不死鳥よりもたらされる衝撃に双子の片割れは決断する
「・・・まぁこれからどうするかの話はとりあえずここまででいいだろう。それより今導師達はどうしてる?」
そこから気を取り直し話題転換だと、今度はデスマスク達側へとカノンは話を振る。
『導師達、ねぇ・・・あの眼鏡は置いとくとしても、どっちも結構考え込んでるみたいだな。今の現状を二人なりに苦心してな』
「そうなのか?」
『あぁ、カミュ達が戻ってきてから一先ず安心はしたみたいじゃあるが今は借りた部屋にこもってるぜ。まぁあの二人は今は放っといてやれ。いずれ納得するにしても時間は必要だろうからな』
『・・・意外な物ですね、デスマスク。貴方が子供相手にそんな気を遣ったりするとは』
『茶化すんじゃねぇ、ムウ。今の立場であの二人を邪険にするわけにもいかねぇし、付き合ってやんなきゃ仕方なかったんだよ。泣き言を言う二人にな』
『フフ・・・』
その問いにデスマスクが答えるが、親身になって答えたと言った事を言うその声にムウが面白そうに声を漏らす。デスマスクは自身でもらしくないとわかっているようで誤魔化すように悪態をつく声を出すが、ムウはあえてただ微笑むようにそっと声を上げる。
『まぁこちらはそれ以外は特に問題はないと思ってもらっていい。神託の盾の乗ったタルタロスも足止めはしているし、アリエッタもこちらで捕縛している。このまま行けばバチカルまでは目立った妨害は来ないだろう』
「そうか・・・すまないな、アイオロス」
『気にするな。それより折角ここまで来たんだ、ミロに会いに行ってからバチカルに戻ってやれ。あいつも喜ぶだろう』
「っ・・・それはいいのだが、少しな・・・」
『・・・ムウと共にミロが誰を差し置きこちらに来たわけを思っているのか、カノン?』
「あぁ、少しな・・・」
続いてアイオロスが気を使って言葉を向けるが、ミロと聞き友情を覚えているはずの存在に対しカノンは表情と声を曇らせる。
「確かにミロなら適任ではあると言えるだろう。だが正直、あのようなことを実行する事にさせてしまうのがな・・・」
『貴方自身が言ったことだが、こう言ったことにはミロが適任だ。それにミロ自身納得はしている上に、多少荒事はどうしても必要になる・・・貴方も納得していない訳ではあるまい』
「あぁ、まぁな・・・」
そのままにカノンはムウから聞いたことを出しそのようなことはさせたくないと嘆くが、カミュからのたしなめの言葉に理解はしても納得はしてないといった声を上げる。
『そこまでにしとけ、カノン。前も言ったがもうこんな状況にまでなっている以上、下手な情けはかけるだけ無駄っつーか野暮ってもんだ。それにミロも手加減くらい心得てる、うまくやるさ』
「デスマスク・・・すまんな、またこのようなことを言わせて・・・」
『気にすんなよ』
そこにデスマスクが慰めではなく考えをちゃんと持つように言えば、カノンもそこまで言われて納得したようで謝罪を向ける。
「・・・悪いな、皆。少し気が滅入っていたみたいだ。さっきも言ったがデスマスク達は導師達とバチカルにまで行ってくれ。俺はミロの所に行ってからバチカルに戻る」
『あぁ、バチカルで待っていてくれカノン。ではな』
そして空気を変えた上で場を締めて終わらせるカノンに、アイオロスの言葉を皮切りに小宇宙での通信を皆が終わらせる。
「・・・では行くか、ムウ」
「えぇ、行きましょう」
それで二人の場になった所でカノンはムウと顔を見合わせてから、ミロの所へと飛んで向かう。
「・・・何だかんだで兄弟だな、サガとカノンは。物事に思い悩む感じは似てるものだ」
「やはりその辺りは兄弟ですね」
「だな」
・・・そして場は変わりカイツールの軍港の中の一角にて、デスマスク達三人は通信を終えたことで先程の会話に華を咲かせていた。
