動く世界に聖闘士達
「状況はどうだ?」
「救助作業は無事に済んだ。後はそちらがキムラスカでどのようなことになってどうするのかという事を聞いてから対応すると言っていた」
「ピオニー陛下は現在謁見の間で待っている。案内するから行くぞ」
「あぁ、わかった」
カノンはその会話に入り状況確認を二人にして、アルデバランの誘いに頷き一同は二人の後を付いていく・・・
・・・それでグランコクマの街を歩き、宮殿に入ったカノン達。
『中々に趣のある宮殿でいて、それに街を歩いて感じた透明感溢れる水に囲まれた街並み・・・地球と環境が違うのは分かっちゃいるが、俺としちゃヴェネツィアを思い出しちまうな』
『あぁ、あそこは水の都というくらいの場所だからな。それにデスマスクは出身がイタリアだから思い出すのも分かる気はするな』
『アクゼリュスからこちらに来て数日程過ごしたが悪くない場所だ、ここは。水もいいし街並みも美しい・・・ちょっとしたリゾート気分に浸っていたよ』
その中でデスマスクにアイオロスにアフロディーテと、穏やかに会話を小宇宙を介しての通信で行う。グランコクマの街並みに対しての共通した高い評価を話し合う形で。
『グランコクマについてはそこまでにしてくれ・・・会話の流れの中でお前達はピオニー陛下に会ったような感じの事を言っていたが、どのように感じた?人柄についてもだが、アクゼリュスからの流れをどう考えていたのだろうかというのは・・・』
『・・・そうだね。私とアルデバランの二人で話して感じた事としてはピオニーという人物に対して抱いたのは悪意を持つような人物ではないだろうが、普通の人にその真意を悟らせない程度には腹芸が出来る人物だと感じたよ』
『そうなのか?』
『あぁ、実際に俺達がアクゼリュスの救助作業について話をしている最中の挙動について注意を払っていたのだが俺達を迎える際の笑顔と話を聞く際の真剣な表情・・・その上でその後になるが執務を時々抜け出すこともあるという話を聞いた。それらを踏まえた上で色々な顔を持つ人間だという印象も受けた』
『・・・成程、中々に掴み所のない人物という事か・・・』
そんな話をカノンが打ち切った上でピオニーについて二人に聞くと、両者から得た人物像になんとも言い難い声を上げる。
『ただそれだと、どのような反応を示すか少し分からないな・・・こちらがありのままを伝えようとしても、大佐がピオニー陛下にどのような事を話してそれを受け止めるか次第で妙な事になる可能性も高いと思うが・・・』
カミュもそのカノンの声に同調した上で危惧の声を上げる、下手をすれば今までの目論見がまずいことになるのではないか・・・ケテルブルクでジェイドとピオニーの関係を知った為に、情けをかけるのではとの含み入りで。
『・・・それについてはここから先に行ってからピオニーという人物を見定める必要がある。それで私心だけで行動するというのなら・・・それ相応の態度を取らせてもらうだけだ』
『そうか・・・』
カノンもその事を承知の上でいざとなれば事に踏み切ると力を込めて言い切る声に、カミュはそっと声を上げる。
『・・・話はそれくらいにしてくれないか?ここから先が謁見の間に続く扉になる』
『ここか・・・』
アフロディーテがそこで話を区切るように前を見るように言えば、造りが立派な扉を前にカノンはそっと声を漏らす。そしてすぐにその扉は近くにいた兵士により開かれ、カノン達はその奥へと進んでいく。
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「救助作業は無事に済んだ。後はそちらがキムラスカでどのようなことになってどうするのかという事を聞いてから対応すると言っていた」
「ピオニー陛下は現在謁見の間で待っている。案内するから行くぞ」
「あぁ、わかった」
カノンはその会話に入り状況確認を二人にして、アルデバランの誘いに頷き一同は二人の後を付いていく・・・
・・・それでグランコクマの街を歩き、宮殿に入ったカノン達。
『中々に趣のある宮殿でいて、それに街を歩いて感じた透明感溢れる水に囲まれた街並み・・・地球と環境が違うのは分かっちゃいるが、俺としちゃヴェネツィアを思い出しちまうな』
『あぁ、あそこは水の都というくらいの場所だからな。それにデスマスクは出身がイタリアだから思い出すのも分かる気はするな』
『アクゼリュスからこちらに来て数日程過ごしたが悪くない場所だ、ここは。水もいいし街並みも美しい・・・ちょっとしたリゾート気分に浸っていたよ』
その中でデスマスクにアイオロスにアフロディーテと、穏やかに会話を小宇宙を介しての通信で行う。グランコクマの街並みに対しての共通した高い評価を話し合う形で。
『グランコクマについてはそこまでにしてくれ・・・会話の流れの中でお前達はピオニー陛下に会ったような感じの事を言っていたが、どのように感じた?人柄についてもだが、アクゼリュスからの流れをどう考えていたのだろうかというのは・・・』
『・・・そうだね。私とアルデバランの二人で話して感じた事としてはピオニーという人物に対して抱いたのは悪意を持つような人物ではないだろうが、普通の人にその真意を悟らせない程度には腹芸が出来る人物だと感じたよ』
『そうなのか?』
『あぁ、実際に俺達がアクゼリュスの救助作業について話をしている最中の挙動について注意を払っていたのだが俺達を迎える際の笑顔と話を聞く際の真剣な表情・・・その上でその後になるが執務を時々抜け出すこともあるという話を聞いた。それらを踏まえた上で色々な顔を持つ人間だという印象も受けた』
『・・・成程、中々に掴み所のない人物という事か・・・』
そんな話をカノンが打ち切った上でピオニーについて二人に聞くと、両者から得た人物像になんとも言い難い声を上げる。
『ただそれだと、どのような反応を示すか少し分からないな・・・こちらがありのままを伝えようとしても、大佐がピオニー陛下にどのような事を話してそれを受け止めるか次第で妙な事になる可能性も高いと思うが・・・』
カミュもそのカノンの声に同調した上で危惧の声を上げる、下手をすれば今までの目論見がまずいことになるのではないか・・・ケテルブルクでジェイドとピオニーの関係を知った為に、情けをかけるのではとの含み入りで。
『・・・それについてはここから先に行ってからピオニーという人物を見定める必要がある。それで私心だけで行動するというのなら・・・それ相応の態度を取らせてもらうだけだ』
『そうか・・・』
カノンもその事を承知の上でいざとなれば事に踏み切ると力を込めて言い切る声に、カミュはそっと声を上げる。
『・・・話はそれくらいにしてくれないか?ここから先が謁見の間に続く扉になる』
『ここか・・・』
アフロディーテがそこで話を区切るように前を見るように言えば、造りが立派な扉を前にカノンはそっと声を漏らす。そしてすぐにその扉は近くにいた兵士により開かれ、カノン達はその奥へと進んでいく。
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