必然は偶然、偶然は必然 epilogue
「ま、ナタリアは多分そろそろベルケンドに行くだろうけどあんまり声高にそれ言うなよ。マルクトからしてあんまり関係無いから言わないだろうけど、それを言われるとキムラスカがちょっと混乱しかねないんでな。まぁ絶対って訳じゃないだろうけど」
「言いませんよ。こちらも変にキムラスカが混乱するのは本意ではありません。それに今更ナタリア元殿下にしゃしゃり出てこられたなら、マルクトにも迷惑がきかねませんからね」
それでナタリアの処分についての沈黙を頼むルークに、サフィールはあっさり了承しつつナタリアに対して厳しい表現の言葉を混ぜ混む。
・・・そう、今更ナタリアに出てこられてもマルクトにとっても迷惑になりかねないのだ。まかり間違って復活をされでもしたらそれこそそれまで以上に頑張ろうとナタリアがしかねないため、マルクトとの外交にまでも自分の功績を残さんと余計すぎるくらいに張り切りしゃしゃり出かねない為に。それをサフィールは理解しているが為にルークの言葉に頷いていた。
「そっか、ありがとな・・・んじゃ話の続きに行くけど、ナタリアの影響って結構隠れてたってのもあって案外馬鹿に出来なかったんだよな。いい意味でも悪い意味でもな。そこんとこから切り出していって旧体制の改革に取り組んでいったんだよ。貴族本位の政治の在り方って物を変えて人々に政治に関心を持ってもらう為にな。その甲斐あって色々意識改革は出来てってるぜ」
「貴族本位とは・・・貴方は何を考えているんですか、これからは貴族を排除すると言っているように聞こえるのですが・・・」
「いや違う違う。貴族を排除するつもりはないんだよ。色々考えた結果だ」
そんな返答に礼を言いながらも話を元に戻すルークだが、話の中身が大事になりかけている事にサフィールが慎重に伺うよう先を聞いてくる。しかし至ってルークは平然と手と首を横に振る、そうではないと否定して。
「まぁこれはウッドロウから聞いて考えたってのもあるんだけどな・・・」
「そろそろ俺でキムラスカの王家を終わらせるべきなんじゃないかって思ったんだよ」
「・・・はぁっ!?」
‘ガタッ’
・・・だが次の瞬間発せられたルークの何の気なしの言葉にサフィールは最大限に驚き、たまらず立ち上がり声を上げた。まさかの王家を終わらせるという発言に。
「落ち着けサフィール、とりあえず座れよ」
「なっ、なななんで貴方はそんなにあっさりそんなことを言えるんですか・・・こ、これはあまりにも重要な事ではありませんか・・・!?」
「だから落ち着いて座れってサフィール、訳なら今から説明してやっから。なっ?」
「っ・・・は、はい・・・わかりました・・・」
それを言った当の本人ルークは平然としたまま座るように言うが、サフィールは慌ててルークに近寄り真意を問うてくる。だが平然とした様子を崩さないルークは立ち上がって肩を掴みつつ笑顔で席にまでサフィールを戻し、仕方ないとサフィールは話を聞くと頷き席に戻るその姿を見送る。
「・・・んじゃ説明しようと思うけど、サフィールはウッドロウが元いた所で民主政治に切り替えたって話は聞いたか?」
「それは聞きましたが・・・もしや、貴方はその民主政治に移そうというのですか?キムラスカをファンダリアという国のように・・・」
「そうだけど、そうした方がいいって考えた理由はちゃんとあるぞ。単にそれいいなって程度でやろうと思った訳じゃないからな」
そして改めて話を始める前に前置きをするルークにサフィールは話の感じから民主政治に移行しようとしてるのかと察するその声に、肯定はしつつも単なる真似ではないと釘を刺した上で理由はあると述べる。
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「言いませんよ。こちらも変にキムラスカが混乱するのは本意ではありません。それに今更ナタリア元殿下にしゃしゃり出てこられたなら、マルクトにも迷惑がきかねませんからね」
それでナタリアの処分についての沈黙を頼むルークに、サフィールはあっさり了承しつつナタリアに対して厳しい表現の言葉を混ぜ混む。
・・・そう、今更ナタリアに出てこられてもマルクトにとっても迷惑になりかねないのだ。まかり間違って復活をされでもしたらそれこそそれまで以上に頑張ろうとナタリアがしかねないため、マルクトとの外交にまでも自分の功績を残さんと余計すぎるくらいに張り切りしゃしゃり出かねない為に。それをサフィールは理解しているが為にルークの言葉に頷いていた。
「そっか、ありがとな・・・んじゃ話の続きに行くけど、ナタリアの影響って結構隠れてたってのもあって案外馬鹿に出来なかったんだよな。いい意味でも悪い意味でもな。そこんとこから切り出していって旧体制の改革に取り組んでいったんだよ。貴族本位の政治の在り方って物を変えて人々に政治に関心を持ってもらう為にな。その甲斐あって色々意識改革は出来てってるぜ」
「貴族本位とは・・・貴方は何を考えているんですか、これからは貴族を排除すると言っているように聞こえるのですが・・・」
「いや違う違う。貴族を排除するつもりはないんだよ。色々考えた結果だ」
そんな返答に礼を言いながらも話を元に戻すルークだが、話の中身が大事になりかけている事にサフィールが慎重に伺うよう先を聞いてくる。しかし至ってルークは平然と手と首を横に振る、そうではないと否定して。
「まぁこれはウッドロウから聞いて考えたってのもあるんだけどな・・・」
「そろそろ俺でキムラスカの王家を終わらせるべきなんじゃないかって思ったんだよ」
「・・・はぁっ!?」
‘ガタッ’
・・・だが次の瞬間発せられたルークの何の気なしの言葉にサフィールは最大限に驚き、たまらず立ち上がり声を上げた。まさかの王家を終わらせるという発言に。
「落ち着けサフィール、とりあえず座れよ」
「なっ、なななんで貴方はそんなにあっさりそんなことを言えるんですか・・・こ、これはあまりにも重要な事ではありませんか・・・!?」
「だから落ち着いて座れってサフィール、訳なら今から説明してやっから。なっ?」
「っ・・・は、はい・・・わかりました・・・」
それを言った当の本人ルークは平然としたまま座るように言うが、サフィールは慌ててルークに近寄り真意を問うてくる。だが平然とした様子を崩さないルークは立ち上がって肩を掴みつつ笑顔で席にまでサフィールを戻し、仕方ないとサフィールは話を聞くと頷き席に戻るその姿を見送る。
「・・・んじゃ説明しようと思うけど、サフィールはウッドロウが元いた所で民主政治に切り替えたって話は聞いたか?」
「それは聞きましたが・・・もしや、貴方はその民主政治に移そうというのですか?キムラスカをファンダリアという国のように・・・」
「そうだけど、そうした方がいいって考えた理由はちゃんとあるぞ。単にそれいいなって程度でやろうと思った訳じゃないからな」
そして改めて話を始める前に前置きをするルークにサフィールは話の感じから民主政治に移行しようとしてるのかと察するその声に、肯定はしつつも単なる真似ではないと釘を刺した上で理由はあると述べる。
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