交差する世界への考察と挑戦
「ま、初めは元々の目的がカイル達に会いに行くことだったから最初は私達の世界の未来に向かったわよ。カイル達の顔を見にね」
「そうなのか?・・・どうだった、カイル君達は?」
「それが聞いてよ~。前に話したと思うけどリアラが戻ってきたのよ、カイルの所に!」
「っ!それは・・・本当か・・・!?」
ただそこで研究よりは顔見せの意味合いが強いカイル達に会いに行ったと言うハロルドにウッドロウは懐かしむよう顔を綻ばせていたが、嬉しそうにリアラの名前が出たことに驚愕を浮かべる。
「すみません、リアラとは誰ですか・・・?」
「あぁごめんごめんあんたらには詳しいことは言ってなかったわね。言っとくけどこれは本当の話だからね」
しかし話の流れに付いていけなかったイオンがたまらず声をかけてきたことにハロルドは軽く謝りながらも話すと言う、一体自分が何を見て体験してきたのかを・・・
・・・それから話は長くなりこそしたが、ハロルドの体験について一行は相当に驚いた。流石に時間を越えて神と戦うといったスケールの大きい戦いなどといったことは想像がつかなかったようで、結構な衝撃を受けていた。
その中でリアラについて神の分身のような存在で神の核と言えるレンズを壊した時に消えてなくなったと思われていたが、ハロルドがカイル達に会いに行った時にリアラが元々持っていたペンダントのおかげでカイルの所に戻ったという話にまで繋がった。
「・・・って訳よ」
「・・・神の分身、か。そんな存在がいたとはな・・・」
「・・・人々にとってエルレインというもう一人の聖女の存在は預言よりも厄介な甘い毒と言えるだろうな・・・死者すら甦らせるその力は弱い人の心からすればまさしく救いそのものであり、その力に心酔し本当に大事なことを見失わせるだろう・・・」
「あぁ・・・多分俺も心が弱っていた時にそんなことがあれば、ただ俺はエルレインに感謝してずっとエルレインの為に動いていたかもしれない・・・」
・・・リアラについての話が終わりリグレットが暗さを表情を浮かべれば、クラトスにセネルも同じように表情に暗さを落とす。この事は大事な者を失う辛さを知る三人からすれば痛いほどに身に染みる事であったために。
「ま、それはともかくとしてもリアラがそんな風になって戻ってきた事もあってカイルにロニも記憶を取り戻してたから意外と話は早かったわ。多分私の記憶が戻ったのもリアラがカイルの所に戻ってきたからその反動だと思うわ」
「・・・ちなみにスタン君達に記憶が戻っていたような予兆は?」
「なかったわ。推測としては私達が神を倒したメンバーだからだと思うわよ。現に幼いナナリーにも会いに行ってきたけど、しばらく接してたら記憶が戻ってきた予兆が出てきたし」
「そうか・・・」
そんな空気を気にせず気楽に話を続けるハロルドにウッドロウは他の記憶を持つ者について聞くが、ナナリー以外の該当者がいないことに微妙に悲し気に表情を変える。自身もその記憶があったなら、と思っているのだろう。
「ま、そんなこんなでしばらくカイル達と一緒に旅をしてたんだけど軒並み世界を回ってたから、特に目新しい物もなかったし次の世界に行こうって思って次に行ったのよ」
『・・・また簡単に言うがカイル達は一緒に行くと言わなかったのか?』
「カイルとリアラはもう一度出会えたからこの時間を楽しみたいってデュナミス孤児院に残って、ロニは折角だしこれからの旅での実験台として連れていくって言ったら拒否されたわ」
((((それはそうだろう・・・))))
ハロルドはまた反応せずに話を続けていきイクティノスからカイル達の同行の申し出はなかったのかと聞かれると、ロニだけがあまりにも切実過ぎる危機にあったことを聞かされ一同は心中でロニに対しての同情を覚えていた。
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「そうなのか?・・・どうだった、カイル君達は?」
「それが聞いてよ~。前に話したと思うけどリアラが戻ってきたのよ、カイルの所に!」
「っ!それは・・・本当か・・・!?」
ただそこで研究よりは顔見せの意味合いが強いカイル達に会いに行ったと言うハロルドにウッドロウは懐かしむよう顔を綻ばせていたが、嬉しそうにリアラの名前が出たことに驚愕を浮かべる。
「すみません、リアラとは誰ですか・・・?」
「あぁごめんごめんあんたらには詳しいことは言ってなかったわね。言っとくけどこれは本当の話だからね」
しかし話の流れに付いていけなかったイオンがたまらず声をかけてきたことにハロルドは軽く謝りながらも話すと言う、一体自分が何を見て体験してきたのかを・・・
・・・それから話は長くなりこそしたが、ハロルドの体験について一行は相当に驚いた。流石に時間を越えて神と戦うといったスケールの大きい戦いなどといったことは想像がつかなかったようで、結構な衝撃を受けていた。
その中でリアラについて神の分身のような存在で神の核と言えるレンズを壊した時に消えてなくなったと思われていたが、ハロルドがカイル達に会いに行った時にリアラが元々持っていたペンダントのおかげでカイルの所に戻ったという話にまで繋がった。
「・・・って訳よ」
「・・・神の分身、か。そんな存在がいたとはな・・・」
「・・・人々にとってエルレインというもう一人の聖女の存在は預言よりも厄介な甘い毒と言えるだろうな・・・死者すら甦らせるその力は弱い人の心からすればまさしく救いそのものであり、その力に心酔し本当に大事なことを見失わせるだろう・・・」
「あぁ・・・多分俺も心が弱っていた時にそんなことがあれば、ただ俺はエルレインに感謝してずっとエルレインの為に動いていたかもしれない・・・」
・・・リアラについての話が終わりリグレットが暗さを表情を浮かべれば、クラトスにセネルも同じように表情に暗さを落とす。この事は大事な者を失う辛さを知る三人からすれば痛いほどに身に染みる事であったために。
「ま、それはともかくとしてもリアラがそんな風になって戻ってきた事もあってカイルにロニも記憶を取り戻してたから意外と話は早かったわ。多分私の記憶が戻ったのもリアラがカイルの所に戻ってきたからその反動だと思うわ」
「・・・ちなみにスタン君達に記憶が戻っていたような予兆は?」
「なかったわ。推測としては私達が神を倒したメンバーだからだと思うわよ。現に幼いナナリーにも会いに行ってきたけど、しばらく接してたら記憶が戻ってきた予兆が出てきたし」
「そうか・・・」
そんな空気を気にせず気楽に話を続けるハロルドにウッドロウは他の記憶を持つ者について聞くが、ナナリー以外の該当者がいないことに微妙に悲し気に表情を変える。自身もその記憶があったなら、と思っているのだろう。
「ま、そんなこんなでしばらくカイル達と一緒に旅をしてたんだけど軒並み世界を回ってたから、特に目新しい物もなかったし次の世界に行こうって思って次に行ったのよ」
『・・・また簡単に言うがカイル達は一緒に行くと言わなかったのか?』
「カイルとリアラはもう一度出会えたからこの時間を楽しみたいってデュナミス孤児院に残って、ロニは折角だしこれからの旅での実験台として連れていくって言ったら拒否されたわ」
((((それはそうだろう・・・))))
ハロルドはまた反応せずに話を続けていきイクティノスからカイル達の同行の申し出はなかったのかと聞かれると、ロニだけがあまりにも切実過ぎる危機にあったことを聞かされ一同は心中でロニに対しての同情を覚えていた。
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