必然は偶然、偶然は必然 第二十二話
「んじゃローレライ、第七音素を頼む」
『あぁ・・・そなたは気にせず超振動を使え。我はそなたのサポートに回る』
「・・・ルークの周りに、第七音素が集まってます・・・」
「いや、正確には鍵から出てきた第七音素が再びルークを集めているんだ・・・しかしこれが障気を中和するほどの第七音素とは・・・明らかに桁違いだ、この第七音素の量は・・・」
そして鍵を掲げ意識を集中し出すルークにローレライも応え、第七音素を放出していく。その姿にアリエッタは呆然と呟き、リグレットが解説をしつつもルークを取り巻くその第七音素の光の量に愕然とした様子で呟く。
「・・・よし、どんどん第七音素が集まっていく・・・つーか前よっか第七音素の集まりがよくて早いな・・・」
『このような言い方は好まんが、レプリカから第七音素を抽出するやり方では量は少なくなり我からの提供で一括になる分手間が省けるからだ・・・もう少しすれば中和に必要な分は溜まるはずだ』
「っ・・・あぁ、大分きたよ」
その中でルークは第七音素の集まりの早さに驚いているとローレライから苦々しくも事実を告げられた上で誤魔化すようにそろそろと言われた事に、一瞬表情を歪めかけたが気を取り直し頷く。
「・・・よし、来た!行くぞ、ローレライ!」
『あぁ、解き放て!我がそなたの身を守る!』
「おぉぉぉっ!」
‘ザクッ!’
そしてすぐに十分な第七音素の集まりを感じたルークはローレライに声をかけ、すぐさまの返答を受けて鍵を地面に突き刺す。
‘ドウゥゥゥンッ!’
「くっ・・・!」
・・・その瞬間、辺りを光が一気に包んだ。そのあまりの光に場にいた皆が目を眩ませ、手で目を庇う。
「・・・・・・っ、これは・・・空が青くなった・・・」
「・・・これで障気の中和に成功したって事か・・・」
少しして視力を回復させたクラトスがしぱしぱと目を瞬かせながら辺りを見渡しながら目に見える青々とした光景に確認の声を上げ、セネルも同じように声を漏らす。
「・・・ルーク!大丈夫ですか!?」
「・・・あぁ、大丈夫だよ」
そこにイオンが慌てて駆け寄る声に皆がそちらに視線を向けると、ルークが鍵に手を置いて体重をかけつつ顔を向ける姿があった。
「手も透けなかったし、特に他に異常が見える感じもないからな・・・とりあえず何もないし、これなら大丈夫だ」
「そうですか・・・よかった・・・」
それで左手を見ながら笑みを浮かべ再度大丈夫と告げるルークに、イオンは心底からホッとした笑みをこぼした。
「・・・ま、正直な所俺もホッとはしたんだけどな。ただ今はそれよりプラネットストームを構成する譜陣に行こうぜ。まだやることは残ってるんだからな」
「そうね、ちゃっちゃと済ませちゃいましょう」
「・・・えぇそうですね、行きましょう。皆さん」
そんな顔に本音を漏らしつつもルークの先に行こうとの声にハロルドも同意し、イオンも頷き皆に声をかけ再び下層へと一同は向かい出す。プラネットストームを構成する譜陣の元へ・・・
・・・そしてルーク達は再度ラジエイトゲートの中を降りていき、今度は最深部まで降りた。
「・・・よし、ここで宝珠っつーか鍵を使えばいいんだな?」
『あぁ、それで全てが終わる。この旅もな・・・』
「そっか・・・んじゃいくぞ」
その中心部で今度は鍵を使うのかと問うルークだが肯定と共にそれが終わりを告げるとローレライに言われ、寂しげに表情が歪みかけるが気を取り直して鍵を譜陣の方へと向ける。
‘・・・フッ’
「・・・これで終わり、か」
そして数秒した後に地面に描かれていた譜陣はその効力を失い、光を消してその役目を終えた。あっさりし過ぎるくらいにあっさりして、ルークが名残惜しそうにするくらいにあっさりと。
