混ざりし世界での暮らしと焔との交流
「それで・・・お前が訓練をしたいと思った理由とはなんだ?」
「・・・『クラトス』の言った経験が欲しいって思ったからだよ」
「経験?また随分と曖昧な感じね~、あんたの目的って」
『クラトス』がそこで本題を切り出すと経験と出たルークの答えに、『ハロルド』は曖昧と言いますルークは少し苦い顔を浮かべ頭をかく。
「曖昧ってなんだよ・・・って、実際そうなんだろうな端から見たら・・・でも今の俺にとっちゃ必要な事だって思ったし、実際に必要な事だったからなんだ・・・そして今、俺はそれを実感してる・・・」
「・・・成程ね~。曖昧ってよりはちゃんと説明出来るだけの言葉を持ち合わせてなかったって所かしら。今はともかくとしてね」
「・・・まぁ今でもどう言っていいかって悩みながら話してんだけどな」
それでも確かに自分の経験になっていると確かな手応えを覗かせ手を強く握り見つめるルークに、『ハロルド』もいたずらに笑うことなく深い笑みを浮かべる。ルークはその言葉に微妙そうに苦笑を浮かべる・・・まだうまいことは言えないと。
「でもその経験が欲しいって思った理由は何なんだ?そこについてはまだ聞いてないんだが・・・」
「ん~、あぁ・・・・・・それについちゃマジで誰にも言わないでくれよ?流石にあいつらにこの事を聞かれると、絶対にまずいことになると思うし・・・」
「・・・あぁ、わかった」
『セネル』はそこに経験を欲した大元の理由を聞くとルークは気まずげに横を向きながら念を押し、『セネル』もまた真剣に了承を返す。
「・・・・・・まぁ簡単に言うとな、俺は主張を通したいんだよ・・・王位継承権もナタリアとの婚約も破棄して、アッシュにその権利を全部譲るっていう主張をな」
「なにっ・・・そんなことを考えていると言うのか、お前は・・・?」
「まぁ、な・・・」
「ん~、何となくあんたの考えてる事はこんな感じ?・・・アッシュとナタリアの二人はどう見たって両想いで、それで二人がくっつくには自分がいない方がいいけどそうするには自分がどうにかしないといけない・・・だからその為にもちゃんとした主張を通すための経験が欲しい、って所かしら。ガイとかティア達に何を言われても揺るがずにいれて、それを押し通せるだけの力を伴う為の経験が」
「・・・大体そんなもんだよ」
そして意を決して明かした本音・・・王位継承権とナタリアとの婚約破棄について明かし『クラトス』が少し目を丸くするのだが、『ハロルド』は冷静にその考えを分析していくとルークはそっと頷く。
「ぶっちゃけ俺そんなに王位継承権にナタリアの事はこだわりとかねーんだよ。特にナタリアの事はアッシュとの姿見てると尚更俺があいつの相手でいいわけがないって思ってな・・・ただ自分で言うのもなんだけど俺あんま口も回る方じゃないし、まだ俺にそこまでの主張を通せるなんて思わないしな・・・」
「だから訓練をして経験を、という訳か」
「・・・お前達は反対しないのかよ、そんなこと聞いて?自分で言っといてなんだけど、俺の言ってる事って普通に聞いたら大問題のはずだろ・・・?」
それで二つの事柄に興味はないから何とか事を進めたいと語るルークだが、『クラトス』の普通の反応に思わず眉を寄せる。王位継承権を持つ者が明かした本来有り得てはいけない考えを普通に受け入れている様子に。
「確かにそういった考えは言語道断という考えになるのが普通の物だろう。だが傍目から見ていてアッシュとナタリアの二人がよくも悪くも似合いの様子を見せているからな、少なくともルークとナタリアの二人よりな」
「っ・・・はっきり言うな、『クラトス』・・・」
「別に『クラトス』の言葉はおかしいことじゃないっしょ。むしろ見ててそうじゃないって思えるんなら私はそいつの目を疑うわ」
「そいつには俺も同意だな」
「『セネル』までかよ・・・」
そうなる理由は三人ともに二人の関係を似合いと見ているから。そう三人から聞かされた事にルークは少し意外そうに漏らす。
「それにだ。私達は別にお前の判断を否定するつもりはない」
「えっ・・・?」
しかしまだ言うことがあると『クラトス』が続けた言葉にルークは何をと目を見張る。
