交差する世界への考察と挑戦

「そこに関しては今言ったようにルークの因果にはティア達っていう因子が必要だったからよ。運命って言うとちょっと違うけど、少なからずティア達が関与するのは因果の鎖で繋がってるからって言ってもいいわね」
「そうなのか・・・?」
「そうよ。実際あんたの方もスタン達っていう存在があんたのことを構成する因子だって私は見てるわ。現にあんたらのソーディアンチームは全員いたしね」
「っ・・・と言うことはリオン君もいたというのか・・・?」
「そうね。ついでに言うならチェルシーにコングマンもね。あんたも知ってるはずよ、この二人は?」
「あ、あぁ・・・」
ハロルドはその因果について必要な物と言い切りウッドロウはどこかまだ信じきれずにいるが、ソーディアンチームにチェルシーやはてはコングマンの事が出てきて呆然とした声を上げる・・・これは世界を回ってきたから知ってるハロルドだからこそ言えるもので、ウッドロウもそれを知ったからこそ否定出来ないと思ったのだ。
「ウッドロウの事を一つ取ってもそうだけど、セネル達やクラトス達の仲間がいたことっていうのはルークと同じような事よ。因果を結ぶ因子があるって事、それも世界を越えてまでも繋がるような強さがね」
「そう、なんですか・・・ただ因子があることは幸なのか不幸なのか、どうなんでしょうね・・・ルークの事を聞くとそうとは言い切れませんし、かといってクラトスさん達の事を思えばあった方がいいとも言えますし・・・」
「そこは各々がどうやって切り抜けるか、じゃないの?別に辛い人生を送る可能性ってのは誰だって一緒よ。ルークに限った事じゃないわそこは」
「それは確かにそうだな・・・私達は様々な縁の上で生きているが、それがいいものばかりではなかった。困難の上に成り立って出来た物もある・・・今までの自分を否定する事は出来ないな」
「・・・自分を形成するのは何もいいことばかりでも辛いことばかりでもないということですか・・・」
それで因果の強さは計り知れない物と語るハロルドにイオンはルークの因果の在り方を嘆くが、ハロルドに加えてクラトスも目を閉じながら因果は受け入れ越える物と漏らす姿に何とも言えない言葉を漏らす。
「ま、人って存在はそんなもんよ・・・それで因果については別に置いて話を続けるけど、世界の繋がりについては証明されたわ。現に世界樹に関してもこの世界や私の世界については特に何があるってことはなかったけど、似たように世界樹を擁立している世界もあったわ。クラトスの世界に関しても実際そうだったみたいだし」
「そうなんですか?」
「あぁ・・・詳しくは説明は省くが、こちらの世界にも世界樹の概念に存在はあった。それらの話を聞いてからこちらの世界もその世界樹から産まれた世界と自然と納得出来た」
「そうだったんですか・・・世界がそのような形で出来上がってるとは・・・僕達は途方もない事と同時に、偉大な事を知ったんですね・・・」
因果について、そう流れが行き過ぎてると見て話題を世界樹に変えるハロルドとクラトスの言葉にイオン達はしみじみと頷く・・・ハロルドの知ったことが偉業であると同時に、その大きさに感動を滲ませ。
「そう思うでしょ?実はそれだけじゃないのよ、世界の成り立ちって♪」
「え?」
しかしそんな一同に楽しそうな笑顔を浮かべハロルドはまだあると言い、イオン達をキョトンとさせた。










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