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そこから気を取り直し話題転換だと、今度はデスマスク達側へとカノンは話を振る。
『導師達、ねぇ・・・あの眼鏡は置いとくとしても、どっちも結構考え込んでるみたいだな。今の現状を二人なりに苦心してな』
「そうなのか?」
『あぁ、カミュ達が戻ってきてから一先ず安心はしたみたいじゃあるが今は借りた部屋にこもってるぜ。まぁあの二人は今は放っといてやれ。いずれ納得するにしても時間は必要だろうからな』
『・・・意外な物ですね、デスマスク。貴方が子供相手にそんな気を遣ったりするとは』
『茶化すんじゃねぇ、ムウ。今の立場であの二人を邪険にするわけにもいかねぇし、付き合ってやんなきゃ仕方なかったんだよ。泣き言を言う二人にな』
『フフ・・・』
その問いにデスマスクが答えるが、親身になって答えたと言った事を言うその声にムウが面白そうに声を漏らす。デスマスクは自身でもらしくないとわかっているようで誤魔化すように悪態をつく声を出すが、ムウはあえてただ微笑むようにそっと声を上げる。
『まぁこちらはそれ以外は特に問題はないと思ってもらっていい。神託の盾の乗ったタルタロスも足止めはしているし、アリエッタもこちらで捕縛している。このまま行けばバチカルまでは目立った妨害は来ないだろう』
「そうか・・・すまないな、アイオロス」
『気にするな。それより折角ここまで来たんだ、ミロに会いに行ってからバチカルに戻ってやれ。あいつも喜ぶだろう』
「っ・・・それはいいのだが、少しな・・・」
『・・・ムウと共にミロが誰を差し置きこちらに来たわけを思っているのか、カノン?』
「あぁ、少しな・・・」
続いてアイオロスが気を使って言葉を向けるが、ミロと聞き友情を覚えているはずの存在に対しカノンは表情と声を曇らせる。
「確かにミロなら適任ではあると言えるだろう。だが正直、あのようなことを実行する事にさせてしまうのがな・・・」
『貴方自身が言ったことだが、こう言ったことにはミロが適任だ。それにミロ自身納得はしている上に、多少荒事はどうしても必要になる・・・貴方も納得していない訳ではあるまい』
「あぁ、まぁな・・・」
そのままにカノンはムウから聞いたことを出しそのようなことはさせたくないと嘆くが、カミュからのたしなめの言葉に理解はしても納得はしてないといった声を上げる。
『そこまでにしとけ、カノン。前も言ったがもうこんな状況にまでなっている以上、下手な情けはかけるだけ無駄っつーか野暮ってもんだ。それにミロも手加減くらい心得てる、うまくやるさ』
「デスマスク・・・すまんな、またこのようなことを言わせて・・・」
『気にすんなよ』
そこにデスマスクが慰めではなく考えをちゃんと持つように言えば、カノンもそこまで言われて納得したようで謝罪を向ける。
「・・・悪いな、皆。少し気が滅入っていたみたいだ。さっきも言ったがデスマスク達は導師達とバチカルにまで行ってくれ。俺はミロの所に行ってからバチカルに戻る」
『あぁ、バチカルで待っていてくれカノン。ではな』
そして空気を変えた上で場を締めて終わらせるカノンに、アイオロスの言葉を皮切りに小宇宙での通信を皆が終わらせる。
「・・・では行くか、ムウ」
「えぇ、行きましょう」
それで二人の場になった所でカノンはムウと顔を見合わせてから、ミロの所へと飛んで向かう。
「・・・何だかんだで兄弟だな、サガとカノンは。物事に思い悩む感じは似てるものだ」
「やはりその辺りは兄弟ですね」
「だな」
・・・そして場は変わりカイツールの軍港の中の一角にて、デスマスク達三人は通信を終えたことで先程の会話に華を咲かせていた。
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