混ざりし世界での暮らしと焔との交流
・・・その後、色々話し合った結果三人には今空いている黒い珠のある部屋があてがわれることになった。そしてこちらのハロルド達と『ハロルド』達の見極めかたについては『ハロルド』達が赤い布を頭、それと両腕に巻くことで一先ず落ち着く事になった(尚クラトスは他に着用出来る衣装を持っていたが、他の二人は持っていなかった為にそれは断念となった)。
「まさか異世界の自分に会うことになるなんてな・・・」
「それも我ら三人ばかりかルークまでいる世界とは・・・それにこの部屋に来るまでに来た面々の顔も前に見たような顔だったな」
「多分この世界は色々な因子が集まって出来てる世界なんでしょうね・・・う~ん、ワクワクしてきたわ~!」
「相変わらずだな、やはりお前は・・・」
「向こうにもハロルドがいたってのがまたな・・・」
・・・それで部屋に入り各自赤い布を巻き終わった所で三人は会話を交わすが、既に慣れてしまった為か特に慌てた様子を見せず会話を交わす・・・既に『クラトス』と『セネル』も大分『ハロルド』に毒されているようだった。
・・・そんな形でアドリビトムに世話になることになった『ハロルド』達三人。ただ働かざる者食うべからずというアンジュの言葉から、三人もアドリビトムの一員としてクエストに度々向かっていった。
ただ幾多もの激戦を潜り抜けてきた三人の経験値は他のメンバーに比べて結構なレベルで差があり、クエストにも真面目に取り組むためにそう時間をかけることなく頼りになる面々として見られアドリビトムに溶け込むことになった。
とは言え元々ここにいたハロルド達に、そこに近い仲間達とはやはり微妙な気持ちを抱く関係で最初は過ごしていた・・・
【ハロルドの場合】
「ふんふん、レンズって確かに発展性の高い使い方の出来るエネルギーなのね。手元に小さいレンズしかないのが残念だわ~」
「なんだったらあんたも世界を越えればいいじゃない。あんたも私なんだから出来ないことはないと思うわよ」
「あんた何平然とそんなこと勧めてんのよ!?」
「ん~、私も興味深いしやることやったらそうしようかしら」
「お前も何故それに同意する!?というか出来るのかお前も!?」
「言ったって無駄だって二人とも~。この二人同じ存在なんだし~」
・・・研究室の中で手元にある『ハロルド』から渡されたレンズを興味深げに眺めるハロルド。
その同一存在同士で交わされる会話にリタとウィルのツッコミが室内に響き、普段はトラブルメーカーなノーマの面白げでいて最もな声がかかる・・・『ハロルド』という存在にとってここが何処かなどというのは些細な問題のようであった。
【クラトスの場合】
「・・・ロイドには事実を明かさないのか?」
「・・・そのような事を言うという事は、お前はロイドに全て明かしたということか?」
「あぁ・・・状況が望み、不本意な形で知られることになりはしたがな。こちらにユアンにミトスがいるかは知らぬ事だが・・・」
「ユアンにミトス、か・・・世界が違っても存在しているのだな、あの二人も・・・」
・・・甲板の上、『クラトス』とクラトスの二人以外は誰もいない場にて二人は話し合う。自身の息子であるロイドについて。
そんな中で『クラトス』から出た二人の名に、クラトスの顔は曇る。
「・・・お前が決心を鈍る理由はよく分かる。世界に出自の在り方が違うが、お前は私だからな・・・だが覚悟をしなければいけない日はいずれ来ることもだが、ロイドはそれほど弱くはないということは覚えておけ」
「・・・あぁ、肝に命じておこう」
「・・・あっ、いたいた!なぁどっちのクラトスもクエスト行こうぜ!いいクエスト見付けたんだよ!」
「あぁ、いいだろう」
(フッ、このような形でまさかロイド達と再び顔を合わせようとはな・・・泡沫の夢のような物とは言え、しばし過ごさせてもらおう・・・またロイド、息子とな・・・)
そんなクラトスの姿に『クラトス』は告げる・・・覚悟を決めるべきだと重く、逃げられないことだと。クラトスがその勧めに重く頷く中で船の中から現れた二人の区別など関係無いと言わん笑顔のロイドに、『クラトス』は頷きつつ考える。奇妙な縁なれど、今を楽しまんと・・・
