混ざりし世界での暮らしと焔との交流
【セネルの場合】
「ねー別セネセネー、いいクエストあるんだけど行かない~?」
「別ってなんだよ、別って・・・まぁお前の事だからこっちの俺との呼びわけがめんどくさいだけだろうけどな」
「随分とノーマに慣れてるんだな、『セネル』」
「俺のいた世界にもノーマにウィルにクロエ、ジェイやシャーリィにモフモフ族がいたからな・・・ただモーゼスがいないのは少し気になるんだが・・・」
「・・・あの人もいるんですか?」
「あぁ、やっぱりいるんだな・・・それでジェイと仲が微妙なのも変わりはないと・・・」
・・・あてがわれた部屋の中、一人そこにいた『セネル』は部屋に入ってきたノーマ達三人と会話を交わす。
そんな中でウィルの言葉に『セネル』はモーゼスがいないことを不審がるが、ジェイのあからさまに眉を寄せる姿に苦笑気味に笑みを浮かべる。
「あたしやウィルっち達もいるのか~・・・でもそういうことだと他の皆はいないんだよね~・・・何か複雑~・・・」
「それを言ったら俺も俺で別世界に行くなんて事になるなんて思ってなかったからな、それで平行世界の自分達に会うとも・・・遺跡船で生活していた時からは考えられなかったな・・・」
「遺跡船?なんだ『セネル』、その遺跡船とは?」
「ちょっ!?ウィル近い!こっちでもこのクセあんのかよ、やっぱり!?」
ノーマはその話に不思議がり『セネル』も昔を懐かしむように同意するが、遺跡船の単語を聞きウィルがズイッと『セネル』の方へ身を寄せる。
「・・・始まりましたね、ウィルさんの悪いクセが」
「こっちでもって事はそっちの方でも時々暴走してんだね~、ウィルっち」
「いいから助けろ~!」
ジェイとノーマがそんな二人に顔を見合わせるが、『セネル』は必死に叫ぶ。自身の肩を強く掴むウィルの暴走にまた振り回されながら・・・
・・・そのようにして三者三様、思い思いの時間を過ごしていた三人。基本的に三人はまとまって行動しているのだが、自分自身や自分の知る人物達との交流をしながら過ごしていった。
そんな三人なのだが、三人は特に問題ない時は共通してある人物とのクエストに向かっていた。その共通の人物とは・・・
「ルーク、クエスト行かないか?」
「おう、行く行く!」
・・・ライマの人間がひとくくりにされている二つの部屋の内の一室。そこに入った三人は『セネル』を代表にルークへと声をかけ、当人は嬉しそうに頷く。
「おい、ルーク・・・クエストに行く時は誰か護衛をつけろって言ったろ?」
「はぁ?別にいーだろ、この三人は今のアドリビトムの中でもトップクラスにつえーんだし」
「あ~・・・それを言われると弱いんだが、こっちにも立場って物が・・・」
「気にするなよガイ、そんなに難しいクエストに行くつもりはないしすぐに戻ってくるからさ」
「う~ん・・・じゃあ悪いがルークを頼む、三人とも」
「あぁ」
「んじゃ行こうぜ!」
ガイはそんな姿に護衛をと言い止めようとするが、ルークに『セネル』と大丈夫だからと言われてならと頷く。それで四人は部屋を出ていくのだが、ルークを除いた三人は先を歩いてるのもあり呆れたような表情を浮かべていた。
・・・アドリビトムに来て以降三人はこちらのルークと最初に出会った事もあり、度々ルークをクエストに誘うようになった。自分の知るルークとは違うことを理解しながらも、こちらにいるルークとの親交を深めようと思ったために。
この三人の行動に最初こそルークは気味悪がり嫌がるような声を上げたりしていたが、そこは昔の自分の事を思い出しながら話をしていた三人の元々知るルークの言葉により地雷となるだろう言葉を避けながら話をしていった結果、すぐに仲良くなっていった。今となってはクレスにロイドと同じくらいはその強さもあって信頼はあると三人は感じている。
しかしその反面でガイを始めとした他のライマの面々との差が着実に出来ていることも三人は感じていた。ルークの本音を三人がどんどんと引き出していって、それがルークの望みを叶えるために必要な物である事もあり・・・
