神と神と崇められる存在
「平和というものは大小に関わらず、自分達で築き上げる物です。国と国の争いでもそうですが、個人の間で喧嘩をしたとして仲直りをするのは預言などではありません。当事者同士の気持ちです」
「気持ち・・・」
「そう・・・もしも貴方が絶対に許せないと思う程に憎い相手と出会ったなら、預言だから憎しみを何もかも捨てて仲直りをするように言われて綺麗さっぱりと全て水に流し、すぐに相手と仲良くなる事が出来ると思いますか?」
「それは・・・預言ならと努力はするかとは思いますが、今まであったことを全部なかったことになど出来ないと思います・・・許せない程憎いと言うのに、それを気にするななどと・・・」
「そう・・・人は気持ち、もっと言うなら心を持つ生き物です」
アテナはそんな市長にまた語りかけるように問いを向けていき、弱いながらも確かに一つ一つを考え確かに言葉を紡ぐ姿に柔らかく見守るような微笑みを浮かべる。
「確かに憎しみや疑念と言った気持ちは人々の中にあります。ですがそれと同時に人には相手を信じ、愛する心も存在します・・・今は預言の意味を知り、貴殿方もどのようにする事が正しいのかと困惑を隠せない事でしょう。正しいとされてきた道筋が、いきなり無くなるということに・・・ですが未知は絶望だけではなく、希望でもあるのです」
「・・・だから貴女は、預言に詠まれずともより良い未来を築けるように動くべきだと・・・そうおっしゃりたいのですね?」
「はい、そうです」
そのままに預言なき世界は絶望ではないと言うと市長は先程の事を思い出しながら口を開き、アテナは嬉しそうに首を縦に振る。
「一から何かを考えることは難しいことだとは思います。ですがそれらは裏を返すなら悲しみを産まない平和を作り出せる可能性でもあります・・・ローレライだけでなくユリアもそう言った世界を目指して預言を残そうとしたはずです」
『あぁ、貴女の言う通りだ・・・絶望の可能性しかない未来。そのような未来ではなく本当の意味での未来を過ごせる世界にしたいとユリアは言ったし我もそう望んでいる』
「ユリアに、ローレライまで・・・」
そして未来についてを口にするアテナにローレライも同意と共にユリアの願いを口にし、市長にダアト所属の人間は神妙な表情を浮かべる。
「貴方の中にはまだ預言に対する気持ちが残っていることは見ていて分かります・・・ですがもう預言に頼るだけではどうしようもないということも、今の貴方なら十分に理解しているはずです。ですからこそカノン達に協力をしていただけませんか?預言を本当の意味で活かし、より良い未来を築く為に」
「本当の意味で、か・・・確かに預言に対する気持ちが残っていることは否定は出来ません。ですがそれ以上に、今は預言にただ付き従う事は出来ないという気持ちがあります・・・ですから協力はしたいと思います、より良い未来を築く為にも・・・」
「そうですか・・・ありがとうございます」
そこから最後の意志確認と言わんばかりに協力を求めるアテナ・・・その声に市長は目を下に向け未練を残してると言いつつも、視線を上げ確かに頷いた姿にアテナは感謝と共に頭を下げた。
「・・・あ~、こんな空気の中なんだけど・・・市長がこうやって協力するって言ってくれたのはいいんだけど、話の流れ的に障気を超震動で消したってまた出てくるんだろ?結局どうすれば障気も消えて外殻大地も無事って風に出来るんだ?」
そんな一件落着・・・と言った空気の中で発言するのを盛大に気まずいと感じながらと言った様子で頭をかきながらルークが疑問を口にした事に、一同は気を取り直しながらも視線をルークに集中させる。
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「気持ち・・・」
「そう・・・もしも貴方が絶対に許せないと思う程に憎い相手と出会ったなら、預言だから憎しみを何もかも捨てて仲直りをするように言われて綺麗さっぱりと全て水に流し、すぐに相手と仲良くなる事が出来ると思いますか?」
「それは・・・預言ならと努力はするかとは思いますが、今まであったことを全部なかったことになど出来ないと思います・・・許せない程憎いと言うのに、それを気にするななどと・・・」
「そう・・・人は気持ち、もっと言うなら心を持つ生き物です」
アテナはそんな市長にまた語りかけるように問いを向けていき、弱いながらも確かに一つ一つを考え確かに言葉を紡ぐ姿に柔らかく見守るような微笑みを浮かべる。
「確かに憎しみや疑念と言った気持ちは人々の中にあります。ですがそれと同時に人には相手を信じ、愛する心も存在します・・・今は預言の意味を知り、貴殿方もどのようにする事が正しいのかと困惑を隠せない事でしょう。正しいとされてきた道筋が、いきなり無くなるということに・・・ですが未知は絶望だけではなく、希望でもあるのです」
「・・・だから貴女は、預言に詠まれずともより良い未来を築けるように動くべきだと・・・そうおっしゃりたいのですね?」
「はい、そうです」
そのままに預言なき世界は絶望ではないと言うと市長は先程の事を思い出しながら口を開き、アテナは嬉しそうに首を縦に振る。
「一から何かを考えることは難しいことだとは思います。ですがそれらは裏を返すなら悲しみを産まない平和を作り出せる可能性でもあります・・・ローレライだけでなくユリアもそう言った世界を目指して預言を残そうとしたはずです」
『あぁ、貴女の言う通りだ・・・絶望の可能性しかない未来。そのような未来ではなく本当の意味での未来を過ごせる世界にしたいとユリアは言ったし我もそう望んでいる』
「ユリアに、ローレライまで・・・」
そして未来についてを口にするアテナにローレライも同意と共にユリアの願いを口にし、市長にダアト所属の人間は神妙な表情を浮かべる。
「貴方の中にはまだ預言に対する気持ちが残っていることは見ていて分かります・・・ですがもう預言に頼るだけではどうしようもないということも、今の貴方なら十分に理解しているはずです。ですからこそカノン達に協力をしていただけませんか?預言を本当の意味で活かし、より良い未来を築く為に」
「本当の意味で、か・・・確かに預言に対する気持ちが残っていることは否定は出来ません。ですがそれ以上に、今は預言にただ付き従う事は出来ないという気持ちがあります・・・ですから協力はしたいと思います、より良い未来を築く為にも・・・」
「そうですか・・・ありがとうございます」
そこから最後の意志確認と言わんばかりに協力を求めるアテナ・・・その声に市長は目を下に向け未練を残してると言いつつも、視線を上げ確かに頷いた姿にアテナは感謝と共に頭を下げた。
「・・・あ~、こんな空気の中なんだけど・・・市長がこうやって協力するって言ってくれたのはいいんだけど、話の流れ的に障気を超震動で消したってまた出てくるんだろ?結局どうすれば障気も消えて外殻大地も無事って風に出来るんだ?」
そんな一件落着・・・と言った空気の中で発言するのを盛大に気まずいと感じながらと言った様子で頭をかきながらルークが疑問を口にした事に、一同は気を取り直しながらも視線をルークに集中させる。
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