不死鳥よりもたらされる衝撃に双子の片割れは決断する
「っ、貴方は・・・ディスト・・・!」
「ハーッハッハッ!見つけましたよ、導師!」
「・・・さて、大佐殿とのじゃれあいも終わったようだから聞くが、あんたは一人でここまで導師をさらいに来たのか?ディストさんとやらは」
「その通りです!今現在タルタロスが不調で他の者は来れませんでしたが、私とこのカイザーディストがいればジェイドを倒し導師を連れていくことなど造作もありません!」
それでイオンとディストが対照的なテンションで話をする中、デスマスクが確認を投げ掛けるとディストは身ぶり手振りを大袈裟にしながら恍惚の様子で肯定を返す。
『まごうことなきアホだ、こいつ・・・』
『機械、いや譜業かこの世界では・・・それを造る才能はあるのだろうが、自分達の苦境をいとも簡単に明かすとは流石に・・・』
たまらずデスマスクはテレパシーを繋ぎ心底からの呆れ声を上げ、カミュも力なく同意する以外に出来ない。何気に出された情報が向こうの状態を示す、結構重要な物であったために。
『・・・二人とも、ここは俺がやる。お前達は下がって導師達の身の安全を確保しておいてくれ』
『あ?お前一人でやるのか、アイオロス?』
『聖闘士の戦いは一人で、などと言うつもりはないが必要以上に戦力をかける理由もない。ここは俺一人で十分だと思うが・・・異論はあるか、二人とも?』
『・・・いや、こちらは別にないな』
『あぁ、俺も別に異論はねーから力抜いて適当にやれよ。じゃねーと一気にディストって奴まで貫きかねないからな』
『分かっているさ』
と、そこにアイオロスが自分1人で戦うと言い出したのだがデスマスク達は反対する素振りを見せなかったばかりか力を抜けとまで言ったことで、アイオロスは晴れやかに返答を返してから戦闘相手を鋭く見据え前を向く。
「・・・さて、色々言いたいことはあるだろうし導師を連れていくつもりでここに来たのだろうが・・・手早く倒させてもらうぞ」
「なっ・・・い、いきなり何を言い出すんですか貴方!?・・・いいでしょう、そこまで言うのでしたらもう話は終わりです!貴殿方に見せて差し上げましょう、このカイザーディストの力を!」
イオンにジェイドと話をしていた中、アイオロスが静かながらも場にいる人間に聞こえる声で戦いを告げる。その声に明らかに圧されながらもディストは譲るつもりはないと威勢よく啖呵を切り、カイザーディストの中へと乗り込む。
「さぁ、行きますよ!」
「・・・悪いがすぐに終わらせてもらうぞ」
‘トッ’
「え?」
‘メギャッ!’
「・・・え?」
そして開始と自分から行くと言うディストに関係なくアイオロスは一気にカイザーディストの懐に飛び込み・・・固い鉄などを使って出来てるはずのその体に、拳をぶちこみ入れた。難なく機体に入り込んだその拳に、デスマスク達以外の呆けた声が辺りに響く。
「続いていくぞ!」
‘ゴギャッ!’
「ヒィィィッ!?わ、私のカイザーディストがこんなに簡単に!?」
だが容赦なく続けた二撃目の横なぎの蹴りはその機体に大きい一文字の軌跡を描いて傷を作り、たまらずディストは叫び声を上げてしまう。
「とどめだ!」
‘バコーーーン!’