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「ねー別セネセネー、いいクエストあるんだけど行かない~?」
「別ってなんだよ、別って・・・まぁお前の事だからこっちの俺との呼びわけがめんどくさいだけだろうけどな」
「随分とノーマに慣れてるんだな、『セネル』」
「俺のいた世界にもノーマにウィルにクロエ、ジェイやシャーリィにモフモフ族がいたからな・・・ただモーゼスがいないのは少し気になるんだが・・・」
「・・・あの人もいるんですか?」
「あぁ、やっぱりいるんだな・・・それでジェイと仲が微妙なのも変わりはないと・・・」
・・・あてがわれた部屋の中、一人そこにいた『セネル』は部屋に入ってきたノーマ達三人と会話を交わす。
そんな中でウィルの言葉に『セネル』はモーゼスがいないことを不審がるが、ジェイのあからさまに眉を寄せる姿に苦笑気味に笑みを浮かべる。
「あたしやウィルっち達もいるのか~・・・でもそういうことだと他の皆はいないんだよね~・・・何か複雑~・・・」
「それを言ったら俺も俺で別世界に行くなんて事になるなんて思ってなかったからな、それで平行世界の自分達に会うとも・・・遺跡船で生活していた時からは考えられなかったな・・・」
「遺跡船?なんだ『セネル』、その遺跡船とは?」
「ちょっ!?ウィル近い!こっちでもこのクセあんのかよ、やっぱり!?」
ノーマはその話に不思議がり『セネル』も昔を懐かしむように同意するが、遺跡船の単語を聞きウィルがズイッと『セネル』の方へ身を寄せる。
「・・・始まりましたね、ウィルさんの悪いクセが」
「こっちでもって事はそっちの方でも時々暴走してんだね~、ウィルっち」
「いいから助けろ~!」
ジェイとノーマがそんな二人に顔を見合わせるが、『セネル』は必死に叫ぶ。自身の肩を強く掴むウィルの暴走にまた振り回されながら・・・
・・・そのようにして三者三様、思い思いの時間を過ごしていた三人。基本的に三人はまとまって行動しているのだが、自分自身や自分の知る人物達との交流をしながら過ごしていった。
そんな三人なのだが、三人は特に問題ない時は共通してある人物とのクエストに向かっていた。その共通の人物とは・・・
「ルーク、クエスト行かないか?」
「おう、行く行く!」
・・・ライマの人間がひとくくりにされている二つの部屋の内の一室。そこに入った三人は『セネル』を代表にルークへと声をかけ、当人は嬉しそうに頷く。
「おい、ルーク・・・クエストに行く時は誰か護衛をつけろって言ったろ?」
「はぁ?別にいーだろ、この三人は今のアドリビトムの中でもトップクラスにつえーんだし」
「あ~・・・それを言われると弱いんだが、こっちにも立場って物が・・・」
「気にするなよガイ、そんなに難しいクエストに行くつもりはないしすぐに戻ってくるからさ」
「う~ん・・・じゃあ悪いがルークを頼む、三人とも」
「あぁ」
「んじゃ行こうぜ!」
ガイはそんな姿に護衛をと言い止めようとするが、ルークに『セネル』と大丈夫だからと言われてならと頷く。それで四人は部屋を出ていくのだが、ルークを除いた三人は先を歩いてるのもあり呆れたような表情を浮かべていた。
・・・アドリビトムに来て以降三人はこちらのルークと最初に出会った事もあり、度々ルークをクエストに誘うようになった。自分の知るルークとは違うことを理解しながらも、こちらにいるルークとの親交を深めようと思ったために。
この三人の行動に最初こそルークは気味悪がり嫌がるような声を上げたりしていたが、そこは昔の自分の事を思い出しながら話をしていた三人の元々知るルークの言葉により地雷となるだろう言葉を避けながら話をしていった結果、すぐに仲良くなっていった。今となってはクレスにロイドと同じくらいはその強さもあって信頼はあると三人は感じている。
しかしその反面でガイを始めとした他のライマの面々との差が着実に出来ていることも三人は感じていた。ルークの本音を三人がどんどんと引き出していって、それがルークの望みを叶えるために必要な物である事もあり・・・
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