世界は聖闘士達の手によって変わり出す
「とは言え我々も全てにおいて一段落したと取れるまではまだ帰るつもりはございません。ただ我々が関わることをよしとしないか、またはそちらだけでこれからの事を解決するというのであれば我々は手を引きますが・・・」
「いや、前者は有り得ぬが後者を選ぶにしても今の状況でそなた達が離れるような事になれば妙な事になりかねん。それに本来なら我らが主導すべきなのだろうが、今までの事はそなた達がやって来たことだ・・・このままそなた達が主導して動いてもらった方が事がすんなり進むと思うから、情けない話ではあるがわしは今帰ってほしいとは思ってはいない」
「こちらも同意見だ」
「こちらもです」
ただとカノンは一応遠慮して後を任せるつもりはあると言うが、インゴベルトを始めとして三人ともにカノン達に任せたいとの旨を迷いなく返す。
「そうであるのなら引き続き話を続けさせていただきますが、一連の流れの中で第七譜石に詠まれた預言の中身にプラネットストームにより障気が発生するという事実・・・これらは障気に人々が触れたなら、預言に第七音素による恩恵を失うことについて納得する人々も多くなるでしょう。ですがやはり不満の声を上げる人々の数が少なくないであろうことも想像に難くありません。場合によってはプラネットストームの復活を願い、様々な行動に出てくる者が現れる可能性も有り得るでしょう。そうなればそうそう簡単にその騒動を収めることなど出来ないと思われます」
「・・・ではカノンさんはどうするべきと思っているんですか?」
『導師・・・その事について、我が必要だとカノンは言っているのだ』
「えっ・・・?」
「・・・その通りだ、ローレライ」
その声を受けてカノンは改めて話をしていくのだが第七音素を求める者についての危険性を口にし、イオンが対策についてを聞くがローレライが自分の事と言い出して肯定が返った事にキョトンと目を丸くする。
「預言に第七音素の恩恵により繁栄し、ある種の秩序が保たれてきたこの世界・・・それらを変えるにはある程度の時間も必要ですが、何よりも強烈なきっかけが必要です。そしてそのきっかけとして最も相応しい役目を担えるのはやはり第七音素の集合体であり、ユリアを唯一知る存在であるローレライ以外にいません」
「だからローレライに協力を頼む、と?」
「そうなりますが、そうするにあたってはまたこちらにおられる皆様方の協力が不可欠になります」
「俺達の協力?」
それでカノンがローレライの必要性を語りイオンが再確認を取ると、肯定しつつ場を見渡しながら協力が必要と言うとピオニーが首を傾げる。
「出来ることでしたら皆様方が集まる状態でこのダアトだけでなくキムラスカにマルクトまで行き、ローレライの言葉も交えて人々に話をしたいところですが流石に両陛下を連れ回すような事は出来ません。長く国を空けてしまい時間を取ることもそうですが、今の状況は特例としても他国まで向かうのは様々な人々の心境としても望まれる物ではありません」
「・・・うむ、確かに言う通りだ。このダアトに来るというだけでも相当な時間を取っているのに、この上また時間を取ることは無理がある」
「それにお互い様ということで言わせてもらうなら犬猿の仲だった国のトップが来るなんて事を知ったら、黙っていられない輩も出てきかねん。それにそうすると知ったなら身内からしても気が気じゃないだろうしな」
「はい・・・それらの事情を考えると皆様方が国に帰られしばらくした後に自由に動ける我らがローレライと共に各地を回り、皆様に準備を整えていただいた上で人々の前で話をする事が最善ではないかと思われます」
「そういうことですか・・・」
その疑問にまた丁寧に段階を踏んで話をするカノンに両陛下も自分達の事情があるからと納得し、その上で自分達が動くと言うとイオンが合点がいったと声を漏らす。
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「いや、前者は有り得ぬが後者を選ぶにしても今の状況でそなた達が離れるような事になれば妙な事になりかねん。それに本来なら我らが主導すべきなのだろうが、今までの事はそなた達がやって来たことだ・・・このままそなた達が主導して動いてもらった方が事がすんなり進むと思うから、情けない話ではあるがわしは今帰ってほしいとは思ってはいない」
「こちらも同意見だ」
「こちらもです」
ただとカノンは一応遠慮して後を任せるつもりはあると言うが、インゴベルトを始めとして三人ともにカノン達に任せたいとの旨を迷いなく返す。
「そうであるのなら引き続き話を続けさせていただきますが、一連の流れの中で第七譜石に詠まれた預言の中身にプラネットストームにより障気が発生するという事実・・・これらは障気に人々が触れたなら、預言に第七音素による恩恵を失うことについて納得する人々も多くなるでしょう。ですがやはり不満の声を上げる人々の数が少なくないであろうことも想像に難くありません。場合によってはプラネットストームの復活を願い、様々な行動に出てくる者が現れる可能性も有り得るでしょう。そうなればそうそう簡単にその騒動を収めることなど出来ないと思われます」
「・・・ではカノンさんはどうするべきと思っているんですか?」
『導師・・・その事について、我が必要だとカノンは言っているのだ』
「えっ・・・?」
「・・・その通りだ、ローレライ」
その声を受けてカノンは改めて話をしていくのだが第七音素を求める者についての危険性を口にし、イオンが対策についてを聞くがローレライが自分の事と言い出して肯定が返った事にキョトンと目を丸くする。
「預言に第七音素の恩恵により繁栄し、ある種の秩序が保たれてきたこの世界・・・それらを変えるにはある程度の時間も必要ですが、何よりも強烈なきっかけが必要です。そしてそのきっかけとして最も相応しい役目を担えるのはやはり第七音素の集合体であり、ユリアを唯一知る存在であるローレライ以外にいません」
「だからローレライに協力を頼む、と?」
「そうなりますが、そうするにあたってはまたこちらにおられる皆様方の協力が不可欠になります」
「俺達の協力?」
それでカノンがローレライの必要性を語りイオンが再確認を取ると、肯定しつつ場を見渡しながら協力が必要と言うとピオニーが首を傾げる。
「出来ることでしたら皆様方が集まる状態でこのダアトだけでなくキムラスカにマルクトまで行き、ローレライの言葉も交えて人々に話をしたいところですが流石に両陛下を連れ回すような事は出来ません。長く国を空けてしまい時間を取ることもそうですが、今の状況は特例としても他国まで向かうのは様々な人々の心境としても望まれる物ではありません」
「・・・うむ、確かに言う通りだ。このダアトに来るというだけでも相当な時間を取っているのに、この上また時間を取ることは無理がある」
「それにお互い様ということで言わせてもらうなら犬猿の仲だった国のトップが来るなんて事を知ったら、黙っていられない輩も出てきかねん。それにそうすると知ったなら身内からしても気が気じゃないだろうしな」
「はい・・・それらの事情を考えると皆様方が国に帰られしばらくした後に自由に動ける我らがローレライと共に各地を回り、皆様に準備を整えていただいた上で人々の前で話をする事が最善ではないかと思われます」
「そういうことですか・・・」
その疑問にまた丁寧に段階を踏んで話をするカノンに両陛下も自分達の事情があるからと納得し、その上で自分達が動くと言うとイオンが合点がいったと声を漏らす。
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