動く世界に聖闘士達
「では謡将達はこちらに残ってください。それと部屋への案内ですが・・・」
「彼らの部屋は私達と一緒にするつもりなんだろう?だったら案内は構わないよ。私達もそちらに戻るのでそのまま彼らを案内するからね」
「そうですか・・・ではお任せします、アフロディーテ殿」
そこで脇に控えていた将校が後の処置をと言い切る前にアフロディーテが微笑を浮かべながら制止をかけ、将校はすぐに頷く。
「ジェイドは残れ。お前の口から報告を聞きたい」
「はっ」
「では話はここまでだ。もてなしはさせてもらうからゆっくりしてくれ」
「はい、失礼します」
ピオニーはジェイドに命令を出しつつカノン達に退出していいと言い渡し、カノンが頭を下げてからヴァン達を残して一同は謁見の間を後にしていく。
「・・・先程の将校と仲良くなったのか?」
「まぁね。アスラン=フリングスという名で少将の地位に着いてるんだが、誠実な人柄でこちらに接してくれて気持ちがよかったよ。あの態度は」
「そうか」
それで部屋に着いた一同の中でカミュがアフロディーテに先程の会話について問うと、上機嫌そうに笑みを浮かべ返す姿に納得を返す。
「まぁ今はその事については置いておくが、こんな形で黄金がここまで一同に会する事になるとはな・・・」
「えっと、黄金聖闘士ってそんなに一ヶ所に集まらないのか?」
「俺は聖域にいた時間はそうないが、黄金聖闘士は役目がなければ聖域の要であり自分の守護星座の宮を守るために滞在するのが普通になる。緊急の事態になった時に黄金全員を教皇宮に集める事もあるらしいことや通常時に黄金が宮や街を行き来する事もあるらしいが、それでも半分近く黄金が集まることはまずないんだ」
「えぇ・・・」
「気にすることはないですよ、ルーク。今の私達はアテナの命を受けてこの場にいるのですから」
「いや・・・ミロも含めるとこっちに七人もいるんだろ、黄金が?カノンはサガって人が正式な双子座だからともかくとしても、大丈夫なのかなって・・・」
「心配はいらないさ、今ムウが言ったが私達はアテナの命を受けて行動しているからね。それに今聖域にいるサガ達も承知しているし、何かあっても対応してくれると信じているからね。私達は」
「はぁ~・・・」
その事を聞いた上で改めて今場にいる黄金の人数の多さをテーブルの席につきながら同じように席につく仲間を見つつカノンが呟けば、ルークは疑問を向ける。その疑問にカノンが答える中で更にムウにアフロディーテも答えを返してきたが、最後のアフロディーテの返しに何とも言えないような声を上げる。
「俺達の事は気にしなくていいぞ、ルーク。それより俺としてはやはりマルクトがどういった対応を取るかだな。あの大佐の話を聞いた上でな・・・」
「あ~・・・確かにアルデバランの言う通りだな。あの眼鏡の報告の仕方次第じゃあの皇帝様がなんて切り出すかわかんねぇし・・・」
「あの皇帝の感じから見てあまり不要な争いをするような選択をしないだろう。大佐が不用意な事を言ったとしてもそう信じたいがな・・・」
アルデバランはその話の流れを変えようとジェイドとピオニーの判断についての危惧の声を上げ、デスマスクも同意した上でアイオロスは表情を歪めながらも願う。妙な事にならないようにと。
・・・そんな会話をした後、その事は待つしかないからと半ば無理矢理話題を転換して別の話題を提示して一同はゆったりとした時間を過ごしていた。
「・・・失礼します」
「これはフリングス少将、どうされたのですか?」
「ピオニー陛下が皆様に私室に来てほしいと伝えてくるようにと言われましたのでこちらに参りました」
「何?」
そんな場にフリングスが来たことにアフロディーテが応対するのだが、その用件を聞きカノンは眉を寄せる。
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「彼らの部屋は私達と一緒にするつもりなんだろう?だったら案内は構わないよ。私達もそちらに戻るのでそのまま彼らを案内するからね」
「そうですか・・・ではお任せします、アフロディーテ殿」
そこで脇に控えていた将校が後の処置をと言い切る前にアフロディーテが微笑を浮かべながら制止をかけ、将校はすぐに頷く。
「ジェイドは残れ。お前の口から報告を聞きたい」
「はっ」
「では話はここまでだ。もてなしはさせてもらうからゆっくりしてくれ」
「はい、失礼します」
ピオニーはジェイドに命令を出しつつカノン達に退出していいと言い渡し、カノンが頭を下げてからヴァン達を残して一同は謁見の間を後にしていく。
「・・・先程の将校と仲良くなったのか?」
「まぁね。アスラン=フリングスという名で少将の地位に着いてるんだが、誠実な人柄でこちらに接してくれて気持ちがよかったよ。あの態度は」
「そうか」
それで部屋に着いた一同の中でカミュがアフロディーテに先程の会話について問うと、上機嫌そうに笑みを浮かべ返す姿に納得を返す。
「まぁ今はその事については置いておくが、こんな形で黄金がここまで一同に会する事になるとはな・・・」
「えっと、黄金聖闘士ってそんなに一ヶ所に集まらないのか?」
「俺は聖域にいた時間はそうないが、黄金聖闘士は役目がなければ聖域の要であり自分の守護星座の宮を守るために滞在するのが普通になる。緊急の事態になった時に黄金全員を教皇宮に集める事もあるらしいことや通常時に黄金が宮や街を行き来する事もあるらしいが、それでも半分近く黄金が集まることはまずないんだ」
「えぇ・・・」
「気にすることはないですよ、ルーク。今の私達はアテナの命を受けてこの場にいるのですから」
「いや・・・ミロも含めるとこっちに七人もいるんだろ、黄金が?カノンはサガって人が正式な双子座だからともかくとしても、大丈夫なのかなって・・・」
「心配はいらないさ、今ムウが言ったが私達はアテナの命を受けて行動しているからね。それに今聖域にいるサガ達も承知しているし、何かあっても対応してくれると信じているからね。私達は」
「はぁ~・・・」
その事を聞いた上で改めて今場にいる黄金の人数の多さをテーブルの席につきながら同じように席につく仲間を見つつカノンが呟けば、ルークは疑問を向ける。その疑問にカノンが答える中で更にムウにアフロディーテも答えを返してきたが、最後のアフロディーテの返しに何とも言えないような声を上げる。
「俺達の事は気にしなくていいぞ、ルーク。それより俺としてはやはりマルクトがどういった対応を取るかだな。あの大佐の話を聞いた上でな・・・」
「あ~・・・確かにアルデバランの言う通りだな。あの眼鏡の報告の仕方次第じゃあの皇帝様がなんて切り出すかわかんねぇし・・・」
「あの皇帝の感じから見てあまり不要な争いをするような選択をしないだろう。大佐が不用意な事を言ったとしてもそう信じたいがな・・・」
アルデバランはその話の流れを変えようとジェイドとピオニーの判断についての危惧の声を上げ、デスマスクも同意した上でアイオロスは表情を歪めながらも願う。妙な事にならないようにと。
・・・そんな会話をした後、その事は待つしかないからと半ば無理矢理話題を転換して別の話題を提示して一同はゆったりとした時間を過ごしていた。
「・・・失礼します」
「これはフリングス少将、どうされたのですか?」
「ピオニー陛下が皆様に私室に来てほしいと伝えてくるようにと言われましたのでこちらに参りました」
「何?」
そんな場にフリングスが来たことにアフロディーテが応対するのだが、その用件を聞きカノンは眉を寄せる。
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