必然は偶然、偶然は必然 第二十一話
「それでその2つを考えた結果、私がフローリアンを預かった上でダアトにいた方がいいということになったんだよ」
「そっか・・・そう考えたら確かにそうした方がいいか・・・」
そんな表情のまま改めて2つ合わせてそうする方がいいと言われて、ルークも神妙に頷くがふとフローリアンの方を見る。そこには不安そうな表情を浮かべるフローリアンがいた。
「フローリアン・・・どうした?」
「・・・ルーク、僕ルークと離れたくない・・・」
「・・・心配すんなよ。別に一生お前と離れる訳じゃないんだ。それにここに来る前に言ったろ?ウッドロウは俺が信頼出来る仲間なんだ。俺の仲間の事・・・信用してくれないか、フローリアン?」
「・・・うん、わかったよ。それにこの人優しそうだし・・・」
「はは、無理をする必要はないよ。私の事はゆっくり受け入れてくれればいいからね」
どうしたのかを聞くとフローリアンは離れることを嫌がるように揺れた瞳を向け、ルークは肩に手を置いてまっすぐ顔を向かい合わせウッドロウを信用するように言い含める。その声にフローリアンもようやく頷き視線を向ければウッドロウはただ優しく、包み込むような笑みを向ける。ただまだフローリアンはなんとも言えないような微妙な表情を浮かべる以外には出来てない。
「これでいいのだろうか・・・まだなんとも言えない空気があるように見えるが・・・」
「ま、ここから先は時間、それとウッドロウがフローリアンとどう接するか次第でしょ・・・あ、違うわね。正確に言えばリグレットもかしら?」
「なっ!?」
そんな光景にディムロスが不安げに言葉を漏らしハロルドがすぐには無理と言いつつリグレットの名もニヤニヤしながら出すと、一瞬でその当人の顔が赤くなった。
「い、いきなり何を言い出すハロルド・・・!?」
「あら、だってあんたウッドロウと一緒にいるって決めたんでしょ?もしそれが本当ならあんたもウッドロウのようにフローリアンと向き合う必要があるんじゃないの?」
「っ・・・確かに、それはそうだな・・・」
「でもそれって~、プライベートに関してもそうなんじゃないの~?」
「っ!?」
なんとか声色を平静に保とうとしながら訳を問うリグレットはハロルドから至極真っ当な理由を返され納得し落ち着こうとしかけたが、不意打ち気味にプライベートも付け足されると言われた事に更に顔色が一気に赤くなった・・・それは取りようによってはリグレットが結ばれたいと思ってると取れる言い方にも聞こえた為に。
「おっ、お前は・・・っ!」
「落ち着けリグレット・・・ハロルドの言うことに一々反応してどうする?」
「っ・・・そ、そうだなクラトス・・・」
たまらずリグレットは譜銃を抜きかけそうになるが、クラトスから呆れ気味に制止の声をかけられハッとした後はなんとか体裁を取り繕いながら頷く。
「だがハロルドの言うことには頷ける物もある。お前は導師やフローリアンの件に少なからず関係していたからな・・・その点に関してお前も導師やウッドロウと共に一層真摯に向き合わねばならぬこと、それは忘れるな」
「っ・・・あぁ、わかっている・・・」
しかし続いたクラトスの厳しい声にリグレットは今度は反論の余地なく、ただ頷く以外に出来なかった・・・こうやってフローリアンと向き合う以上、自身の起こしてきた事。それらを見て見ぬフリなど出来るはずがない、そう理解したが為に。
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「そっか・・・そう考えたら確かにそうした方がいいか・・・」
そんな表情のまま改めて2つ合わせてそうする方がいいと言われて、ルークも神妙に頷くがふとフローリアンの方を見る。そこには不安そうな表情を浮かべるフローリアンがいた。
「フローリアン・・・どうした?」
「・・・ルーク、僕ルークと離れたくない・・・」
「・・・心配すんなよ。別に一生お前と離れる訳じゃないんだ。それにここに来る前に言ったろ?ウッドロウは俺が信頼出来る仲間なんだ。俺の仲間の事・・・信用してくれないか、フローリアン?」
「・・・うん、わかったよ。それにこの人優しそうだし・・・」
「はは、無理をする必要はないよ。私の事はゆっくり受け入れてくれればいいからね」
どうしたのかを聞くとフローリアンは離れることを嫌がるように揺れた瞳を向け、ルークは肩に手を置いてまっすぐ顔を向かい合わせウッドロウを信用するように言い含める。その声にフローリアンもようやく頷き視線を向ければウッドロウはただ優しく、包み込むような笑みを向ける。ただまだフローリアンはなんとも言えないような微妙な表情を浮かべる以外には出来てない。
「これでいいのだろうか・・・まだなんとも言えない空気があるように見えるが・・・」
「ま、ここから先は時間、それとウッドロウがフローリアンとどう接するか次第でしょ・・・あ、違うわね。正確に言えばリグレットもかしら?」
「なっ!?」
そんな光景にディムロスが不安げに言葉を漏らしハロルドがすぐには無理と言いつつリグレットの名もニヤニヤしながら出すと、一瞬でその当人の顔が赤くなった。
「い、いきなり何を言い出すハロルド・・・!?」
「あら、だってあんたウッドロウと一緒にいるって決めたんでしょ?もしそれが本当ならあんたもウッドロウのようにフローリアンと向き合う必要があるんじゃないの?」
「っ・・・確かに、それはそうだな・・・」
「でもそれって~、プライベートに関してもそうなんじゃないの~?」
「っ!?」
なんとか声色を平静に保とうとしながら訳を問うリグレットはハロルドから至極真っ当な理由を返され納得し落ち着こうとしかけたが、不意打ち気味にプライベートも付け足されると言われた事に更に顔色が一気に赤くなった・・・それは取りようによってはリグレットが結ばれたいと思ってると取れる言い方にも聞こえた為に。
「おっ、お前は・・・っ!」
「落ち着けリグレット・・・ハロルドの言うことに一々反応してどうする?」
「っ・・・そ、そうだなクラトス・・・」
たまらずリグレットは譜銃を抜きかけそうになるが、クラトスから呆れ気味に制止の声をかけられハッとした後はなんとか体裁を取り繕いながら頷く。
「だがハロルドの言うことには頷ける物もある。お前は導師やフローリアンの件に少なからず関係していたからな・・・その点に関してお前も導師やウッドロウと共に一層真摯に向き合わねばならぬこと、それは忘れるな」
「っ・・・あぁ、わかっている・・・」
しかし続いたクラトスの厳しい声にリグレットは今度は反論の余地なく、ただ頷く以外に出来なかった・・・こうやってフローリアンと向き合う以上、自身の起こしてきた事。それらを見て見ぬフリなど出来るはずがない、そう理解したが為に。
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