「でもそんな風に世界を回ってきたけど、食料一つ取っても似たような物っていうかおんなじ物もあったりしたのよ？肉にしてもそうだし野菜なんかにしてもこの世界や私の世界にあった物ともね」
「でも実際にその食べ物がどれだけ同じなのかを徹底的に検証し過ぎだろ・・・」
「どれだけの違いがあるかの比較の為よ。それに対象が身近にあるものであればあるほど分かりやすいものよ。ま、世界をまたいでもそんなに人が住める環境とかに大きな差がなかった理由っていうのは他にあったんだけどね～」
「どういう事ですか？」
それでハロルドが食料の件で共通点について語りセネルがその調べる熱意に脱力して漏らすが、全く意に介した様子を見せず共通点がある理由の検討がついていると言い出したことにイオン達の視線が集まる。
「まぁそれが分かった理由って言うのはルミナシアって世界に行った時の事なんだけど、その世界って言ったら平行世界の私達が集まっている世界だったのよ。私やセネルにクラトスにウッドロウにルーク達、それに回ってきた世界で会った人達がいるようなね」
「っ・・・そう、なんですか・・・？」
「それについては私達もそうだったと保証はしよう。事実自分の姿を鏡以外で目の当たりにしよう日が来るとは思いもしなかったがな・・・それにロイド達の姿をまた見ることにもなろうとはな・・・」
「確かにな・・・シャーリィ達の姿があった上に自分の姿がその中にあった時は本当に驚いたな・・・」
「そうだったんですか・・・」
だがその時ハロルドから出てきた事実にイオン達は目を丸くした、平行世界のハロルド達との言葉に。そこにクラトスにセネルも保証と驚いたという事実を付け加えた事にイオン達も納得せざるを得ず、唖然とした表情になる。
「私も驚いたのよ？平行世界の自分に会えるなんてってね」
『それは・・・なんというか破壊力が郡を抜いた光景だな、それは・・・』
「ははは・・・しかし私もとは、なんとも言えないものだな・・・ちなみに聞くとその様子では他にもまだまだいたようにも思えるが、スタン君達の姿はあったのかい？」
「いたわよ。更に言うならまた別の平行世界から来たらしいカイル達の姿もあったわ」
「っ・・・その世界のスタン君達の子供としてではなく、かい？」
「そうよ。私はカイル達からルミナシアに行ってたなんて事は聞いたことないし、多分行ってたならその事は言ってただろうからあのカイル達は私の会ったカイル達とは別の存在なのは間違いないわ」
「そんなことがあるとは・・・」
自身もその事に驚き自分に会ったと語るハロルドにイクティノスは言葉を濁しウッドロウが自分の仲間について聞くと、肯定を返しながらも別の平行世界のカイル達も来ていたとの答えに驚きを露にして頭を静かに横に振る。
「私としても色々話に聞いてたりしてて平行世界の自分に会うことは出来ないだとかって言われてたらしいんだけど、それが否定されたって事を身を持って体感したり見た時は楽しかったわ～♪それに世界と世界の繋がりがあることの証明っていうのがルミナシアで出来たわけだし♪」
「それが証明出来るとどうなるんですか？」
「ホラ、前に闘技場であったじゃない。ナナリーやフィリア達がメンバーの脈絡もなく現れたこと。あれの説明にも繋がるのよ」
「あぁ、そう言うことなんですね・・・」
ハロルドはそのまま嬉しそうに話を続ける中イオンの質問が入り、前の闘技場の乱入の件も説明が出来ると返すと納得して頷く。










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