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『あぁ・・・そなたは気にせず超振動を使え。我はそなたのサポートに回る』
「・・・ルークの周りに、第七音素が集まってます・・・」
「いや、正確には鍵から出てきた第七音素が再びルークを集めているんだ・・・しかしこれが障気を中和するほどの第七音素とは・・・明らかに桁違いだ、この第七音素の量は・・・」
そして鍵を掲げ意識を集中し出すルークにローレライも応え、第七音素を放出していく。その姿にアリエッタは呆然と呟き、リグレットが解説をしつつもルークを取り巻くその第七音素の光の量に愕然とした様子で呟く。
「・・・よし、どんどん第七音素が集まっていく・・・つーか前よっか第七音素の集まりがよくて早いな・・・」
『このような言い方は好まんが、レプリカから第七音素を抽出するやり方では量は少なくなり我からの提供で一括になる分手間が省けるからだ・・・もう少しすれば中和に必要な分は溜まるはずだ』
「っ・・・あぁ、大分きたよ」
その中でルークは第七音素の集まりの早さに驚いているとローレライから苦々しくも事実を告げられた上で誤魔化すようにそろそろと言われた事に、一瞬表情を歪めかけたが気を取り直し頷く。
「・・・よし、来た!行くぞ、ローレライ!」
『あぁ、解き放て!我がそなたの身を守る!』
「おぉぉぉっ!」
‘ザクッ!’
そしてすぐに十分な第七音素の集まりを感じたルークはローレライに声をかけ、すぐさまの返答を受けて鍵を地面に突き刺す。
‘ドウゥゥゥンッ!’
「くっ・・・!」
・・・その瞬間、辺りを光が一気に包んだ。そのあまりの光に場にいた皆が目を眩ませ、手で目を庇う。
「・・・・・・っ、これは・・・空が青くなった・・・」
「・・・これで障気の中和に成功したって事か・・・」
少しして視力を回復させたクラトスがしぱしぱと目を瞬かせながら辺りを見渡しながら目に見える青々とした光景に確認の声を上げ、セネルも同じように声を漏らす。
「・・・ルーク!大丈夫ですか!?」
「・・・あぁ、大丈夫だよ」
そこにイオンが慌てて駆け寄る声に皆がそちらに視線を向けると、ルークが鍵に手を置いて体重をかけつつ顔を向ける姿があった。
「手も透けなかったし、特に他に異常が見える感じもないからな・・・とりあえず何もないし、これなら大丈夫だ」
「そうですか・・・よかった・・・」
それで左手を見ながら笑みを浮かべ再度大丈夫と告げるルークに、イオンは心底からホッとした笑みをこぼした。
「・・・ま、正直な所俺もホッとはしたんだけどな。ただ今はそれよりプラネットストームを構成する譜陣に行こうぜ。まだやることは残ってるんだからな」
「そうね、ちゃっちゃと済ませちゃいましょう」
「・・・えぇそうですね、行きましょう。皆さん」
そんな顔に本音を漏らしつつもルークの先に行こうとの声にハロルドも同意し、イオンも頷き皆に声をかけ再び下層へと一同は向かい出す。プラネットストームを構成する譜陣の元へ・・・
・・・そしてルーク達は再度ラジエイトゲートの中を降りていき、今度は最深部まで降りた。
「・・・よし、ここで宝珠っつーか鍵を使えばいいんだな?」
『あぁ、それで全てが終わる。この旅もな・・・』
「そっか・・・んじゃいくぞ」
その中心部で今度は鍵を使うのかと問うルークだが肯定と共にそれが終わりを告げるとローレライに言われ、寂しげに表情が歪みかけるが気を取り直して鍵を譜陣の方へと向ける。
‘・・・フッ’
「・・・これで終わり、か」
そして数秒した後に地面に描かれていた譜陣はその効力を失い、光を消してその役目を終えた。あっさりし過ぎるくらいにあっさりして、ルークが名残惜しそうにするくらいにあっさりと。
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