交差する世界への考察と挑戦
(確かに悪縁も良縁も切っては切れない物だ。生きとし生ける者には・・・しかしそれを受け入れ感謝するとまで言った、特に気負ったようでも嘘をついてるようでもなく自然にだ。これは本当にルークは受け入れていた事を示している・・・もうティア達との関係が終わったという事実をありのままにな。これはかつての私も何年も経っても出来なかった事だが・・・それも手前味噌になるが、ロイド達に会った私のように私達と出会った事も起因しているのだろうな。新たに自分に光明を見出だしてくれた仲間と会えたことが更なる道を開き、ティア達の事を受け入れる形でな・・・)
クラトスはそのルークについての変化を自身達の存在が大きな理由と考えると同時に、ふと暖かい気持ちを覚える。
(いい仲間に出会えた物だな、ルーク達もだが私も・・・始めは事故のような形で集まった面々だが、それでも仲間としての形は確かに存在して強い繋がりを得る事が出来た。そして新たに自分と向き合い、人と対等に向き合うことが出来た・・・ハロルドに振り回されこそはしたが、結果として私はこの旅というものに感謝をしている・・・新たな仲間に出会えたこの旅を・・・!)
・・・ロイド達以外に出会った、確かに仲間と言える存在。その存在に確かにクラトスは感謝を覚えていた。言葉にはせずとも心中で確かに謝辞を唱えていた、かつての旅に今の時間という物を。
「ん?どうしたの~、クラトス?なんか妙に微笑ましい物を見るような目をして~」
「・・・いや、なんでもない。気にしないでくれ」
と、ふとハロルドがクラトスを見て疑問の声をかけてきたので頭を振りつつ表情を改めた。表情が緩くなっていたことを認識したために。
・・・確かな変化はルーク達だけでなくクラトス、そして一番振り回されていたセネルにもあった。だがそれを指摘することは誰もなかった・・・変化という物は各自が感じ、各自で考えていた事であった為に。そしてそれはハロルドも同様であった。
その後ファブレ邸でくつろぐだけくつろいだハロルドは「また何かあったら来るからじゃあね~♪」と気軽に別れの挨拶を交わしてからファブレ邸とバチカルを出た後、クラトスとセネルの二人と共にオールドラントを後にした。
・・・そして時は進み、ハロルドが出ていった後の地上軍本部。そこで一人自身の執務室で書類に目を通していたのはディムロス。
‘ガチャッ’
「やっほ~ディムロス~♪」
「っ・・・戻ってきたのか、ハロルド」
「あら?なんだか驚きが足りなくない?あんたにしちゃ」
「何度もお前の奇行に付き合っていれば嫌でも慣れる。それに言っただろう・・・居場所は残しておく、帰りたくなったら帰ってこいと。それでお前が帰ってきたんだ。とやかく言うつもりは私にはない」
「・・・あんたも変わったわね~。ホント昔の堅物ぶりからは嘘みたいだわ」
そこに唐突に部屋のドアを開け笑顔で入室してくるハロルドだが、音に驚いたといった程度にだけ反応するディムロスに面白くなさげに返す。だが更に返ってきた暖かみを滲ませる返答にハロルドは満更でもないと言わんように笑みを深める。
「ま、いいわ。折角帰ってきたんだし、話に付き合いなさいよディムロス。ルーク達やクラトス達にも会ってきて伝言も預かってるしね」
「・・・本当に会ってきたのか・・・まぁいい、そういうことなら休憩がてら付き合おう」
しかしすぐに話題変更しルーク達の事を切り出すハロルドにディムロスはまた動揺する事なく書類を片付けつつ了承を返す。
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クラトスはそのルークについての変化を自身達の存在が大きな理由と考えると同時に、ふと暖かい気持ちを覚える。
(いい仲間に出会えた物だな、ルーク達もだが私も・・・始めは事故のような形で集まった面々だが、それでも仲間としての形は確かに存在して強い繋がりを得る事が出来た。そして新たに自分と向き合い、人と対等に向き合うことが出来た・・・ハロルドに振り回されこそはしたが、結果として私はこの旅というものに感謝をしている・・・新たな仲間に出会えたこの旅を・・・!)
・・・ロイド達以外に出会った、確かに仲間と言える存在。その存在に確かにクラトスは感謝を覚えていた。言葉にはせずとも心中で確かに謝辞を唱えていた、かつての旅に今の時間という物を。
「ん?どうしたの~、クラトス?なんか妙に微笑ましい物を見るような目をして~」
「・・・いや、なんでもない。気にしないでくれ」
と、ふとハロルドがクラトスを見て疑問の声をかけてきたので頭を振りつつ表情を改めた。表情が緩くなっていたことを認識したために。
・・・確かな変化はルーク達だけでなくクラトス、そして一番振り回されていたセネルにもあった。だがそれを指摘することは誰もなかった・・・変化という物は各自が感じ、各自で考えていた事であった為に。そしてそれはハロルドも同様であった。
その後ファブレ邸でくつろぐだけくつろいだハロルドは「また何かあったら来るからじゃあね~♪」と気軽に別れの挨拶を交わしてからファブレ邸とバチカルを出た後、クラトスとセネルの二人と共にオールドラントを後にした。
・・・そして時は進み、ハロルドが出ていった後の地上軍本部。そこで一人自身の執務室で書類に目を通していたのはディムロス。
‘ガチャッ’
「やっほ~ディムロス~♪」
「っ・・・戻ってきたのか、ハロルド」
「あら?なんだか驚きが足りなくない?あんたにしちゃ」
「何度もお前の奇行に付き合っていれば嫌でも慣れる。それに言っただろう・・・居場所は残しておく、帰りたくなったら帰ってこいと。それでお前が帰ってきたんだ。とやかく言うつもりは私にはない」
「・・・あんたも変わったわね~。ホント昔の堅物ぶりからは嘘みたいだわ」
そこに唐突に部屋のドアを開け笑顔で入室してくるハロルドだが、音に驚いたといった程度にだけ反応するディムロスに面白くなさげに返す。だが更に返ってきた暖かみを滲ませる返答にハロルドは満更でもないと言わんように笑みを深める。
「ま、いいわ。折角帰ってきたんだし、話に付き合いなさいよディムロス。ルーク達やクラトス達にも会ってきて伝言も預かってるしね」
「・・・本当に会ってきたのか・・・まぁいい、そういうことなら休憩がてら付き合おう」
しかしすぐに話題変更しルーク達の事を切り出すハロルドにディムロスはまた動揺する事なく書類を片付けつつ了承を返す。
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