世界の流れを変え行く聖闘士達
「・・・話をお続けしますが、そのような理由もあり貴殿方には我々と共にバチカルに向かってもらおうと思っています。ただこの同行に関しては全員を連れていく理由はありませんので、謡将にアッシュ以外にあと二人六神将を代表として連れていく程度に納めようと思っています。ですので貴殿方の中から誰か来てもらえるのなら助かるのですが・・・こちらに協力すると立候補する方はいらっしゃるでしょうか?」
「・・・それは、お前らに屈したと自らで示せと言っているのか?」
「いえ、貴殿方に自ら協力していただいた方がやりやすいと思ったまでです。こちらはあくまで事実を明らかにした上で戦争を止める事を考えていますが、その為の材料は多ければ多いほど歓迎出来ますし自主的に協力してもらえるのなら我々だけでは足りない部分を補っていただけるとも考えています。そこに上か下かなどと優劣をつけるつもりは毛頭ありません」
「「「「・・・」」」」
そうなったティアを放っておき話を六神将の中から協力者を募ると進めるカノンにリグレットが穿った見方の問いを向けるが、至って真剣で全うに返す姿にアッシュ以外の六神将は黙りこむ。その心中では個人個人で様々な思いが錯綜している事だろう・・・従うか、拒否するか、従順なフリをして裏切るか・・・など、白も黒も乱れた思いが。
「・・・ただどちらにせよこれは言っておきますが、我々はこれよりの道程での裏切りは許しません。その場合は敵とみなし即排除します。特に自分から手を上げておきながら裏切ると言うのならなおのことになります」
「「「「っ!」」」」
そんな思惑を程度に中身の違いはあれ浮かべていた五人にカノンは楔となる宣言を打ち込む。裏切れば命はない・・・そう暗に述べる楔を。五人はその宣言に一気に体をビクッと反応させ、カノンはそっと目を閉じる。
「・・・まぁこの場で即断は出来ないだろうことは想像に難くはありませんし、バチカルに向かうのにアクゼリュスの件も含めて用意に時間がかかるのも事実・・・ですのでしばらく時間を与えますからその間に考えをまとめてください。誰も立候補がないというならその場でどうするかをこちらで決めますので」
「「「「・・・」」」」
そして出発はまだだから考えるようにと述べるカノンに五人は先程より苦さを増させた表情を浮かべる、下手なアクションは命取りになると理解したために。
「・・・今するべき話はここまでになります、ルーク様。後は今言いました通りここにいる内にしなければならないことを片付ける時間が必要になりますので、しばらくお待ちいただけるでしょうか?」
「まぁそういうことなら仕方ないな」
「ありがとうございます・・・ではアイオロス達はまた六神将に謡将を牢に入れておいてくれ。その後は自由にしてくれて構わないぞ」
「わかった・・・ではまた動いてもらおうか」
それで目を開けてルークとアイオロス達にと視線を向けながら話をしていき、アイオロス達は縛についている六神将達を動かさせていく・・・
『・・・ということで時間が空いた私がここに来たというわけだ』
「・・・まぁそれはわかった、そっちが順調だってことはな」
・・・それで時間に場は戻ってダアトになる。
カミュの説明がそこまで終わったことにミロは納得はするものの、引っ掛かりがあるというニュアンスを漂わせる。
「しかしそれなら言葉を濁すようなことはないだろう・・・それから何があったんだ?」
そして単刀直入に先程のカミュのらしくなさについてミロは斬り込む、気になって仕方無かったことをはっきりさせるために。
『・・・いや、そんなに難しい事ではない。私がここに来る前に・・・一輝の姿がアクゼリュスからなくなっていたのだ』
「何・・・一輝だと?」
だが言葉を濁していたカミュから意を決して出てきた名前にミロも思わず眉を寄せた。一輝という頼りになるが、時として誰よりも突飛でいて神出鬼没な存在が姿を消したと言うことで。
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「・・・それは、お前らに屈したと自らで示せと言っているのか?」
「いえ、貴殿方に自ら協力していただいた方がやりやすいと思ったまでです。こちらはあくまで事実を明らかにした上で戦争を止める事を考えていますが、その為の材料は多ければ多いほど歓迎出来ますし自主的に協力してもらえるのなら我々だけでは足りない部分を補っていただけるとも考えています。そこに上か下かなどと優劣をつけるつもりは毛頭ありません」
「「「「・・・」」」」
そうなったティアを放っておき話を六神将の中から協力者を募ると進めるカノンにリグレットが穿った見方の問いを向けるが、至って真剣で全うに返す姿にアッシュ以外の六神将は黙りこむ。その心中では個人個人で様々な思いが錯綜している事だろう・・・従うか、拒否するか、従順なフリをして裏切るか・・・など、白も黒も乱れた思いが。
「・・・ただどちらにせよこれは言っておきますが、我々はこれよりの道程での裏切りは許しません。その場合は敵とみなし即排除します。特に自分から手を上げておきながら裏切ると言うのならなおのことになります」
「「「「っ!」」」」
そんな思惑を程度に中身の違いはあれ浮かべていた五人にカノンは楔となる宣言を打ち込む。裏切れば命はない・・・そう暗に述べる楔を。五人はその宣言に一気に体をビクッと反応させ、カノンはそっと目を閉じる。
「・・・まぁこの場で即断は出来ないだろうことは想像に難くはありませんし、バチカルに向かうのにアクゼリュスの件も含めて用意に時間がかかるのも事実・・・ですのでしばらく時間を与えますからその間に考えをまとめてください。誰も立候補がないというならその場でどうするかをこちらで決めますので」
「「「「・・・」」」」
そして出発はまだだから考えるようにと述べるカノンに五人は先程より苦さを増させた表情を浮かべる、下手なアクションは命取りになると理解したために。
「・・・今するべき話はここまでになります、ルーク様。後は今言いました通りここにいる内にしなければならないことを片付ける時間が必要になりますので、しばらくお待ちいただけるでしょうか?」
「まぁそういうことなら仕方ないな」
「ありがとうございます・・・ではアイオロス達はまた六神将に謡将を牢に入れておいてくれ。その後は自由にしてくれて構わないぞ」
「わかった・・・ではまた動いてもらおうか」
それで目を開けてルークとアイオロス達にと視線を向けながら話をしていき、アイオロス達は縛についている六神将達を動かさせていく・・・
『・・・ということで時間が空いた私がここに来たというわけだ』
「・・・まぁそれはわかった、そっちが順調だってことはな」
・・・それで時間に場は戻ってダアトになる。
カミュの説明がそこまで終わったことにミロは納得はするものの、引っ掛かりがあるというニュアンスを漂わせる。
「しかしそれなら言葉を濁すようなことはないだろう・・・それから何があったんだ?」
そして単刀直入に先程のカミュのらしくなさについてミロは斬り込む、気になって仕方無かったことをはっきりさせるために。
『・・・いや、そんなに難しい事ではない。私がここに来る前に・・・一輝の姿がアクゼリュスからなくなっていたのだ』
「何・・・一輝だと?」
だが言葉を濁していたカミュから意を決して出てきた名前にミロも思わず眉を寄せた。一輝という頼りになるが、時として誰よりも突飛でいて神出鬼没な存在が姿を消したと言うことで。
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