交差する世界への考察と挑戦
・・・そんなある意味らしいと呼べるやり取りを前にしつつ、イオン達はクラトス達との久しぶりの交流を楽しんだ。その後は他愛のない話であったりをしながら・・・そして翌日ハロルド達はダアトを出て、キムラスカに向かった。ルーク達に会いに行くために。
「・・・はあぁ・・・随分とまた壮大な事をやってるんだな、お前・・・」
「私は別にそんなつもりはないんだけどね~。原理さえ理解すれば特に珍しいこともないしこんなこと」
「だからそれ出来るのはお前くらいだっつーの・・・」
・・・所は変わり、バチカルのファブレ邸の庭。
周りは人払いされて誰もいない中、中央部でテーブルを囲み話をするルーク達だがルークが脱力する中でハロルドは当然だと胸を張る。
「しっかし、そんな形で俺らの世界とハロルドやセネル達の世界が繋がってるなんてな・・・」
「驚いた?」
「あぁまぁ・・・驚いたっちゃ驚いたけど、なんつーかまぁセネル達には悪いけどちょっと嬉しかったってのはあったな・・・そのおかげで皆に会えたのもあるしな」
「難しい話は分からないですけど、アリエッタも嬉しい、です・・・ハロルド達に会えたんです、から」
「う~ん、嬉しい事を言ってくれるじゃないアリエッタ♪」
そして改めて驚きだと語るルークだが喜びでもあったと告げるその声にアリエッタも同様に頷くと、ハロルドは楽しそうにルークの隣にいたアリエッタに近寄って頭をすりすりと押し付ける。
「・・・楽しそうでよかった、って言いたいけどまさかそんな形で世界が繋がってるとは思わなかったな。闘技場でのあの四人も世界が繋がってて、それで闘技場で試合をするために来たなんて・・・」
「それは正直俺達も驚いたぞ、ルミナシアに行ったら実際に四人の姿を確認したしな。ただハロルドの言うことだとそれまでに行った平行世界でもナナリーにフィリアって人以外にも会ったらしいけどな」
「そうなのか・・・ただティア達との因果の件に関してはなんとも言えない気がするな・・・」
「やはり嫌か、そう言われるのは?」
「いや、別にそんな気にしてねぇよ。何て言うかその・・・逆に今となっちゃそれを知れることに感謝してるくらいだ」
「感謝?」
そんなじゃれあう二人をさておきとルーク達男三人は話を進めていき因果についての話で考え込むルークにクラトスが複雑かと問うが、返ってきた意味深な答えにおうむ返しをする。
「・・・それこそさ、昔の俺ってマジで何も知らなかったんだ。屋敷の中にいただけじゃ何も学ぼうとも出来もしなかっただろうし、しようともしなかっただろうしさ。でも今の俺は・・・まぁ色々偶然に偶然が重なったりとかした結果とかってのもあったりはしたけど、本当にいっぱい知ることを知れた。いいことも悪いこともな・・・それで多分クラトスもセネルも分かってることだと思うけど、そういった経験があってこそ今の自分がいるわけじゃん。だからさ、なんつーか・・・ここじゃそう言った事を知れたって事を知れたきっかけをくれたって意味では、俺はティア達に感謝はしてるんだよ。因果とかそう言った丸々っと含めてな」
「そうなのか?てっきりあいつらの事はめんどくさいとか、そう言った気持ちしかないって思ってたけど・・・」
「いや、それも間違っちゃいないんだけど別にアッシュでもねぇんだし別に関係無くなった人間にずっと嫌な感情持ち続ける程の気持ちないしな俺。それでハロルド達との会話を吟味していくうちに別に今の結果があるならそれでいっか・・・って思ったんだよ」
「・・・そうか」
そしてかつての自身を思い返し様々な物を含めて吹っ切った上で感謝があると笑顔を浮かべ述べるルークに、クラトスはただ一言で納得する。
(・・・ルークは全て受け止めた上で出したのだな、この結論を)
その心中、クラトスは確かに感じていた。ルークの気持ちがどのような物かを。
.
