必然は偶然、偶然は必然 第二十話
・・・そんなことが先頭で話されていることなどナタリアは露知らず、ルーク達は大聖堂の方へと向かった。
・・・それで程無くしてルーク達はダアトの街中に辿り着き、更に足を進め大聖堂の前へと着いた。
「・・・お待ちしておりました、インゴベルト陛下。ピオニー陛下は既に中でお待ちです。どうぞ中に入られてください」
「あぁ」
それで入口の前で待っていた詠師陣からトリトハイムが代表して中に入るよう丁寧に勧めれば、インゴベルトが頷き一同は中へと入っていく・・・
・・・ルーク達に代わり、大聖堂の中をトリトハイム達が先導し案内する。それで少し歩いた後に辿り着いた部屋の扉をトリトハイムが開けた先にはスペースが大きい部屋の中に奥の方に机が一つ、その右側と左側には長いテーブルが備え付けられていて右側にピオニー達が陣取っていて左側にはユリアシティの市長であるテオドーロがいた。
「・・・よく来てくださった、インゴベルト陛下。この会談に賛同してくれたこと、感謝致す」
「いや、構わない・・・こちらも色々と思うところがあったからな」
先頭のトリトハイムにイオン達が奥の机の方に向かう中、一番奥の席に座っていたピオニーは立ち上がり謝辞を述べればインゴベルトは歩きながらも複雑そうに首を横に振る。
「・・・お前はこちら側に座らんのか、ルーク?」
「・・・申し訳ありません、陛下。今の私はあくまでキムラスカの臣下としてではなく、一個人として動いています。この世界の行く末を憂う、一個人として・・・ですのでこの場では私は同じ志を共にする導師と並ばせていただきます」
「・・・そ、そうか・・・」
それでピオニーと対面する席に来たインゴベルトだが、奥の机の方に自然といるルークにキムラスカ側に座らないのかと問う。だが済まないと謝ると共に強い意志を込めた返答をルークが返したことで、押されてどもって納得しながら席に座る。
「・・・さて、では始めましょうか。とは言えここには事情を知っている者だけを集めています。変に情報を小出しにして話をしては時間がかかるので、ユリアシティの市長であるテオドーロさん・・・貴方にわかるようお話をします。信じがたい事でしょうが、心してお聞きしてください」
「は、はぁ・・・」
全員が位置についた。そう確認した事でイオンが厳格な雰囲気を持って開始を告げるが、注意を自身に向けられたことに半ば強制で連れてきたテオドーロは釈然としないといった様子で首を傾げる・・・内心では何故このような場を開いてるのか、何故今アクゼリュスが堕ちてないのかと思っているのだろう。
・・・そんなまだ預言に浸りきった考えのテオドーロに今の現状を理解させる為が実質は目的の大半、それでおさらいをかねてインゴベルト達に更なる説明を改めてするのが残りの目的と考えるイオンはテオドーロとユリアシティの説明をした後、今までの経過を説明した。
元々のモースの目的、その上でキムラスカと結託して行動してアクゼリュスを消滅させようとした・・・まぁここまでは何でそれを知って尚会談を、などとアクゼリュスが魔界に堕ちてない事から指摘をしてきた。だが続けてヴァンがその裏で預言を覆すように行動を起こしていたことやパッセージリングの耐久性の事をリグレットが事細かに証人として明かしたことで、一気にテオドーロの顔から血の気が引き愕然とした物へと変わっていった。
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・・・それで程無くしてルーク達はダアトの街中に辿り着き、更に足を進め大聖堂の前へと着いた。
「・・・お待ちしておりました、インゴベルト陛下。ピオニー陛下は既に中でお待ちです。どうぞ中に入られてください」
「あぁ」
それで入口の前で待っていた詠師陣からトリトハイムが代表して中に入るよう丁寧に勧めれば、インゴベルトが頷き一同は中へと入っていく・・・
・・・ルーク達に代わり、大聖堂の中をトリトハイム達が先導し案内する。それで少し歩いた後に辿り着いた部屋の扉をトリトハイムが開けた先にはスペースが大きい部屋の中に奥の方に机が一つ、その右側と左側には長いテーブルが備え付けられていて右側にピオニー達が陣取っていて左側にはユリアシティの市長であるテオドーロがいた。
「・・・よく来てくださった、インゴベルト陛下。この会談に賛同してくれたこと、感謝致す」
「いや、構わない・・・こちらも色々と思うところがあったからな」
先頭のトリトハイムにイオン達が奥の机の方に向かう中、一番奥の席に座っていたピオニーは立ち上がり謝辞を述べればインゴベルトは歩きながらも複雑そうに首を横に振る。
「・・・お前はこちら側に座らんのか、ルーク?」
「・・・申し訳ありません、陛下。今の私はあくまでキムラスカの臣下としてではなく、一個人として動いています。この世界の行く末を憂う、一個人として・・・ですのでこの場では私は同じ志を共にする導師と並ばせていただきます」
「・・・そ、そうか・・・」
それでピオニーと対面する席に来たインゴベルトだが、奥の机の方に自然といるルークにキムラスカ側に座らないのかと問う。だが済まないと謝ると共に強い意志を込めた返答をルークが返したことで、押されてどもって納得しながら席に座る。
「・・・さて、では始めましょうか。とは言えここには事情を知っている者だけを集めています。変に情報を小出しにして話をしては時間がかかるので、ユリアシティの市長であるテオドーロさん・・・貴方にわかるようお話をします。信じがたい事でしょうが、心してお聞きしてください」
「は、はぁ・・・」
全員が位置についた。そう確認した事でイオンが厳格な雰囲気を持って開始を告げるが、注意を自身に向けられたことに半ば強制で連れてきたテオドーロは釈然としないといった様子で首を傾げる・・・内心では何故このような場を開いてるのか、何故今アクゼリュスが堕ちてないのかと思っているのだろう。
・・・そんなまだ預言に浸りきった考えのテオドーロに今の現状を理解させる為が実質は目的の大半、それでおさらいをかねてインゴベルト達に更なる説明を改めてするのが残りの目的と考えるイオンはテオドーロとユリアシティの説明をした後、今までの経過を説明した。
元々のモースの目的、その上でキムラスカと結託して行動してアクゼリュスを消滅させようとした・・・まぁここまでは何でそれを知って尚会談を、などとアクゼリュスが魔界に堕ちてない事から指摘をしてきた。だが続けてヴァンがその裏で預言を覆すように行動を起こしていたことやパッセージリングの耐久性の事をリグレットが事細かに証人として明かしたことで、一気にテオドーロの顔から血の気が引き愕然とした物へと変わっていった。
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