交差する世界への考察と挑戦

「・・・はっ、来たわね!」
・・・そして私室から消えて光が収まった後で平原部に来た所でハロルドは満面の笑みを浮かべていた。
「さ~、行くわよ~♪」
そのままにウキウキと足を運び、ハロルドは世界を闊歩していく。未知なる物を知るための旅を開始する為に・・・


















・・・それで時は進んで場所は変わり、オールドラントのダアトに移る。



「・・・うん、この案はこれでいいね」
「ありがとうございます、ウッドロウさん」
・・・旅を終えてから一年程経ち、導師の執務室にて自身の案を書いた紙をウッドロウに吟味してもらっていたイオン。その案を合格点と微笑みの頷きと共にをもらったことにイオンはホッとして礼を言う。
‘ガチャ’
「失礼します導師、客人を連れてきました・・・」
「・・・どうしたんですか、リグレット?どことなく疲れているように思えますが・・・」
とそこにリグレットが来客と入室してきたが、何とも言えない空気を醸し出すその姿にイオンは心配の声をかける。
「いえ、それは・・・」
「はぁいイオン、ウッドロウ♪来たわよ~♪」
「っ、ハロルド・・・それにセネルに、クラトスさんも・・・!?」
リグレットは首を振ろうとしたがすかさず後ろから入って来た嬉しそうな顔のハロルド、更に後から入ってきたげんなりとした様子のセネルとクラトスの姿にイオンは驚きを浮かべる。
「・・・ハロルドはともかくとしてもセネル君にクラトスは元の世界に帰ったはずでは・・・?」
「・・・無理矢理連れてこられたんだよ、クラトスもな・・・」
『・・・あぁ、そういうことか』
ウッドロウは冷静に努めながら後ろの二人の事を聞くが、セネルからうなだれながら疲れたような声が聞こえてきたことにイクティノスが同情めいた言葉を漏らす。
「ま、そんなことはどうでもいいじゃない!折角来たんだから時間とって話すわよ!」
「・・・ウッドロウさん、今日この後の予定は?」
「・・・少し雑務が残ってこそいるが、後に回しても問題はない物ばかりだ。今日はここまでにして後は昔を懐かしむように交流してもいいと思うよ」
「・・・そうしますか。それに忙しいと言うだけでハロルドも引くとは思えませんしね」
『・・・ハロルドの事を分かっているな、イオン』
そんな落ち込む二人など知ったことではないと時間を取るように嬉々と切り出すハロルドにイオンはウッドロウと会話を交わした後にそうすると決断するが、明らかに仕方なくと分かるだけにイクティノスの呟きには同情が多大にこもっていた・・・









・・・それで場を移して導師の寝室、そこで一同は円になる形で向き合っていた。



「・・・ハロルドさん、ちなみにお聞きしますがルークには会ってきたんですか?」
「ん~ん、まだよ。どうせ向こうは謁見の為の手続きとかあるだろうから面倒いし、こっちの方がいいかなって思ったのよ。あんたから導師の紹介状だって手紙をもらえば手っ取り早いだろうしね」
「そうですか・・・(すみませんルーク・・・貴方への紹介状は書くことは決定したようです)」
それで話題に上げるのはルークに会ったかだが、手間を考えてまず自分の所と言い切るハロルドにイオンは内心でルークに謝罪する。紹介状を書かなければどうなるか、怖くて予想がつかないだけに。
『・・・まぁそれは置いておくとして、よくセネルとクラトスの二人を捕まえてこれたなハロルド』
「流石に順風満帆って訳には行かなかったわよ?でもその分沢山面白いデータが取れたわ~♪」
「「「「・・・」」」」
気を取り直しイクティノスが質問をするが、ハロルドから返ってきたのは楽しくて仕方無いと回りながらの返答。そのハイテンションさに一同は揃ってどうしたものかと頬を引くつかせていた。






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