変遷は聖闘士の引き起こす猛威
「ク、クリムゾン・・・どうしてそのような事が分かったのだ・・・?」
「きっかけはこちらにいるアイオロスがマルクトで神託の盾がカーティス大佐率いるタルタロスを襲った時、その中にアッシュの姿を見つけた事からです。そこからアイオロス達が様々な事を調べた結果としてその事実が明らかになりました。そしてそれらの行動を引き起こしたのがヴァンの息がかかった神託の盾だということも」
「お、お待ちを公爵!・・・ヴァン、貴様何故私に黙ってそのようなことを・・・!」
「フッ、貴方がこちらの事など気にせずにいたからこのような事が容易く出来たのですよ。最も・・・私に都合のいい事を言われてまんまと乗ってしまう貴方だからこそ、こちらの思惑になど気付こうともしないと思って行動したのですがね」
「なんだ、と・・・!?」
そのルークの姿に誰も追及することなく動揺するインゴベルトに公爵は経緯を説明するがモースが割り入ってヴァンに怒りを滲ませ問うのだが、鼻で笑うような嘲笑を浮かべ体勢の甘さに明らかに何かあると言わんばかりの意味深な声に途端に戸惑い声を揺らす・・・解釈次第ではイオンの事もバラすと、そう取れかねない話し方に。無論その言い方にアイオロス達も引っ掛かりを覚えて眉を上げていた。そう言っているのではないかと取れることに。
「・・・話を戻しますが、色々とアイオロス達が調べていった情報を共に吟味していきヴァンの最終的な目的が何か分からない事から預言通りにアクゼリュスを消滅させることの危険性を考え、カノンと共にヴァン達を捕らえ真意の程を確かめてもらわんと我々は結論づけました。その為にまだアクゼリュスは消滅はしていないことに加え、ヴァン達を捕らえて戻ってきてもらった次第です」
「なっ!?こ、公爵様気は確かですか!?預言通りにしないばかりか、ルーク様にそのようなことを知られるように言うなど・・・!」
「言われずとも気は確かだ。それにルークもだが・・・呼び分けの為にもアッシュと呼ぶが、アッシュも知っている。まぁ本来ならアッシュの事は六神将という呼称が他国に知れ渡る程に有名であるというのに、大詠師たる立場の者が顔も知らぬというのはお粗末が過ぎると言えるだろうな。その気になれば会える立場にいて事実を確認も出来ただろうに」
「ぐっ・・・!」
公爵はすぐに話を戻して進めていくのだが、モースは有り得ないと批難気味に言葉をぶつけてくる。が、公爵からすかさず皮肉げな口調でブーメランのように攻撃を返された事に声を詰まらせた。監督不行き届きは言えたものではないと。
「・・・まぁそれを言うなら私も似たような物ではあると思うが、それはここでは置いておきましょう。ただ今までの話にまだ言わねばならぬことは残っていますが、これは実際に現場に行ったカノンから話してもらうことにします。頼む、カノン」
「承知しました」
公爵はそのまま自虐的に言いつつ話をカノンへとバトンタッチさせる、事実を事実として認識してもらうために・・・
・・・それからのカノンの話は時折モースの口入れが入ったりしたがヴァンにも説明を求めたこともあり、順調に説明を終えることが出来た。
「・・・と言うわけです。現在六神将はアクゼリュスで我らの仲間により囚われの身となり、ラルゴとディストの二人もこちらにいます」
「っ・・・き、貴様ら・・・それでも六神将か・・・!」
そして話が終わり二人に視線をやれば自然と変装を解いていき、その姿を見てモースは驚きながらもワナワナと震えながら叱咤する。ただこれは六神将にダアト所属の者としての名誉を守れなかった怠慢を怒っているのではなく、預言を達成出来なかったことを怒っているという意味合いが強いと見ていい。
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「きっかけはこちらにいるアイオロスがマルクトで神託の盾がカーティス大佐率いるタルタロスを襲った時、その中にアッシュの姿を見つけた事からです。そこからアイオロス達が様々な事を調べた結果としてその事実が明らかになりました。そしてそれらの行動を引き起こしたのがヴァンの息がかかった神託の盾だということも」
「お、お待ちを公爵!・・・ヴァン、貴様何故私に黙ってそのようなことを・・・!」
「フッ、貴方がこちらの事など気にせずにいたからこのような事が容易く出来たのですよ。最も・・・私に都合のいい事を言われてまんまと乗ってしまう貴方だからこそ、こちらの思惑になど気付こうともしないと思って行動したのですがね」
「なんだ、と・・・!?」
そのルークの姿に誰も追及することなく動揺するインゴベルトに公爵は経緯を説明するがモースが割り入ってヴァンに怒りを滲ませ問うのだが、鼻で笑うような嘲笑を浮かべ体勢の甘さに明らかに何かあると言わんばかりの意味深な声に途端に戸惑い声を揺らす・・・解釈次第ではイオンの事もバラすと、そう取れかねない話し方に。無論その言い方にアイオロス達も引っ掛かりを覚えて眉を上げていた。そう言っているのではないかと取れることに。
「・・・話を戻しますが、色々とアイオロス達が調べていった情報を共に吟味していきヴァンの最終的な目的が何か分からない事から預言通りにアクゼリュスを消滅させることの危険性を考え、カノンと共にヴァン達を捕らえ真意の程を確かめてもらわんと我々は結論づけました。その為にまだアクゼリュスは消滅はしていないことに加え、ヴァン達を捕らえて戻ってきてもらった次第です」
「なっ!?こ、公爵様気は確かですか!?預言通りにしないばかりか、ルーク様にそのようなことを知られるように言うなど・・・!」
「言われずとも気は確かだ。それにルークもだが・・・呼び分けの為にもアッシュと呼ぶが、アッシュも知っている。まぁ本来ならアッシュの事は六神将という呼称が他国に知れ渡る程に有名であるというのに、大詠師たる立場の者が顔も知らぬというのはお粗末が過ぎると言えるだろうな。その気になれば会える立場にいて事実を確認も出来ただろうに」
「ぐっ・・・!」
公爵はすぐに話を戻して進めていくのだが、モースは有り得ないと批難気味に言葉をぶつけてくる。が、公爵からすかさず皮肉げな口調でブーメランのように攻撃を返された事に声を詰まらせた。監督不行き届きは言えたものではないと。
「・・・まぁそれを言うなら私も似たような物ではあると思うが、それはここでは置いておきましょう。ただ今までの話にまだ言わねばならぬことは残っていますが、これは実際に現場に行ったカノンから話してもらうことにします。頼む、カノン」
「承知しました」
公爵はそのまま自虐的に言いつつ話をカノンへとバトンタッチさせる、事実を事実として認識してもらうために・・・
・・・それからのカノンの話は時折モースの口入れが入ったりしたがヴァンにも説明を求めたこともあり、順調に説明を終えることが出来た。
「・・・と言うわけです。現在六神将はアクゼリュスで我らの仲間により囚われの身となり、ラルゴとディストの二人もこちらにいます」
「っ・・・き、貴様ら・・・それでも六神将か・・・!」
そして話が終わり二人に視線をやれば自然と変装を解いていき、その姿を見てモースは驚きながらもワナワナと震えながら叱咤する。ただこれは六神将にダアト所属の者としての名誉を守れなかった怠慢を怒っているのではなく、預言を達成出来なかったことを怒っているという意味合いが強いと見ていい。
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