「うわあぁぁぁ・・・・・・っ!」
そしてとどめと丁寧に宣言してアッパー気味の拳を機体に叩き込み、カイザーディストを遠方へと吹き飛ばした。ディストはその中で最後に悲鳴気味の叫びを聞こえなくなるまで上げていた。
「お疲れ様でした、アイオロス」
「あぁ、油断していてくれてよかった。でなければあそこまで簡単にはいかなかったかもしれない」
完全にその姿が見えなくなった後カミュが労いの声をかけ、アイオロスはうまくいっただけと謙遜して首を横に振る。
「・・・随分と見事な物ですね。見た目はふざけているとは言え、あれだけのものを容易く倒すとは」
そんな姿にジェイドは疑い深い視線を向けてくる、アイオロスだけでなくデスマスク達までもを警戒するような形で。
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「ハーッハッハッ!見つけましたよ、導師!」
「・・・さて、大佐殿とのじゃれあいも終わったようだから聞くが、あんたは一人でここまで導師をさらいに来たのか?ディストさんとやらは」
「その通りです!今現在タルタロスが不調で他の者は来れませんでしたが、私とこのカイザーディストがいればジェイドを倒し導師を連れていくことなど造作もありません!」
それでイオンとディストが対照的なテンションで話をする中、デスマスクが確認を投げ掛けるとディストは身ぶり手振りを大袈裟にしながら恍惚の様子で肯定を返す。
『まごうことなきアホだ、こいつ・・・』
『機械、いや譜業かこの世界では・・・それを造る才能はあるのだろうが、自分達の苦境をいとも簡単に明かすとは流石に・・・』
たまらずデスマスクはテレパシーを繋ぎ心底からの呆れ声を上げ、カミュも力なく同意する以外に出来ない。何気に出された情報が向こうの状態を示す、結構重要な物であったために。
『・・・二人とも、ここは俺がやる。お前達は下がって導師達の身の安全を確保しておいてくれ』
『あ?お前一人でやるのか、アイオロス?』
『聖闘士の戦いは一人で、などと言うつもりはないが必要以上に戦力をかける理由もない。ここは俺一人で十分だと思うが・・・異論はあるか、二人とも?』
『・・・いや、こちらは別にないな』
『あぁ、俺も別に異論はねーから力抜いて適当にやれよ。じゃねーと一気にディストって奴まで貫きかねないからな』
『分かっているさ』
と、そこにアイオロスが自分1人で戦うと言い出したのだがデスマスク達は反対する素振りを見せなかったばかりか力を抜けとまで言ったことで、アイオロスは晴れやかに返答を返してから戦闘相手を鋭く見据え前を向く。
「・・・さて、色々言いたいことはあるだろうし導師を連れていくつもりでここに来たのだろうが・・・手早く倒させてもらうぞ」
「なっ・・・い、いきなり何を言い出すんですか貴方!?・・・いいでしょう、そこまで言うのでしたらもう話は終わりです!貴殿方に見せて差し上げましょう、このカイザーディストの力を!」
イオンにジェイドと話をしていた中、アイオロスが静かながらも場にいる人間に聞こえる声で戦いを告げる。その声に明らかに圧されながらもディストは譲るつもりはないと威勢よく啖呵を切り、カイザーディストの中へと乗り込む。
「さぁ、行きますよ!」
「・・・悪いがすぐに終わらせてもらうぞ」
‘トッ’
「え?」
‘メギャッ!’
「・・・え?」
そして開始と自分から行くと言うディストに関係なくアイオロスは一気にカイザーディストの懐に飛び込み・・・固い鉄などを使って出来てるはずのその体に、拳をぶちこみ入れた。難なく機体に入り込んだその拳に、デスマスク達以外の呆けた声が辺りに響く。
「続いていくぞ!」
‘ゴギャッ!’
「ヒィィィッ!?わ、私のカイザーディストがこんなに簡単に!?」
だが容赦なく続けた二撃目の横なぎの蹴りはその機体に大きい一文字の軌跡を描いて傷を作り、たまらずディストは叫び声を上げてしまう。
「とどめだ!」
‘バコーーーン!’
「うわあぁぁぁ・・・・・・っ!」
そしてとどめと丁寧に宣言してアッパー気味の拳を機体に叩き込み、カイザーディストを遠方へと吹き飛ばした。ディストはその中で最後に悲鳴気味の叫びを聞こえなくなるまで上げていた。
「お疲れ様でした、アイオロス」
「あぁ、油断していてくれてよかった。でなければあそこまで簡単にはいかなかったかもしれない」
完全にその姿が見えなくなった後カミュが労いの声をかけ、アイオロスはうまくいっただけと謙遜して首を横に振る。
「・・・随分と見事な物ですね。見た目はふざけているとは言え、あれだけのものを容易く倒すとは」
そんな姿にジェイドは疑い深い視線を向けてくる、アイオロスだけでなくデスマスク達までもを警戒するような形で。
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