混ざりし世界での暮らしと焔との交流

「お前が満足してるならそれで・・・ってちょっと待ってくれ。あの時いたアドリビトムの皆ってどういう反応だったんだ?あの後大体のメンバーが国に戻ることになったから、流石に全員そのまま反応が見れたとは思わないけど・・・」
「あぁ、それか?・・・まぁカイル達は別にしてもセルシウスとかリヒターなんかの元々人と関わることが少なかった奴らはもう会わないどころか手紙すら送ってないけど、その他の奴らは少なからず手紙だったりちょっとした出稼ぎ程度でたまにだけどアドリビトムに来てるぞ。まぁ大体俺の事知ったら驚いたリアクション取るな。ただもう流石にウッドロウにエステルは国にいなくちゃなんないから直接会っちゃいないが、前にユーリが来てエステルから手紙を手渡されたんだぜ。長々とちゃんとライマの皆さんに謝ってライマに戻ってくださいって中身の手紙をな」
「あの娘ならそういうこと平気で言いそうね~」
『セネル』もしみじみと声を上げるが、ふと疑問としてアドリビトムの面々の反応について切り出しルークも律儀に答える。その中でエステルの反応を苦笑気味に話すと『ハロルド』は感心なさげに頷く。分かっていた事だと言わんばかりに。
「んでまぁユーリには俺の考えを伝えた上でガルバンゾから勝手に出んなよとか今度抜け出したら俺よっか酷い目に合う可能性が高いからやめとけって釘を刺す手紙渡したら、生温い目を向けられたんだよな・・・正直、気持ち悪かった・・・」
「それ十中八九あんたの成長を見て変わったなって目じゃない。むしろ良かったんじゃないの?」
「・・・それが分かったから余計に気持ち悪かったんだよ。今まであいつからあんな目を向けられる事なんてなかったもんだから尚更な・・・」
「・・・話は変わるがエステルにユーリは分かった。もう一人残ったウッドロウはどういった反応だったのだ?」
更にルークは話を続けるが、ユーリの時に体を抱き気持ち悪げにする姿に『ハロルド』は喜ぶ事じゃないかと言うがそれまでがそれまでだけに素直に喜べなかったと返す様子に、仕方なさそうに『クラトス』がウッドロウの方へと話題転換する。
「あ~・・・ウッドロウか~・・・まぁこっちはしかめっ面してリオンが俺の所に来て手紙を渡してきたんだけど、中身を見たら最初こそ俺のやったことに対してのたしなめの言葉はあったけど後になっていって俺の事は個人的に応援するって書いてあったな」
「そうか・・・ウッドロウらしいな」
ルークも気を取り直してその時の事を思い出しつつ話す中、応援と聞き『クラトス』はそっと笑みを浮かべる。
「まぁ手紙の中身を見てちょっと感慨深くてその気持ちに浸りたかったんだけど、ジトッとした目でリオンから見られてたもんだからその時は早く返事の手紙を書いて渡して帰ってもらったな」
「・・・こっちもこっちでリオンらしいな」
だが続けてルークがリオンの事を苦笑いを浮かべながら話したことに、『セネル』も苦笑いを浮かべた。
「まぁ後は大体同じ反応って所かな。ゼロスとかおっさんとかはよくそんなこと決断したじゃないっていきなり肩を組んできたり、ユージーンとかリフィルがやけに俺を励ましてきたくらいだし」
「そうか・・・」
それで後はゼロス達くらいでそう大差はないというと、『クラトス』はどこか納得気味に声を上げる・・・全員という訳ではないが、前にルークの事を聞いてきたメンバーだったことを思い出した為に。
「とりあえず俺に関しちゃこのくらいだけど、後何かまだ聞きたいことはあるか?」
「いや、大体聞きたいことは聞けた。十分だ」
「そうか。んじゃ今のルミナシアに当時のメンバーについて話すけど、その後クエストにでも行かないか?俺もちょっとは成長したってのも見せたいし、アンジュもただここにいるくらいなら働けって言うだろうしな」
「あぁ、そうするか」
そこまで話し自分の話について区切りをつけ次に行こうと話を進めるルークに『クラトス』を筆頭に頷く、イキイキとした表情を浮かべるその姿を前にして。








17/19ページ
スキ