがイオンの事がバレるということに繋がる・・・2年前には本物の導師が死んでいて、人々を都合で騙していたことがだ。
そうなれば人々はそのままイオンをダアトの導師として据え置く事に納得するか危ういどころか、ルークとアッシュの事もあるからこそ世界規模で混乱が起きかねないのだ。ダアトやユリアシティに対してまだ何か明らかになっていない事実があるのではないか、そういった疑心暗鬼の声が渦巻く形で。
・・・元々ルークとアッシュの事を明かせないのに、イオンの事だけは正直に明かしたいなどというのは虫がいいとかそういう問題ですらない。ならばこそ会談で決まったのだ、全ての事実をありのまま伝えるのではなくこういった流れになたたからこそ今があるのだと脚色をすることを。
とは言ってもあまり脚色が過ぎる話をすると、後々の事でつつかれると面倒になりかねない・・・故に脚色を加えたのはヴァンが預言の事実を知り同じような立場の人間を集めてダアトや預言に対して反旗を翻そうとして、ダアトはモースを始めに限られた一部の人間のみが預言の中身を知りそれを実行しようとしていたこと・・・そしてアイオロス達が預言を覆す為に、ローレライから力と鎧を託されたということだ。
前者二つに関してはともかく、四人の聖闘士の事に関しては異世界の存在で全てを解決してくれたなんて言っても信じてくれるはずもない・・・故にアイオロス達の事はローレライが自身が地核から出る事と第七譜石に詠まれた預言を覆す為の最後の手段として力を託された存在としたのだ、聖衣の事も含めて。
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それで前置きをしつつ話を始めるアイオロスだが、いきなりの発言に一斉に人々がどよめきに揺れる。だがアイオロスは気にした様子もなくルークから預かった鍵を取り出し、天に高く上げる。
「いでよローレライ!この場に現れ姿を見せよ!」
『承知した』
‘‘‘‘!?’’’’
そのまま力強く宣告した言葉と共にローレライが鍵から光りながら現れアイオロスの上に出でたことに、人々は驚愕に静止せざるを得なかった。ローレライという伝説のみの物と思われた存在が現れたその光景が、アイオロス達四人の黄金聖闘士としての姿も相まってどこか現実ばなれした幻想さと共に一概に嘘だと否定が出来ない神秘的な説得力を醸し出していた為に・・・まぁそういった効果を狙ってこその黄金聖衣と演出なので、カノン達の目論見は成功したと言える。
「・・・驚かせてしまってすみません。ですが伝説の存在と呼ばれたローレライが何故顕現したのか、その訳と経緯についてをお話致しましょう」
アイオロスは話はそこからだと静かに語る、確かな力を伴わせた言葉で人々に静かに話を聞いて受け入れてもらうようにと。
・・・そこからアイオロスは時折ローレライに補足を求めながらも話を進めていった、どう言った経緯で自分達がここにいるのかというものを。しかしそれらを全てありのままに話したと言うわけではなく、脚色を何個も交えた上の話だ。
何故そうしたのかと言えば、カノン達もそうだがキムラスカとマルクトとダアトの全部の勢力からしても色々とまずい事態があるためである。特にまずい事態という意味で上げるなら、やはりヴァン達が起こしたレプリカ関連の事である。
・・・本音を言うならヴァン達が起こした事全て明るみに出して事態の解決を図るべきだと、カノン達も考えた。だがもしそうしたならレプリカ関連の技術を何に使ったのかが明るみに出て、ルークもそうだがイオンの事がバレるということに繋がる・・・2年前には本物の導師が死んでいて、人々を都合で騙していたことがだ。
そうなれば人々はそのままイオンをダアトの導師として据え置く事に納得するか危ういどころか、ルークとアッシュの事もあるからこそ世界規模で混乱が起きかねないのだ。ダアトやユリアシティに対してまだ何か明らかになっていない事実があるのではないか、そういった疑心暗鬼の声が渦巻く形で。
・・・元々ルークとアッシュの事を明かせないのに、イオンの事だけは正直に明かしたいなどというのは虫がいいとかそういう問題ですらない。ならばこそ会談で決まったのだ、全ての事実をありのまま伝えるのではなくこういった流れになたたからこそ今があるのだと脚色をすることを。
とは言ってもあまり脚色が過ぎる話をすると、後々の事でつつかれると面倒になりかねない・・・故に脚色を加えたのはヴァンが預言の事実を知り同じような立場の人間を集めてダアトや預言に対して反旗を翻そうとして、ダアトはモースを始めに限られた一部の人間のみが預言の中身を知りそれを実行しようとしていたこと・・・そしてアイオロス達が預言を覆す為に、ローレライから力と鎧を託されたということだ。
前者二つに関してはともかく、四人の聖闘士の事に関しては異世界の存在で全てを解決してくれたなんて言っても信じてくれるはずもない・・・故にアイオロス達の事はローレライが自身が地核から出る事と第七譜石に詠まれた預言を覆す為の最後の手段として力を託された存在としたのだ、聖衣の事も含めて。
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