影を動く聖闘士の躍進

『それでだがそうやって星の命を削ってまで預言を詠むような状況にしてしまったことを疑問に思い、アテナは時期が来たらこちらに来たいと言っているようだ。そのような事になった経緯を知ると共に、預言を詠む事への注意をするためにもな』
『・・・それは出来れば避けたいな・・・こうなれば預言に関しても手を出さねばならないか・・・』
『その辺りはサガが押し留めてくれているからしばらくは心配はいらんそうだが、事の経過次第では突撃してこないとも限らんそうだ。シャカはありのままを説明するだろうから事態がこじれれば確実に来訪するぞ』
『くぅっ・・・なら早急にとは行かんが出来るだけ事態はうまくまとめねばならんか・・・預言に関しても・・・』
苦い反応に尚も不安な要素を告げるアフロディーテに、更に苦い声を上げるカノン。やはり女神直々にと言うのは彼女に忠誠を誓うカノンにとって避けたい事態だった、わざわざそこまでさせることは。
『とりあえず報告は以上だ・・・デオ峠に私は戻らせてもらおう。待っているぞ』
『あぁ、またな』
そこまで言うだけ言うとアフロディーテは通信を終わらせ、デスマスクの声が四人の中だけに響く。
『・・・さて、カノン。どうするつもりだ?』
『・・・まさか預言についてそのような事を言い出されるとは思ってはいなかったからな。アテナから・・・出来ることならそれを解決するためにも行動をしたいが、まず謡将の事から解決しなければ話にならん・・・今の時点ですら戦争の一歩手前と言うのだからな』
『・・・確かに戦争になれば元も子もない、な・・・分かった、今は謡将達の方に集中しよう・・・もしかしたら謡将達から何か知れるかも知れないからな』
それでカミュから確認の声をかけられカノンは難しいと声を上げながらも目の前の事をと言い、アイオロスもその答えに了承する。















・・・その後、カイツールの港に辿り着いたルーク達はアクゼリュスに向かい謡将達と対する事になる・・・



END











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