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「まさか異世界の自分に会うことになるなんてな・・・」
「それも我ら三人ばかりかルークまでいる世界とは・・・それにこの部屋に来るまでに来た面々の顔も前に見たような顔だったな」
「多分この世界は色々な因子が集まって出来てる世界なんでしょうね・・・う~ん、ワクワクしてきたわ~!」
「相変わらずだな、やはりお前は・・・」
「向こうにもハロルドがいたってのがまたな・・・」
・・・それで部屋に入り各自赤い布を巻き終わった所で三人は会話を交わすが、既に慣れてしまった為か特に慌てた様子を見せず会話を交わす・・・既に『クラトス』と『セネル』も大分『ハロルド』に毒されているようだった。
・・・そんな形でアドリビトムに世話になることになった『ハロルド』達三人。ただ働かざる者食うべからずというアンジュの言葉から、三人もアドリビトムの一員としてクエストに度々向かっていった。
ただ幾多もの激戦を潜り抜けてきた三人の経験値は他のメンバーに比べて結構なレベルで差があり、クエストにも真面目に取り組むためにそう時間をかけることなく頼りになる面々として見られアドリビトムに溶け込むことになった。
とは言え元々ここにいたハロルド達に、そこに近い仲間達とはやはり微妙な気持ちを抱く関係で最初は過ごしていた・・・
【ハロルドの場合】
「ふんふん、レンズって確かに発展性の高い使い方の出来るエネルギーなのね。手元に小さいレンズしかないのが残念だわ~」
「なんだったらあんたも世界を越えればいいじゃない。あんたも私なんだから出来ないことはないと思うわよ」
「あんた何平然とそんなこと勧めてんのよ!?」
「ん~、私も興味深いしやることやったらそうしようかしら」
「お前も何故それに同意する!?というか出来るのかお前も!?」
「言ったって無駄だって二人とも~。この二人同じ存在なんだし~」
・・・研究室の中で手元にある『ハロルド』から渡されたレンズを興味深げに眺めるハロルド。
その同一存在同士で交わされる会話にリタとウィルのツッコミが室内に響き、普段はトラブルメーカーなノーマの面白げでいて最もな声がかかる・・・『ハロルド』という存在にとってここが何処かなどというのは些細な問題のようであった。
【クラトスの場合】
「・・・ロイドには事実を明かさないのか?」
「・・・そのような事を言うという事は、お前はロイドに全て明かしたということか?」
「あぁ・・・状況が望み、不本意な形で知られることになりはしたがな。こちらにユアンにミトスがいるかは知らぬ事だが・・・」
「ユアンにミトス、か・・・世界が違っても存在しているのだな、あの二人も・・・」
・・・甲板の上、『クラトス』とクラトスの二人以外は誰もいない場にて二人は話し合う。自身の息子であるロイドについて。
そんな中で『クラトス』から出た二人の名に、クラトスの顔は曇る。
「・・・お前が決心を鈍る理由はよく分かる。世界に出自の在り方が違うが、お前は私だからな・・・だが覚悟をしなければいけない日はいずれ来ることもだが、ロイドはそれほど弱くはないということは覚えておけ」
「・・・あぁ、肝に命じておこう」
「・・・あっ、いたいた!なぁどっちのクラトスもクエスト行こうぜ!いいクエスト見付けたんだよ!」
「あぁ、いいだろう」
(フッ、このような形でまさかロイド達と再び顔を合わせようとはな・・・泡沫の夢のような物とは言え、しばし過ごさせてもらおう・・・またロイド、息子とな・・・)
そんなクラトスの姿に『クラトス』は告げる・・・覚悟を決めるべきだと重く、逃げられないことだと。クラトスがその勧めに重く頷く中で船の中から現れた二人の区別など関係無いと言わん笑顔のロイドに、『クラトス』は頷きつつ考える。奇妙な縁なれど、今を楽しまんと・・・
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