交差する世界への考察と挑戦

・・・オールドラントの在り方を変えたルーク達にウッドロウにイクティノス。だがその旅路にクラトス達がいたことを知る者はかなり限られた者しか知る者はいない。そしてその中の一人であるハロルドがとてつもない事をしでかした事を知る者は更にまた一握りだった・・・


















「・・・って訳よ」
『・・・にわかには信じがたい話だな』
「だが彼女が言ったことは否定することは出来ないのも事実だ。ミクトランの復活の件は皆の前でも言いはしたが、我らの時のソーディアンマスターの名前が出てきたことやカイル君の名前が出てきたことは偶然で片付けられることではない・・・それにリオン君にシャルティエの事も知っている、と言うのはね」
『・・・あぁ、これはな・・・』
・・・時は戻りクラトス達が元の世界に戻る前のシェリダン、以前と違うハロルドについての事に聞いたイクティノスの質問にハロルドが答え終わった後の事だった。



揺るぐことなく話をし終わったハロルドにイクティノスが複雑な声を上げていたが、納得をする理由を話しつつもリオンとイクティノスの事を複雑そうにウッドロウが上げたことに同じように声を漏らす・・・尚一応言っておくとジューダスの事に関してはハロルドは話してはいない。とはいってもハロルドはジューダスの事を気遣ってと言うよりは、面倒だからだ。一度リオンが生き返った事を言ってしまえば話がより長くなりかねないために。
「ま、そんな訳よ。カイル達との旅の記憶を取り戻したからあんたの知る私とは違うって事・・・分かった、イクティノス?」
『あぁ、それはな・・・しかし俺達が消えた後にそのようなことが起きたとはな。ただ歴史改変が起きた事が神を倒したことからそれ事態がないことになったと言うことだが・・・』
「・・・正直私は話を聞いてて歯痒くも思ったよ。聞けば私はハイデルベルグを襲ったというバルバトスに対抗出来ず、カイル君達の手助けも助言くらいしか出来なかったとの事だからね・・・」
「しょうがないんじゃないの?まさか神がいてそんなことをするなんて普通は想像がつくわけないじゃない。そんな可能性をいつも考えてるなんて言ったら馬鹿だって言うわ、私なら」
そんな内心などおくびも見せずハロルドは話を総括して理解したかを問うと、両者共に頷きはするがウッドロウは今は知らずとも当事者であった事に嘆きハロルドは励ましともなんとも言えない言葉を向ける。
「・・・しかしそう聞くともしやカイル君達も記憶を取り戻していたのかもな・・・」
「さぁ?ま、私は元の世界に戻ったらカイル達がいる時間帯に行く為の装置をもう一度作るつもりだから、それは確かめといてあげるわ」
『・・・その結果が俺達の時空移動とぶつかり、ディムロスを巻き込んでオールドラントに来てしまったのにまだ懲りないのかお前は・・・』
ウッドロウはそこでふとカイル達の記憶の有無について気にするが、あっさり時空移動をこなして見せると言いきったハロルドにイクティノスはなんとも言えない気持ちのこもった声を漏らした・・・


















・・・それからシェリダンを出たルーク達は障気の中和についてのゴーサインが出たとバチカルに呼ばれ、インゴベルトに会った。そしてバチカル城を出たルーク達・・・
「・・・なぁ、バチカルって確か闘技場があるんだったよな?どうせなら一回戦ってかないか?しばらく移動とかばっかりであんまり体も動かしてないし、最後の思い出作りって訳じゃないけどさ・・・」
「闘技場か・・・うん、それも悪くないかもな。反対は誰かいるか?・・・よし、いないなら行くか」
そこでセネルがふと足を止め闘技場に行きたいと言い出したことにルークも理由が理由なだけに笑顔で頷き、周りを見渡し反対の様子を見せるメンバーがいないことにそうしようと決定させ一同は闘技場へと足を向けた・・・









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