必然は偶然、偶然は必然 第四話
・・・チーグルの森から、ジェイド達に連行されタルタロスの中に連れていかれたルーク達。そこでルークが雇った傭兵と言う事で微妙な皮肉を込められた言葉を添えられはしたもののタルタロスに共に乗ることを許可されたウッドロウ達だが、今はジェイドが重要な話をしたいと言う事で別の部屋に入れられている・・・
(ふあぁ・・・ダリいなやっぱ、コイツら・・・)
自分の目の前で繰り広げる身分を省みない態度を改めて見せつけられ、わかっていたことだとルークは内心でアクビを噛み締める。
「・・・協力してくれませんか?」
「・・・で、俺が協力しないって言ったら?」
話半分に聞いていた所、ジェイドから和平の橋渡しの発言が出てきた事でルークは分かってはいることだが拒否の場合の事を聞く。
「協力していただけない場合は機密保持の為、タルタロスに軟禁させていただきます」
「へぇ・・・」
わがまま坊やを協力させるにはこのくらいがちょうどいい、そう言っているかのような稚拙な脅しにルークの目が冷たく温度を無くし細められる。
「・・・んじゃ聞くが、バチカルに着くまでずっと俺をここに閉じ込めてその後どこで俺を解放しようってんだ?」
「どことは、バチカルに決まっているでしょう。いくら機密保持の為とは言え、和平が結ばれたなら私も貴方を拘束する理由はありませんからね」
「・・・それくらいのこともわからないの?」
その目のまま後の対応につき聞くルークにジェイドはバチカルに着いてからでなければ解放しないと言い、さりげに隣のティアはルークに聞こえてイオンに聞こえない程度に理解出来ないのかという気持ちを込めた声を出す。
「へー・・・なら高圧外交で無理矢理にでも和平を結ばせる事がマルクトの皇帝陛下のやり方なんだ」
「・・・え?」
そんな二人へ至極全うな反論をぶちまけよう、そう思いながら出したルークの高圧外交と言う言葉にティアはキョトンと目を丸くする。
「高圧外交・・・いえいえ、私はそのようなことは・・・」
「そんな気もないも何もねぇよ。話聞きゃ俺に協力するかしないかを選択させて、聞かなきゃ俺を軟禁してバチカルで解放するんだろ?これって体のいい人質以外の何物でもねぇじゃん。で、俺を解放ってなったらこうでも言うんだろ?マルクトで俺を見つけたから保護しましたって、さもご丁寧に飾った言葉でな。けどそれって俺が軟禁って事実話したらすぐさま高圧外交ってバレるような代物だぞ、プレッシャーかけて絶対協力させるっていうな」
「・・・っ」
そんなティアとは違いすっとぼけた様子でジェイドはルークの言葉を否定しようとするが、ルークは間をあけずジェイドの発言と取ろうとした行動がいかに高圧的な物かを告げ表情を固まらせ言葉を無くさせる。
「マルクト皇帝陛下はそうやって力づくでも和平を結ばせるよう、お前に命令したのか?」
「ルーク、何て事を言うの!貴方は和平を成功させたくはないの!?」
更に詰めてジェイドを攻撃しようとするルークに、ティアが見当違いな視点から見た発言で激昂してジェイドの擁護に回る。
・・・今言っているのはそう言った和平を成功させたいという感情論などではない、マルクト代表としての発言や行動がどれだけキムラスカの人間に対しての不誠実さを働いているのかという現実を突きつけているのだ。その上ティアの発言は、ある事にも繋がっている。
「・・・では聞きましょうティア。貴女はマルクトの方が立場が上であり、下の立場であるキムラスカが言うことを聞かなければならないからそのように言っているのですか?」
「イ、イオン様・・・い、いえそのようなことは・・・」
激昂するティアにルークではなく、今度はイオンが静かに冷ややかな口調で問いかけ圧に押され、途端に口ごもる。
・・・そう、ティアの言っていることはマルクトがキムラスカの上に立っているというような発言をしていることだ。
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(ふあぁ・・・ダリいなやっぱ、コイツら・・・)
自分の目の前で繰り広げる身分を省みない態度を改めて見せつけられ、わかっていたことだとルークは内心でアクビを噛み締める。
「・・・協力してくれませんか?」
「・・・で、俺が協力しないって言ったら?」
話半分に聞いていた所、ジェイドから和平の橋渡しの発言が出てきた事でルークは分かってはいることだが拒否の場合の事を聞く。
「協力していただけない場合は機密保持の為、タルタロスに軟禁させていただきます」
「へぇ・・・」
わがまま坊やを協力させるにはこのくらいがちょうどいい、そう言っているかのような稚拙な脅しにルークの目が冷たく温度を無くし細められる。
「・・・んじゃ聞くが、バチカルに着くまでずっと俺をここに閉じ込めてその後どこで俺を解放しようってんだ?」
「どことは、バチカルに決まっているでしょう。いくら機密保持の為とは言え、和平が結ばれたなら私も貴方を拘束する理由はありませんからね」
「・・・それくらいのこともわからないの?」
その目のまま後の対応につき聞くルークにジェイドはバチカルに着いてからでなければ解放しないと言い、さりげに隣のティアはルークに聞こえてイオンに聞こえない程度に理解出来ないのかという気持ちを込めた声を出す。
「へー・・・なら高圧外交で無理矢理にでも和平を結ばせる事がマルクトの皇帝陛下のやり方なんだ」
「・・・え?」
そんな二人へ至極全うな反論をぶちまけよう、そう思いながら出したルークの高圧外交と言う言葉にティアはキョトンと目を丸くする。
「高圧外交・・・いえいえ、私はそのようなことは・・・」
「そんな気もないも何もねぇよ。話聞きゃ俺に協力するかしないかを選択させて、聞かなきゃ俺を軟禁してバチカルで解放するんだろ?これって体のいい人質以外の何物でもねぇじゃん。で、俺を解放ってなったらこうでも言うんだろ?マルクトで俺を見つけたから保護しましたって、さもご丁寧に飾った言葉でな。けどそれって俺が軟禁って事実話したらすぐさま高圧外交ってバレるような代物だぞ、プレッシャーかけて絶対協力させるっていうな」
「・・・っ」
そんなティアとは違いすっとぼけた様子でジェイドはルークの言葉を否定しようとするが、ルークは間をあけずジェイドの発言と取ろうとした行動がいかに高圧的な物かを告げ表情を固まらせ言葉を無くさせる。
「マルクト皇帝陛下はそうやって力づくでも和平を結ばせるよう、お前に命令したのか?」
「ルーク、何て事を言うの!貴方は和平を成功させたくはないの!?」
更に詰めてジェイドを攻撃しようとするルークに、ティアが見当違いな視点から見た発言で激昂してジェイドの擁護に回る。
・・・今言っているのはそう言った和平を成功させたいという感情論などではない、マルクト代表としての発言や行動がどれだけキムラスカの人間に対しての不誠実さを働いているのかという現実を突きつけているのだ。その上ティアの発言は、ある事にも繋がっている。
「・・・では聞きましょうティア。貴女はマルクトの方が立場が上であり、下の立場であるキムラスカが言うことを聞かなければならないからそのように言っているのですか?」
「イ、イオン様・・・い、いえそのようなことは・・・」
激昂するティアにルークではなく、今度はイオンが静かに冷ややかな口調で問いかけ圧に押され、途端に口ごもる。
・・・そう、ティアの言っていることはマルクトがキムラスカの上に立っているというような発言をしていることだ。
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