「・・・はあぁ・・・随分とまた壮大な事をやってるんだな、お前・・・」
「私は別にそんなつもりはないんだけどね~。原理さえ理解すれば特に珍しいこともないしこんなこと」
「だからそれ出来るのはお前くらいだっつーの・・・」
・・・所は変わり、バチカルのファブレ邸の庭。
周りは人払いされて誰もいない中、中央部でテーブルを囲み話をするルーク達だがルークが脱力する中でハロルドは当然だと胸を張る。
「しっかし、そんな形で俺らの世界とハロルドやセネル達の世界が繋がってるなんてな・・・」
「驚いた?」
「あぁまぁ・・・驚いたっちゃ驚いたけど、なんつーかまぁセネル達には悪いけどちょっと嬉しかったってのはあったな・・・そのおかげで皆に会えたのもあるしな」
「難しい話は分からないですけど、アリエッタも嬉しい、です・・・ハロルド達に会えたんです、から」
「う~ん、嬉しい事を言ってくれるじゃないアリエッタ♪」
そして改めて驚きだと語るルークだが喜びでもあったと告げるその声にアリエッタも同様に頷くと、ハロルドは楽しそうにルークの隣にいたアリエッタに近寄って頭をすりすりと押し付ける。
「・・・楽しそうでよかった、って言いたいけどまさかそんな形で世界が繋がってるとは思わなかったな。闘技場でのあの四人も世界が繋がってて、それで闘技場で試合をするために来たなんて・・・」
「それは正直俺達も驚いたぞ、ルミナシアに行ったら実際に四人の姿を確認したしな。ただハロルドの言うことだとそれまでに行った平行世界でもナナリーにフィリアって人以外にも会ったらしいけどな」
「そうなのか・・・ただティア達との因果の件に関してはなんとも言えない気がするな・・・」
「やはり嫌か、そう言われるのは?」
「いや、別にそんな気にしてねぇよ。何て言うかその・・・逆に今となっちゃそれを知れることに感謝してるくらいだ」
「感謝?」
そんなじゃれあう二人をさておきとルーク達男三人は話を進めていき因果についての話で考え込むルークにクラトスが複雑かと問うが、返ってきた意味深な答えにおうむ返しをする。
「・・・それこそさ、昔の俺ってマジで何も知らなかったんだ。屋敷の中にいただけじゃ何も学ぼうとも出来もしなかっただろうし、しようともしなかっただろうしさ。でも今の俺は・・・まぁ色々偶然に偶然が重なったりとかした結果とかってのもあったりはしたけど、本当にいっぱい知ることを知れた。いいことも悪いこともな・・・それで多分クラトスもセネルも分かってることだと思うけど、そういった経験があってこそ今の自分がいるわけじゃん。だからさ、なんつーか・・・ここじゃそう言った事を知れたって事を知れたきっかけをくれたって意味では、俺はティア達に感謝はしてるんだよ。因果とかそう言った丸々っと含めてな」
「そうなのか?てっきりあいつらの事はめんどくさいとか、そう言った気持ちしかないって思ってたけど・・・」
「いや、それも間違っちゃいないんだけど別にアッシュでもねぇんだし別に関係無くなった人間にずっと嫌な感情持ち続ける程の気持ちないしな俺。それでハロルド達との会話を吟味していくうちに別に今の結果があるならそれでいっか・・・って思ったんだよ」
「・・・そうか」
そしてかつての自身を思い返し様々な物を含めて吹っ切った上で感謝があると笑顔を浮かべ述べるルークに、クラトスはただ一言で納得する。
(・・・ルークは全て受け止めた上で出したのだな、この結論を)
その心中、クラトスは確かに感じていた。ルークの気持ちがどのような物かを。
.