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「・・・『クラトス』の言った経験が欲しいって思ったからだよ」
「経験?また随分と曖昧な感じね~、あんたの目的って」
『クラトス』がそこで本題を切り出すと経験と出たルークの答えに、『ハロルド』は曖昧と言いますルークは少し苦い顔を浮かべ頭をかく。
「曖昧ってなんだよ・・・って、実際そうなんだろうな端から見たら・・・でも今の俺にとっちゃ必要な事だって思ったし、実際に必要な事だったからなんだ・・・そして今、俺はそれを実感してる・・・」
「・・・成程ね~。曖昧ってよりはちゃんと説明出来るだけの言葉を持ち合わせてなかったって所かしら。今はともかくとしてね」
「・・・まぁ今でもどう言っていいかって悩みながら話してんだけどな」
それでも確かに自分の経験になっていると確かな手応えを覗かせ手を強く握り見つめるルークに、『ハロルド』もいたずらに笑うことなく深い笑みを浮かべる。ルークはその言葉に微妙そうに苦笑を浮かべる・・・まだうまいことは言えないと。
「でもその経験が欲しいって思った理由は何なんだ?そこについてはまだ聞いてないんだが・・・」
「ん~、あぁ・・・・・・それについちゃマジで誰にも言わないでくれよ?流石にあいつらにこの事を聞かれると、絶対にまずいことになると思うし・・・」
「・・・あぁ、わかった」
『セネル』はそこに経験を欲した大元の理由を聞くとルークは気まずげに横を向きながら念を押し、『セネル』もまた真剣に了承を返す。
「・・・・・・まぁ簡単に言うとな、俺は主張を通したいんだよ・・・王位継承権もナタリアとの婚約も破棄して、アッシュにその権利を全部譲るっていう主張をな」
「なにっ・・・そんなことを考えていると言うのか、お前は・・・?」
「まぁ、な・・・」
「ん~、何となくあんたの考えてる事はこんな感じ?・・・アッシュとナタリアの二人はどう見たって両想いで、それで二人がくっつくには自分がいない方がいいけどそうするには自分がどうにかしないといけない・・・だからその為にもちゃんとした主張を通すための経験が欲しい、って所かしら。ガイとかティア達に何を言われても揺るがずにいれて、それを押し通せるだけの力を伴う為の経験が」
「・・・大体そんなもんだよ」
そして意を決して明かした本音・・・王位継承権とナタリアとの婚約破棄について明かし『クラトス』が少し目を丸くするのだが、『ハロルド』は冷静にその考えを分析していくとルークはそっと頷く。
「ぶっちゃけ俺そんなに王位継承権にナタリアの事はこだわりとかねーんだよ。特にナタリアの事はアッシュとの姿見てると尚更俺があいつの相手でいいわけがないって思ってな・・・ただ自分で言うのもなんだけど俺あんま口も回る方じゃないし、まだ俺にそこまでの主張を通せるなんて思わないしな・・・」
「だから訓練をして経験を、という訳か」
「・・・お前達は反対しないのかよ、そんなこと聞いて?自分で言っといてなんだけど、俺の言ってる事って普通に聞いたら大問題のはずだろ・・・?」
それで二つの事柄に興味はないから何とか事を進めたいと語るルークだが、『クラトス』の普通の反応に思わず眉を寄せる。王位継承権を持つ者が明かした本来有り得てはいけない考えを普通に受け入れている様子に。
「確かにそういった考えは言語道断という考えになるのが普通の物だろう。だが傍目から見ていてアッシュとナタリアの二人がよくも悪くも似合いの様子を見せているからな、少なくともルークとナタリアの二人よりな」
「っ・・・はっきり言うな、『クラトス』・・・」
「別に『クラトス』の言葉はおかしいことじゃないっしょ。むしろ見ててそうじゃないって思えるんなら私はそいつの目を疑うわ」
「そいつには俺も同意だな」
「『セネル』までかよ・・・」
そうなる理由は三人ともに二人の関係を似合いと見ているから。そう三人から聞かされた事にルークは少し意外そうに漏らす。
「それにだ。私達は別にお前の判断を否定するつもりはない」
「えっ・・・?」
しかしまだ言うことがあると『クラトス』が続けた言葉にルークは何をと目を見張る。
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